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都立中高一貫校受検/都立高校上位校 受験専門 渋谷で創立30年

「わかりやすい」ということの考察/

2019.03.16

3月16日になりました。3月1日の都立高校発表の日から、2週間が過ぎてようやくゆっくりと振り返る余裕ができました。と言いましてもすでに来年の受験に向けた指導は3月に入って開始しており、手を休めることはできません。今は。次の受験に向けた構想に専念できることになりましてうれしく思っております。

「わかりやすい」ということの考察
 「先生の説明がわかりやすい」というとき、だからその先生がいい先生だということにはならない。世の母親たちは、自分の子どもがわかりやすいと言えば、そりゃーいい先生なのだ、と短絡する。
 しかし、そもそもわかるということが単一ではない。人それぞれに、わかるポイントが違う。わかりやすいと感じたのは、ちょうど自分の理解の臨界点にその説明が、適合していたからだ。ところが、理解の臨界点は、人それぞれに違う。ある人にわかりやすいという説明も、別の人には、わかりにくい、あるいは全然ちんぷんかんぷんな説明かもしれない。人はみな能力も違うし、したがって理解の深さ、ステージも違う。そういう子らに、同じ説明が、通じると考える方がおかしいのである。しかし世の親たちは、説明のうまい先生は、万能と考える。わたしが、バカ親というのは、いくらでも根拠をあげることができるからである。
 わかりやすいということには、別の問題もある。わかりやすい説明は、頭を使わない。つまり考えなくていい。とりあえずだれかの考えで済ますということなんですから、こんなことやってたら、確実に自分で考えることのできないバカになりますよ。
 つまりですね。わかりやすいというのは、毒なんです。世の中には、わかりやすいをありがたがる風潮が支配してますけど、何かを絶対視するのは、危険です。わたしの説明は、よくわかりやすいと言われますけど、わたしの場合は、まず、わからないという子どもの臨界点を探ります。それでその臨界点に合わせた説明というのをいろいろ工夫する。小3の知能は同じものはひとつもない。だからそれこそ毎回が初体験です。わからないというとき、その度に臨界点を知り、そのためのレジュメを創作し、わかるをひとつ積み上げる、そういう性質のものです。つまり小3のわからないは、その子の臨界点を示すことが多い。これが小6だとまた様相が違う。例えば、割合がわからないという小6は、検査してみると、分数の計算ができない学力のこともあり、小数の割算ができないということもある。つまり割合どころではない 、臨界点は低いことも往々にしてある。分数の何たるかも理解しない子に割合問題などいくら説明しても意味はない。この場合の「わからない」は臨界点を示していない。同じことは、中学でも言えるわけで、方程式の文章題が解けない子の「わからない」は、そもそも割合とは何かを理解していない可能性があり、そうなると臨界点は竹の会で言えば、小4ぐらいかもしれない。そういう子に家庭教師雇ってどうなるかである。大手の塾に通ってどうなるかである。
「わかりやすい」を使い分けるのが、プロの指導
 わたしは、まず子どもの臨界点を正確に把握する。そこから何をどう指導すべきかを考える。指導の内容は、その子の臨界点をあげていくものになる。つまりこの時期の小学生には、臨界点指導が適切である。新しいことを段階を追って順序よく学んでいく、それが「わかる」の内容である。わたしは、この時期を小3後期から小4前半までであろうと考えている。臨界点が上がっていくと、説明も、抽象的な暗示になる。ヒントである。ヒントというのは、竹の会では、臨界点を踏まえた、竹の会で指導してきた思考枠組みが使えるとかいったものになる。わたしの授業が、わかりやすいということは、かつて授業していたときに、よく言われていました。また説明がわかりやすいということもよく言われてきました。こういう生徒や親の声というのは、わたしの説明が、子どもの臨界点を常に踏まえていた、ということが、あったのではないか、と考えております。
「わかりやすい」説明の構造を踏まえて、わたしは、説明しない指導、突き放す指導というものを緩急自在に織り込むことの重要性を指摘しておかねばと思っております。わたしの指導は、子どもの臨界点を常に見極め、時には突き放し、時には懇切と言わんばかりの説明を駆使してなされることでしょう。そう言いながら、わたしは、どんな問題にも、最高の解き方、理想は、単純な仕組みを示して解き明かすことに力を入れております。最近多用するのは、面積図ですが、問題の中に、情報が少ないときは、たいてい面積図が有効なんですね。それから一定した数と変わる数で、一定した数、つまりは変わらない数にヒントがあるということです。これは立体の中に球がある問題の解き方のコツと同じで、接点を通る断面図をとる。つまり一定しているところが、ヒントになっている。
 これは、そもそも動くもの、変化するものは、捉え難く、動中に静、変化の中に不変を見るのが、思考の極意、コツということである。
 問題を解くというのは、このような頭の働かせ方をしているわけで、そういう思考の技術は、竹の会の指導を通して身につけていくこになります。

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