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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

いつも模試は、真実を教えてくれた!

2021.08.27

 

◎いつも模試は、真実を教えてくれた!
 高校入試ならV模擬、中学受検ならW進学会模試
 もう迷わない。竹の会は、業者テスト(今のV模擬、W合格模擬の前身)が、廃止されて以来、ずっとV模擬一筋でやってきた。それでなんの不足もなかった。V模擬とW合格模擬の合格基準点が、かなりずれていることなど知りもしなかった。平成28年に都立文京を受験した女子が、Wも受けてはたと困って私に相談してきたことがあった。わたしは、以前にもその問題について、詳細な分析をしたことがあった。わたしのブログのアクセス数でもその記事の人気はかなり高かった。
 私は迷わずV模擬を基準で志望校判定をした。V模擬の方が20点前後基準点が低い傾向があった。過去V模擬C判定でも普通に合格した。E判定で青山に合格した生徒もいた。
 V模擬は、都下の、青山なら青山志望の生徒がほとんど受ける点で、もっとも信頼できる。合否判定には欠かせない。
 V模擬で点が悪ければ、合格はない。
 W進学会模試は、どうか。
 例えば、小石川志望の受検生が遍くこの模試を受けるわけではない。都立中高一貫校のための模試は、いろいろな予備校、塾が、主催していて、高校や大学のように、一斉に集まるというようなものはない。例えば、サピックスはサピックスでやっている。私立型の塾のやる模試が使えるのか疑問が多い。日能研もやっている。しかし、母数が少なすぎる。大原の模試はどうか。どうも大原に通う子たちに有利な問題ばかりで、偏向が強い。使えない。
 私は、早稲田進学会の模試を平成22年から勧めている。最近は、母数も減ってきたが、強者どもの中の位置を知るためには、小石川模試は使える。私が使うのは、「できる」人間たちの中の位置を知りたいためである。だから、実際の志望校は、桜修館でも、両国でも、白鷗でも構わない。早稲田進学会の模試では、成績上位の優秀者の名前を載せる。私は竹の会の子どもたちに、この模試で名前を載せてこい、と言ってきた。
 名前を載せたからといって必ず受かるわけではない。しかし、コンスタントに名前を載せてきた子の合格可能性は明らかに高い。一度、二度では弱いが、12月、1月の模試で名前を載せる子は合格可能性が高い。
 名前を載せたことがないと受からないか。これまで竹の会の富士の合格者は一人として名前を載せたことはない。桜修館には、一人だけ名前を載せたことがないのに受かった子がいる。
 模試の結果データは、私にはなくてはならない。模試の数値が、それとなく子どもの真実をを知らせてくれる 

 高校入試の模試では、科目の得点が平均点より低いのに、合格圏内にあると判定されることがある。これは内申点がそうさせるからである。普通なら実力不足とされる場合である。本番では、実力不足というのがそのまま本番の得点に出るということがよくある。つまりこの場合の模試の合格判定は信用できないのだ。
 早稲田進学会の模試で、総合100点未満(300点満点)というのは、限りなく合格からは遠い。今年の桜修館合格者には、そういう子がいた。過去には総合点70点でも九段に合格した子がいた。これは内申のためである。九段は「よくできる」は40点、「できる」は20点、「もう少し」は1点である。ほとんど「よくできる」の子が合格した。九段は問題が易しく、早稲田模試では測れないのだ。早稲田模試で悪くても内申が良ければ受かるかもしれないのだ。
 模試を「読む」というのは、様々な事情を斟酌して、読まなければならない。
 模試はいろいろなことを語ってくれる。例えば、算数ができるということになっているのに、模試がまるでできないという子がいた。おそらく意味取りが正確でない。よく「この問題の意味はどういうことですか」と訊いてきたことを思い出す。読み取りのところで、完全に躓いているような気がする。

「読みトレ抽象化トレ」 新レジュメシリーズ制作開始
 どこまで読み取れるか。
子どもたちの指導を通して、子どもたちが、書いてあることを正確に読み取れていないことを知る。書いていることを読み取れない子が耳から聴いてわかるというのも難しいことだ。
 
2005学習院
ある中学は各学年とも5組ずつあり、どの組みもすべて、35人以上45人以下です。もし、一年生が1人多く、二年生が10人少なかったら、一年生から三年生まですべて同じ人数になります。
このとき次の問いに答えなさい。
①全校生徒の人数は何人以上何人以下といえますか。できるだけせまい範囲で答えなさい。
さらに、全体のちょうど8割が都内から通う生徒です。
またJR線だけで通う生徒は、それ以外の生徒のちょうど3割にあたります。
②全校生徒の人数を求めなさい。
③二年生の人数を求めなさい。
竹の会「推論算数」所収

小6の子が、「ヒントをください」と言ってきた。
とにかく事実を整理しなければならない。
図にかけ!と言ってもこの問題でいきなり図にかくのは厳しい。
線分図を使うのは「あり」と思う。
「できるだけせまい範囲」と言うのが、この問題の本質を語る。
まず、一番人数が多いのが、中2、次に中3、三番目が中1である。その差から。
「全体のちょうど8割」の意味
 8割とは、0.8のこと、分数で表すと、4/5 、これで「全体の人数」は、5の倍数であることがわかる。
「JR線だけで通う生徒は、それ以外の生徒のちょうど3割」の意味
 「それ以外の生徒」を1とすると、「JR線だけで通う生徒」は、0.3である。
 したがって、全校生徒は、1.3である。つまり、13/10で割り切れる。つまり、13の倍数でえる。
 以上が、文章から、読み取れる意味ですね。
 これで解けますよ。

 子どもたちの指導を通して、子どもたちに何が足りないのか、何が必要なのか、考えることが多い。そういう中で、わたしは、子どもたちが、具体脳から抽象脳へと転回することを考えてきた。具体的にどう指導したらいいのか、ずっと模索してきた。
 最近ようやく私は一つの構想が具体的にイメージできてきた。
 それが、「読みトレ」と「抽象化トレ」である。
 この休みを利用して、制作に取り掛かっている。
 算数、理科、社会、国語なんでも使える。
 9月から課題に実験的に使ってみることとした。
 

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