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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

これからは焦ったヤツから落ちていく

2015.12.31

 おはようございます。師走大晦日にブログが書けることに感謝します。30日は鬼門です。発熱すること幾度、忌まわしい記憶の後遺症が恐怖を募ります。30、31、1、2と熱にうなされて3日の朝、ようやく熱が引き、そのまま冬期後半に突入といったことがここ何年かで二度ありました。去年は冬期直前にインフルエンザを発症して焦りました。無事冬期前半を乗り切れましたことに感謝します。

 今年の10月で、竹の会は31年目に突入しました。昭和60年(1985)10月から30年の歳月が流れたのですね。31年目を機にグーグル規格に合わなくなっていたホームページを刷新しました。また30周年を記念して小冊子シリーズの発行も進めています。30周年を記念した、竹の会初の出版「魔法の算数」は校正に手間取っておりますが、近い将来にはみなさまの手元に確実に届くはずです。

 小冊子の希望者から判明したことがあります。「草枕」の根強いファンが、東京を中心に、全国的に広がっている、という印象です。東京では、多摩地区に読者が多いことに驚いています。少なくとも竹の会のエリアではありませんし、竹の会のターゲットでもありません。竹の会は23区在住者を対象にし、桜修館、九段、小石川、両国、白鷗、富士をターゲットにしてきました。多摩地区の方たちが、竹の会を、「草枕」を読まれて、受検の参考にしておられるということを初めて知りました。わたしの小冊子がお役に立てれば幸いです。茨城県や広島県といった、遠く他県の方にもお送りしました。竹の会初の書籍「魔法の算数」もぜひ読まれることをお薦めします。これまでなんで算数で悩んできたのか、あほらしくなるはずです。竹の会の子どもたちは、みな口を揃えて言います、「先生、なんでみんなに教えてしまうの?」と。

 能力の高い子も普通の子も言います。「もっと、早く入会しておけばよかった。」。早くに入会していても能力がともなわなければ、こなした絶対量は少ない。遅くに入会しても能力の高い子はそれなりに追いついていき、こなした量も多い。それでももっと早く来ていれば、もっともっとやれたのに、という思いが強くなるようです。

 遅くにやってきて能力が普通の子がもっとも力不足を痛感するのかもしれません。竹の会には、入会試験がありますから、「準合格」で入会した子たちには、もっともっと期間がほしい、と思うかもしれません。「準合格」なら、小3の2月あたりがいいでしょう。「A合格」を小4の後半にとって入会した子たちでももっと期間がほしいと思う子が多いようです。「A合格」をとっても小5の後半以降にとった子は、最低限の指導可能条件を満たしている、という程度の評価になるかと思います。同じ「A合格」でも早い時期にとった子とはちがうということです。

 さて、こうして能力的なものに支配されながら、竹の会で、1年、2年と過ごした結果、こなしてきたレジュメの絶対量に大きな開きが生じてくるのはいたしかたないことです。課題を実行するかどうか、ということもやはり能力的なものが大きいかと思いますが、性格的なものも否定できません。また、レジュメをこなした量だけで単純比較することもできません。「合格はんこ」をとりながらきた子と、「理解済みはんこ」を重ねてきた子では、月とすっぽんの差ほどあります。「解説レジュメ」を読んでわかったことにする回数が多ければ多いほど本番に通用しない、実力のない子ということになります。

 課題をまともに実行してこれなかった子の力も正直信用できる代物ではないでしょう。

 それぞれの子たちがそれぞれの事情をもちながら、とにかくもこの時を迎えることになりました。幸いにも、竹の会の子どもたちは、他塾の子たちと比べて、基本がしっかりとできていること、そのため、竹の会ではたとえできないとしても、他塾ではできる子の部類に入ることが普通であることなど、思い合わせれば、それぞれが今ある、身の丈の力を出し切れば、合格するのも夢ではないこと、そういうことを最近は思っています。かつて竹の会では、ついていけないと退塾した子が他塾では「できる」子のグループにいたとか。桜修館の情報では、合格点数というものが、実は、適性試験でも、半分どころか、48%前後が合格ラインではないか、という確かな情報、ただし、作文は、7割ないし8割が必要のようですが、そうしてみれば、これからの勉強の重点は、自ずと「作文」重視とならざるを得ない、ということになります。

 力不足の者は、実力のないことを嘆き、力のある者はある者で、それでも足りないことを痛感し、なんともとらえどころのない不安に苛まれる。

 これからは、焦ったヤツから落ちていきます。度胸を据えて開き直った者が勝つことになっています。これくらいなら「とれる」と開き直ることです。

 それでは、みなさん良いお年をお迎えください。

 「草枕」を愛読してくださっている、全国のみなさま、また、来年もこの「草枕」でお会いしましょう。

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