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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

お知らせ等

2018.02.27

おはようございます。ようやく2月も終わり、いよいよ春めく3月に入ります。3月上旬はそれでも寒と暖の繰り返す、春直前の特有の気候が展開されるのかと思います。

さて、本日は、2月も残すところ1日となりまして、お知らせを中心に書き述べていきたいと思います。

 ◎3月月謝のお支払いは2月28日まで

  入会時にお約束のとおり、月謝は前月末までにお支払いください。ご連絡なくお支払いがない場合、退塾の黙示の意思表示と解釈します。

 ◎3月1日(木)はお休みです!

  渋谷Bのみなさんは、お気をつけください。

 ◎本年度新小6の指導方針

 本年は、小4早期入会者、秋入会者が主流という、竹の会では珍しい年になりました。小4時から育ててきた子たちがいよいよ小6を迎える、受検を迎える年です。竹の会では、この1年にかける思いは強く、わたしにとってもしかしたら最後の指導になるかもしれない、そういう危惧はいつもありますが、今年は最低でも6、7人の合格を今現在見込んでおります。わたしのかける思いも強く、前年の指導の反省をふまえて、さらなる進化した指導を企図してメラメラと心燃える思いです。

 前年度の不合格は、わたしの合格の手順に乗れなかったためです。小6になっても家庭の事情による、わたしの想定した手順を次々に遅らせる先送りと積み残しがあったわけです。実は、合格する家庭というのは、小5からそういう家庭の事情による先送りというのがほとんどない。ところが落ちる家庭というのは、小5はもちろん、小6前半までは何かと家庭の事情という勉強先送りがありました。「まだ小5のうちに」という論理は、現実には、掲示板に番号なし、という人たちの理屈です。まだ時間があるからと先送りしていれば、実はそうではない、いくら時間があってもたりないのが受検なのだということが、本番が近くなればなるほどにわかるはずです。これは高校受験でも同じで、わたしはもう早くからこの時期にはこれをやっておくべきということでわたしの手順にしたがって指示を出しているわけで、そういうことが受け流されてくるとわたしの手順も大いに狂い、後手後手の手順になってしまう。中学生というのは、部活などで勉強しないから、どうしても後手になる。だからいつも薄氷を踏む思いをしている。

 前年度の小6には夏に「適性答案の型と合格のスタイル」というレジュメ集を配布しましたが、まともにやった子というのがほとんどいなかった。あれは答案のスタイルをつけたので、自己採点にした。それがよくなかった。今年の都立高校でも過去問をわたしが採点するという機会はなく、すべて家庭で採点して、わたしに見せる、ということになぜかなってしまい、まあいいか、と黙認していたけれど、それがよくなかったのか、とも思う。26年駒場、28年文京のときは、わたしが、過去問をいちいち採点して、不得意なところを補強しながら、再度過去問でチェックという流れで仕上げていったけれど、今年はわたしの出る幕はなかった。正直、やはりわたしに介入する場面がなかったことを悔いている。

 さて、小6の話しに戻るが、今年は、前年度9月から開始した「撰」シリーズを冊子にして、3月後半から配布する予定である。ただし、これをやれるのは、算数シリーズの「その他編」を成功裡に終了させていなければ無理と思う。適性問題というのはかなり難しく、いきなり解かせればほとんどの小6は白紙となることはわかっています。

 竹の会の算数課程のメインレジュメシリーズは、①算数の魁 ②思考の鍵 ③小学思考の素~割合問題編 ④新小学思考の素 ⑤小学思考の素~その他の問題編、 の5ステップある。前年度の受検者で、③の途中で未了という子は落ち、⑤の途中で未了という子も落ちた。かといって、⑤まで終わって、⑥、⑦、・・・と進めた子が受かるという保証もない。それは、「勉強しな」ければ落ちるからです。課題を全く出さない、レジュメを大量に積み残した子は、模試の成績をとっても、落ちています。

 こうしてみると、落ちたのは、レジュメを大量に積み残した子たちです。あるいは、算数シリーズを⑤まで成功裡に終わらせていない子たちです。新小6のみなさんは、このことをしっかりと心に刻み込んでおいてもらいたい。特に、今年の富士合格者は、レジュメは不合格だらけでしたが、レジュメの積み残しはほぼなかったこと、課題レジュメもよく出し切ったこと、の2点において、能力はありながらも不実行に象徴される子らを凌駕しておりました。新小6については、退塾勧告を視野に、そういうぎりぎりのところで鬩ぎ合い、指導する覚悟です。

