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トップ都立こそ都立/小石川、両国、そして桜修館への道/11月も早中旬へ、時間は疾駆する/竹の会との邂逅がもたらすもの

2017.11.11

 最近はまず仕事を優先させますのでブログの更新までたどりつかないこともあります。11月、12月は何かとやるべきことに押されて、時間のやりくりに苦慮しております。何よりも重いのはやはり小6の状況でしょうか。かつて27年に桜修館に合格した女子が合格する秘訣というものを体験談の中で述べていましたが、とにかく竹の会で出されるレジュメをやりきることを忠告した。この助言は何かにつけて現小6が去年入会したときに耳にしたはずですが、この忠告を真摯に受け止めて実行してきたの子がどれだけいたか。その多くが多かれ少なかれレジュメの先送りをしてきたのです。課題を全くといっていいほど出してこない子たちもいます。27年合格者の後輩を思っての言葉はほぼ聞き流されてしまいました。

 失速とは、過ぎ去りし日々のもってなす結果です。さて11月になりまして、わたしは、小6の指導方法を変えております。これまでの指導レジュメによる指導を打ち切り、伝統の過去問合格法に切り替えました。指導レジュメについては、10月までにやりきれたところまでが、これからのやり直しの対象であり、新規にやり続けることはしません。ただ今ちょうど過渡期で今途中のレジュメシリーズについては、11月中は続けることを認めています。

 指導レジュメについては、合格はんこをとりながら進めていった子が相応の力をつけていったことは確かなことですが、不合格と解説レジュメを読む、「理解しました」ということを繰り返している子については、実は、まったく力になっていない、ということを実感しております。不合格はんこがあまりにも多いともはやレジュメをやる意味がないと思います。また解説読んで「わかりました」までにほとんど時間がかからない、というのも気になっていましたが、どうもそういう子というのは新規の問題ではやはりできない、わからない、それで解説読んで、わかりました、という安易なところが気に障る。

 指導レジュメのほとんどが不合格だと、7回解き直しというのもほとんど意味がない。やはり合格はんこをとりながら、たまにできない問題があり、解説もらって考えこむ、こういうかたちで流れて行かないと解き直しも意味がない。

 この意味では、努力することが、必ずしもいい結果に結びつくともいえないわけです。都立中入試というのは、多分に天分に恵まれた子たちの閃き勝負みたいなところがあります。実は、努力型の人間というのは、高校受験に適している、のです。中学になればすぐにわかりますが、中学というのは、努力しない人間から勝手に落ちていくところですから、まじめな努力家が残りやすいのです。都立中受検で失敗した子たちというのは、公立中に入ると、最初は「日比谷へ行く」「駒場へ行く」「新宿に行く」などと威勢はいいのですが、すぐに日常性に埋没し、なぜか部活に勉強は先送りして、定期試験のたびに成績を下げていく、中3になった頃には、もうだめで、たいていは偏差値のかなり低い私立に単願推薦、つまり無試験で進学するのがほとんどです。都立なんかは行けない。理科、社会をさぼってきたつけは、中程度の都立さえ受けられないという形で実を結ぶ。そもそもが小学の4年になった、あのときに漫然と大手塾に通わせた、そのことにつきる。

 小2で「この子は日比谷へ行かせたい」という親御さんもいるようですが、小3とか小4の我が子を「この子は日比谷にも受かるだけの頭がある」と言う親がいて、ただ唖然とするばかりです。日比谷というのはオール5の子たちが競うところです。この9科目5をとるというのは、並みの子にはできないことです。相当に知能が高い子がいて、早慶なんかは受かるけど、選科や理社の内申がとれなくて都立は受けられないという子ならいくらでもいます。つまり9科目内申5をとるというのは、好き嫌いのない、その意味で賢い子なんです。わたしは音楽が嫌いとか、体育が苦手とか、暗記は苦手とか、とにかくそういう偏りのある子ではダメなんです。だから小3とか、小4の段階で「日比谷に受かる」などということを断言する親というのは、わたしには戯言言ってるんじゃないよ、としか思わない。それから日比谷にやりたい、はいいとして、いったい小2や小3でその受験対策はないか、などというのもわけのわからん話しです。そんなことよりやるべきことはたくさんあるでしょ、まず字をまともに書けるようにしてあげることです。それから一定の時間、机について勉強に専念できる子かどうか、です。2時間とか、3時間でも言われたことを黙々とやる子なら、脈はあるかもしれない。飽きっぽい子はだめです。そういう子は好き嫌いが激しくて、感情で勉強するから、長続きしないのです。

 小6の話しに戻りますが、レジュメ指導は打ち切りということを申しましたが、これはやらなかったレジュメを引き摺ってこの時期を無為に過ごすことを回避するためです。過去問合格法を12月冬期直前ぎりぎりまでやります。これは解説なしです。ただし、作文については、わたしの書いた作文例は提示します。解説ないからわかるまで考えろということです。指導レジュメはないけれど、一部の小6には、特別に指導レジュメを併用いたします。それから、課題は、小6については、ほとんど出してこない、それで11月で打ち切りますが、現在2週間以上提出してない小6については当然打ち切りです。

 小5について、課題の出し方についての注意があります。1種類だけ出すというのは止めてください。きちんと全部やりあげてまとめて提出してください。理科は3回が1セットです。3回を小出しにして出さないでください。

