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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

お知らせ等

2017.07.11

 おはようございます。小6は9日に早稲田進学会の模試を全員が受けた、と認識しております。「できなかった」、「時間が足りなかった」という感想が多かったようですが、今年の受検生は申し訳ないのですが、飛び抜けてできる逸材はいない、と認識しております。が、また努力すればなんとか合格水準に達するのではないか、という子はいると認識もしております。しかし、どうも家庭学習時間が受検をするというにはあまりも酷いのではないかと思ってきました。そのことは、課題をなかなか出してこない子たちにおいて顕著なのではないか。そのような子たちが「解き直し」をまじめにやっているとはとても思えないのです。わたしが認識する限り、課題をきちんと出しているのは、Aで2名ないし3名、Bで1名と認識しております。いずれも解き直し、書き直しをしっかりやりながら新規課題に遅れないように取り組んでいるという自覚のある子たちです。他は、ほとんど出してこない、規則的に出すということはない、思いついたように1つ2つを出してくる、既にして受検に対するスタンスにおいて大きな開きが出てしまいました。

 もっとも進んでいるという小6につきまして、その課題レジュメの実際は次のようなものです。

 ○資料シリーズ 資料の観察、資料読み取り、資料から考える、と進めております。

 ○理科をクリアーにする 31回まで済み ※すべての回の解き直し済み

 ○作文シリーズ 作文の基本全10回、新作文問題全18回、新作文第20回済み ※作文書き直しは、各回につき平均10通提出

 ○定義化という抽象作用 第23回済み

 ○社会をクリアーにする 全回済み

 ○読解の素 第31回済み

 ○読解の素の素 全回終了 

 ○教養問題第24回済み

 ○四字熟語 第60回済み

 ○教養のための理科 課題168まで済み

 ○桜修館の作文第16回済み

 以上判明分のみ

 1週間で解き直しとして提出されているレジュメ(これから添削予定)

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 いいですか。1週間でこれだけの量の解き直しレジュメを出している人がいるのです。これだけの解き直しをするとしたら、どれだけの家庭学習時間が必要だと思いますか。わたしは、ほとんどレジュメを出してこない小6に「どうして出してこないのか」問い糾したことがありますが、ただ黙っているだけでした。1通、2通とか、しかもやりやすいレジュメだけ出してくる小6がいますが、いったい受検するということをどう理解しているのでしょうか。わたしは常々言っておりますが、敵は栄光とか、エナとか、大原などの都立一貫型大手などにはいないのです。敵はサピ、早稲アカ、日能研などの中堅層以上の子たちです。私立難関に合格ラインにある子たちです。そういう子たちがどれだけ勉強しているか、考えたことがあるでしょうか。家庭学習というものがわたしの指示した一日5時間以上を実行している人などいないでしょうが、そういう人たちが私立難関受験者が真のライバルとして、いったいどうやって勝つことができるのか、ということを訊きたいものです。

 必死さが伝わってこないのです。今年は平成28年受検者のように逸材はいません。ほとんどが平均的な子たちです。ただ日常的な生活を愉しみながら勉強するのか、勉強に全生活を捧げなければとても間に合わないと考えるのか、ここが大きな分岐点であるのかと思います。

 私立難関受験の世界にいる子たちというのは、家庭をふくめて勉強の覚悟が違います。都立一貫校をめざす家庭というのは、そこまでの覚悟はない。落ちたら区立でいい、区立がある、という、心の底のありようが、大きく試験の結果をも左右するということを知らない分だけ受検には素人なのです。私立難関受験家庭は勉強のプロです。

 ◎勉強しない、レジュメ指導についてこれない、としたらそれは退塾のタイミング

  「仮合格者」の中にはそろそろ理解困難の兆候が出始めている子もいます。計算に入ってなかなか先へ進まないという子の場合は、おそらく家庭での勉強というものがほぼ皆無に近いのではないか、と見ています。できないという子が勉強しない傾向が強い、ということはあります。ただできるとされる子もなかなかに怠惰な傾向にあることも事実です。怠惰というのは、まことに人間に宿る共通の、侮りがたい存在のようです。小学生というのは、特に、小4期、小5期の時間というのは、実は将来のその人の生きていくレベルを決めるほどに重いものがあると思います。ここで都立中受検をめざして大手塾に入れるというのはもしかしたら大変な人生の選択をしたことになる。もっとも基本的な訓練が必要な時期の選択としてはあまりにも安易に過ぎるのではないか。そもそも子どもに訓練すべきこととして、まず「字」がある。まともな字が書けない小学生を見ていると、これはとても笑えない事態に思えます。読めない字を書くということのもたらす、様々なマイナスを思うと正直この子の未来に悲観的にならざるを得ないのです。それから勉強のスタンスというものをしっかり基本習慣としてたたきこんでやる、ということです。中学になって体も大きくなり反抗的になってきた段階で勉強しないというのはもはや手遅れです。子どもが素直に親の言うことに従うときにこそ勉強というものの生活習慣をつけておかなくてどうするのですか。受検はそのいい機会です。それから計算とか、割合といった基本の基本を徹底してたたき込むことです。これが思考というものを作り上げていくのです。こういうことをやれるのは小4期だけです。竹の会に小5期にやってきた子たちが小6なって息切れしているのは、小4期という最も大切な時期を無為に過ごしたことが大きい。どこの平均的な家庭も小4ではまだまだ甘え盛りで、習い事や稽古事、スポーツなどに夢中で、勉強の生活習慣などに思い到らないのではないかと思います。勉強の習慣とは、継続と集中を核とした生活のことです。ところが一般の家庭というのは勉強など平気で中断してやりたいことをやっているわけです。つまり、訓練にはなっていないのです。

 東京23区の小4のみなさんが竹の会のくる日をお待ち申し上げております。「渋谷に竹の会あり」と言われるようになるまで竹の会が続けられるのか、正直今はわたしの一身上の理由で未来のこともわからない状況ですが、ギリギリまで体力の続く限り頑張りたいと思います。

 この夏は竹の会の小6には試練でしょう。これまでち違って推論訓練にしぼって進めていくつもりです。一日7時間以上、ひとりでも実行したという人が出ればそれはわたしには望外の喜びです。

 また9月には新規募集をする予定です。

 ◎漢検 10月28日(土) 14時 実施 申込9月28日まで。

 受検1年前の春

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 受検の秋

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 本番前

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 本番後

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