 今年は九段区外枠受検者が少なくとも3人はいまして、40人枠を都下の小6たちが競うことになりますが、その中から竹の会の子たちが抜け出るには、相当の覚悟が必要です。それでわたしは早くから九段の問題の分析に着手し、最強の九段対策のレジュメ制作を計画してきました。小4から竹の会で鍛えられてきた子たちならきっとわたしの期待に応えてくれる、そう信じておりますが、くれぐれも積み残しだけはしないでいただきたいと願っております。

 ◎何を読んだらいいのか

 明大教授のマスコミによく顔を出す、齋藤孝という人がいます。とにかくいろいろと新書を出していますが、みな同じことしか書いていない。文章はほんとうに普通に読みやすい。この人は大学教授と言いながら、研究対象は何か、と言えば、ただとにかく本を読んでいるだけなのではないか、そもそもこの人の研究論文はあるのか、あったとしてどれだけ意義あるものなのか、とんと知らないけれど、この人が大変な量の本を読んでいるということ、そして文章は卒のない、悪く言えば魅力のない、普通の文章を書く人であることはまちがいない。ただ世にいる、学者もどきの人の本でも、論理のおかしな文は嫌と言うほどありますから、この普通というのは、すごいことなのかもしれません。それにこの齋藤孝という人が、紹介している本というのは、とてもいいものを紹介していることは間違いないし、様々なアドバイスもそれひとつひとつとってみればなるほどというものばかりですが、この人のダメなところは、能力があるせいか、総花的な本になってしまうところでしょうか。

 ところで、この齋藤孝が、強調するのは、語彙力をつけること、である。このこと自身誠におっしゃるとおりで、類い稀なる読書時間を仕事としてもっておられる、恵まれた環境にある教授が進める本の中から、竹の会のみなさんのために紹介しておこうかと思います。なお、今後、会員のみに限定してお知らせしたい情報については、ログイン機能を設定することになっておりますので、予めお知らせしたパスワードで会員のみなさまのみお読みいただけることになる予定です。そうなると、これまで公表できなかった算数などの考え方、勉強のしかた、高校入試の理科や社会の具体的情報などをさまざまなお役立ち情報を提供できることとなります。

 △お薦めの本 齋藤孝推薦

 ●福沢諭吉「福翁自伝」

 ●夏目漱石「坊ちゃん」

 わたしは後者を勧めます。小学生には知らない語彙が盛り沢山ですが、ノートを用意して、私製辞書を作るくらいの意気込みで、取り組んでください。語彙が増えれば、自然と読解力がついていく、そのことがわかるはずです。

 それから漢検ももちろん語彙を増やすにはいいと思いますが、難点は、文脈がない、ストーリーがないことです。「坊っちゃん」はストーリーの中で、意味を理解しながら読み進めていくことができます。「坊っちゃん」1冊を7回読みすれば、あなたたちはかなりの語彙力の持ち主になっているはずです。

 ◎世の中にまともな塾があるのだろうか

 世の中にまとまな塾があるのだろうか 。親という親が騙される。わたしにはそう思える。 親が騙されていることに気づくことはあまり期待できない。たいていは「大丈夫です」という言葉をとにかく信じて通わせる、そしてとうとう最後まで通わせる、これが多くの親の常である。

 さてである、わたしが、憤りさえ禁じ得ないのは、大手に限らず、世間の中小塾、個人塾もしかり、まともに学力をつけていないではないか、ということである。だいたい大手の進学塾に1年なり、2年なりいたと言う子でまともな学力を持った子という子に会った例しがない。大手進学塾というのは、基本というものを疎かにするところである。そもそもが基本なんかで逡巡しない天才を相手にしているのだから、普通の子、学校の優等生レベルが行ってもまず落ちこぼれるに決まっている。どこそかの塾にせっせと2年も3年も通って、受検する段になって、竹の会で小4に入会して数か月ほどの子と比べて見ると、なんとも信じられない結果に突き当たることになる。竹の会には、「小学思考の素~割合問題編」という、中級レジュメ集があるけれど、その中で扱われている問題の中には、実力判定問題というのがある。この問題は、解ければ、これまでの指導が順調にいっているが、解けなければ、能力が足りないか、指導が功を奏していない、という判断になる。実は、わたしのレジュメには、こういう問題が何気なく忍び込ませてあり、こっそりと子どもたちの能力を測っているところがある。