 ◎小4期に竹の会に出会う幸運

 竹の会は東京の渋谷にひっそりと続いてまいりました、小さな個人塾です。わたしが竹の会を始めたのは昭和60年10月(1985年)のことでした。渋谷駅からバスで15分ほどのなんとも不便なところでした。マンションの1室でした。ここで27年間細々とやってまいりました。平成24年5月に現在の渋谷教室へと移転しました。元代々木教室最後の十年にはもう渋谷区以外の子たちが少しずつ集まってきてはいたのですが、やはり塾周辺の子たちもそれなりにいた。渋谷教室になってからは名実ともに23区がエリアとなりました。元代々木教室時代にも、江戸川区、品川区、杉並区、新宿区、世田谷区、町田市などから通う子たちもいましたが、やはり交通の便がネックでした。わたしは地元の小学生や中学生を相手にやることに限界を感じておりましたが、渋谷教室は竹の会が東京23区の子たちを視野に入れた夢に満ちたものでした。しかし、現実は厳しく竹の会の名が23区に知られることなく過ぎていきました。大手のような宣伝手段をもたない小塾である竹の会が東京23区のみなさんに認知されるのは至難でした。平成19年に区立九段に合格させたときからわたしは内心指導開始は小4がベストと思ってはいましたが、現実には多くの親たちは「小6からでいい」という認識でした。ですから「小5でも早い」という親が多かった。しかし、平成23年に小石川に合格させたときは、小4から見てきた子でした。小4からなら受検レベルへもっていける、そういう確信はありました。小5だと正直きつい。その子次第でした。小6だともう完全にその子次第です。

 現在の竹の会は小4期にある小学生を効率的に導くシステムが体系化されている。ですから幸運にも竹の会の指導を受ける機会に恵まれれば、例外なくその親御さんは竹の会の素晴らしい指導力に感嘆し、驚嘆するはずである。ただ、竹の会に入会するには入会試験に合格する必要がある。熱心な親御さんの気持ちを汲んで、できるだけ合格を出してやりたいと思っていますが、合格は出せないということも多々あります。せめて6問中3問未満(2問正解は前提)のできなら仮合格として最大で6か月の体験指導ができるのですが、2問未満では不合格とするほかない。合格の目安ですが、通知表で「よくできる」が全体の8割ほどある子なら合格する蓋然性が高いと言えます。ですから5割とか6割なら最初から申込はしないほうがいいかもしれません。ただこういう子の中からA合格(6問中5問正解)が出たことはあります。

 入会時期について、小4の7月までがベストでしょ。しかし、9月以降の入会でも伸びている子はいますので、いちおうの話しです。小5からですと遅い、小5からきて成功するかは、その子次第です。遅ければ遅いほど、知能、集中力、実行力が問われます。そういうものがなにもないのに小5とか小6になって受検を志すというのは無茶です。受検のために基本訓練の機会を逃すということが大きいのです。これが高校受験のためというなら小5でもいいけれど、実は、その場合でもその子次第ということは変わらないようです。

 小4期に指導、訓練の機会を逸することの損失は後からわかるほどに甚大です。特にそれほどの天才でもないのに、いや学校で「よくできる」が8割以上ある、いわゆる優等生でも、この訓練時期を逸することは相当なマイナスなのですが、この時期に訓練どころか大手に入れて愚にも付かない授業を受けさせることの被害はもうそれは取り返しのつかないことになっている、さらに悪いことには大手で身につけた安易な習性が最後まで子どもにつきまとうことです。小4とか小5のときに大手にいて、しかもそこでは「できる」組にいるという子でも竹の会にきてみればすぐわかることですが、とにかくできないですね。訓練のないことというのはほとんうに恐ろしいことです。仮に仮合格としても竹の会でわたしの指導を、訓練を受けることができるのはかなりの幸運と考えていいかと思います。現在のわたしの指導技術はかなり高度な水準に到達している、こういう時期に、竹の会に出会うというのは、ほんとうに幸運なことです。わたしが渋谷のこの地で竹の会を続けるのはそんなには長くはない。最近小2の方からの問い合わせがありますが、正直その子が小4になっても竹の会を続けているかは自信がない。

 小学生の指導というのは相当に手のかかる仕事です。渋谷Bなんかほとんうに手がかかる。ひとつひとつ指示してひとつひとつわかったか確かめながらまた指示して導いていく。わたしが考え出した思考育成プログラムになんとか乗って独り立ちしてくれればと願っている。しかし仮合格の子だとある意味賭けになる。正直成功するかどうかわからない。いや失敗することのほうが大きいだろう。しかし、それでも竹の会のわたしの指導を受けないで、巷の無駄な塾に通うよりはずっとましであろう。それだけは間違いない。ただこのままいっていつか壁を越えられない時がきたとき、いくら竹の会に信頼を寄せてくれても、もはやわたしにはどうにもできない時がくる。仮合格者が小4期から来ていれば、救われる蓋然性も高まるのではないかとは思っていますが。

 竹の会のわたしの直截の指導が受けられるのはそんなに長くはない、だから今竹の会でわたしに巡り合えるのはほんとうに幸運なことだと思うのです。自分で言うのも何ですが、今のわたしの指導技術水準に出会える人たちはほんとうに運がいいと思っています。

 

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