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「読解のための日本の歴史」竹の会阿部雄彦執筆最新作

2018.09.22

 適性検査問題では、理科分野と社会分野からも、出題されます。といっても問題文から理解したことと常識的な知識さえあれば解けるものがほとんどです。私立中受験のような知識は要らないということですが、それにしても基本的な事項に関する最低限の基本的な常識的知識は必要です。理科分野では、重要な基本的知識は知っておく必要があります。例えば、月の満ち欠け、はかりのしくみ、光合成などいろいろあります。竹の会では、こうした知識は、「教養のための理科」を軸に、「理科をクリアーにする」「資料の読み取り」「社会をクリアーにする」「教養」シリーズ、「必要十分条件の研究 理科編」など様々なレジュメによって補完してきました。ところで、都立では、時折歴史の知識が問われることがあります。それもなかなか詳しいことを訊いてくる。これまで歴史がをたった1問のためにそこまで詳しくやる必要があるのか、ないだろうと特にそのためのレジュメは出してこなかったのですが、わたしの過去に作成したものを換骨奪胎してみなさんに提供することとしました。高校用の歴史の教科書を難なく読み通せる人間というのは、読解の心配がない、ということは、わかっておりました。とにかく歴史の教科書は読解には最高の教材です。わたしは、日本の歴史を34ページにまとめました。しかも格調の高い文章さながらに日本の歴史を古代から明治まで一気にまとめました。竹の会で学ぶみなさんにこのわたしの最高傑作を提供いたします。読解用ですから、毎日音読してください。すらすら読めるまで読み下してください。何回も何回も読んでください。これであなたたちは日本の歴史を鳥瞰し、歴史の文章を読み取る過程から読解力をつけていくことができるのです。

 内容の一部を紹介

 魏(ぎ)志(し)倭(わ)人伝(じんでん)には、3世紀の中頃、日本列島に卑弥呼(ひみこ)という女性が治める邪馬台国という国があり、30あまりの国々を従えていたという記述がある。卑弥呼は中国に使いをおくり「親(しん)魏(ぎ)倭(わ)王(おう)」の金印(きんいん)と銅鏡(どうかがみ)100枚を与えられたという。邪馬台国の位置については、北九州説と畿内(きない)説が対立している。実は魏志倭人伝の中には朝鮮半島の帯方(たいほう)郡(ぐん)から邪馬台国までの距離と方角が載っているのだ。しかし、距離か方角のどちらかが誤っていると考えられる。そのどちらが誤っているかで2つの説が対立している。なぜ邪馬台国の位置がそんなに問題なのか。

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