 

問題のサンプル 出典 立教入試問題から

 日本の通貨の単位は「円」ですがA国では「ケイ」B国では「エム」で1エムは0.12円です。日本で売られている時計と同じものがA国では日本の1と3/20倍の値段の46ケイで売られています。また同じ時計がB国では日本の9/10倍の値段の72000エムで売られています。

1 日本ではこの時計は何円で売られていますか。

2 1ケイは何エムですか。

 竹の会なら、小4(ただし数か月の訓練を経た)が解ける、この問題を、大手進学塾なり、それぞれ効能を標榜する中小塾に行ったという子たち、それも2年も3年も通ったという、そういう子たちが全く解けないで、白紙というのは、いったいどうしたことであろうか。

 実は、竹の会で小4が急速に力をつけていく、割合をマスターしていくのには、秘密の理由があるのです。竹の会の、わたしが開発した、算数の特効薬があるからです。竹の会の子どもたちはわたしのこの方法で瞬く間に難解な算数の問題が解けるまでに力をつけていくのです。わたしは、ミクロマクロ法と呼んでいますが、そしてこれを紹介した市販の本も出すことにはなっていますが、かなり遅れますけど、とにかく竹の会の子どもたちは毎年進化したわたしの算数メソッドによって信じがたい伸びを示していくことになるのです。

 どんなに勉強したとしても、思考の力により、数々の私立難関の算数の問題を解くことで、思考に磨きをかけてきた子には敵わない。 最後は、未知の問題に遭遇したときに、思考の力で切り抜ける子と、為すすべもなく瓦解する子とに選り分けられる。 篩から落ちていく。 嘆かわしいのは、多くの親、特に母親が、塾に結果的に騙されていることである。 私が実力を検証してきてわかったことである。 国語力でカバーできるか、 算数分野は無理でしょ。 算数のできない子は分水嶺問題で振り落とされる、落ちる蓋然性が高い。

 基本訓練が欠落したまま中学生になる子ら 。巷の塾はいったい何をしてきたのであろうか。割合の基本、思考のスタイルも勉強のスタンスも、自信をもって持たないままに、中学生になるこの子らにどんな未来があるというのであろうか。まじめさや「がんばる」だけでは決して何も変わらないことをいずれ悟ることになるであろう。

 まじめに勉強するのにできない、そういう子が多い。そういう子たちが巷の塾には格好のターゲットになる。こういう子たちの中に巣くう病む心 をわたしは知っている。こういう子に限って、高い理想を持ち、竹の会にも過去にいたけれど、自分の力からはるかに高い志望校に憧れる。親は子のこの心情に同感を示し、できることならかなえて上げたいと環境整備に奔走する。しかし、悲しいかな、こういう親子は失敗するのが目に見えていた。桜修館、小石川と志望の学校が高いのは、自尊心の高さを示している。その自尊心を護ろうと必死に頑張ってきて、疲弊し切った、病める心、傷つきやすく、殻にこもる心をどれだけ見てきたことか。親の子を気遣う心が、過保護という、理性を失った振る舞いを常態化させる。すると子の心の殻はさらに強化されていく。中が空洞の殻に包まれた自尊心が、いつしか身を滅ぼすことになる。どうしてそんな殻ができてしまったのか。根拠のない、自分はできる、という思い込みと、周りのそれを認める、助長する雰囲気が、次第次第に殻を作っていく。過保護が子どもをひ弱にする過程、それは空洞の自尊心という殻を形成する過程にほかならない。 構いすぎが子どもに依存心を植えつけ、 構い過ぎの母親が、 子に形骸だけの自尊心を作り上げていく。自尊心が壊されるのを極端に嫌う、その行動の判断基準が、迷路へと自分を追い込んでいく。だから新しい環境には極端に臆病になる。 彼ら、彼女らは、どこへ行く。

 

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