画像
中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

一年かけて作り上げる強靱な思考力

2015.11.12

 おはようございます。12℃まで下がりました。私用もふくめて多忙な日を送っています。まず11月です。小6につきましては、本年の主力レジュメ「適性問題Ⅲの研究」を毎回の指導で配付できるようにとがんばっております。「適性のための計算」は、順調に回を重ねて冬期前には「第70回」へ到達しそうです。11月開始の「適性検査 資料から考える」には、様々な資料の核心を見抜く目を養いたいとの意図があります。

 12月には、全くのわたしのオリジナルの創作問題をと考えております。これからのまずは11月、12月をいかに充実させるか、当面はそのことに集中したいと思います。

 高校入試につきましては、理科のできない生徒というのが、できなくて当然と思えるほどに知識のないことを知り愕然としています。社会も同じです。これまでいったい何をどういうつもりで勉強してきたのだろう、と正直ショックを受けております。今後は、竹の会の中1,中2には、中2の9月からV模擬、W合格模擬を受けさせる方針です。すでに一人いる中2は模擬の洗礼を受けております。中2の早い段階で何が足りないのかを確認させなければなるまい。そうなるとこれまで中2の夏を目安としていた理科、社会のスタートを前倒しして、中1の冬期あたりから始めることも視野に入れることになろうか。

 今年もトップ都立を受験する生徒がいます。それで「数学独自問題」、「国語200字問題」、「数学作図問題」などのレジュメ制作に追われています。去年戸山高校に合格した男子が、「これのおかげで合格できた」という「数学独自問題の研究」については、時間の許す限り執筆を続けたいと決意しております。 英文解釈については、今年も結局「英文読み物」はやれないままに終わり、過去問を解くということで終わりそうです。この点の反省をふまえて今後の英文解釈指導のための究極の一冊を見つけることを迫られていることを実感しております。

 理科、社会については、独自校受験の生徒は順調に点を取れるようになっていますが、理科、社会がとれない生徒のための指導を手がけるほかありません。結局わたしも「解く」はめになりましたが、その中から「いい方法」を思いつき、またまたとびきりの教材を見つけ、これは早速取引の会社に注文を出したところです。できなければできるようにする、これがプロなのだろうと思いますし、これまでもそうやってきました。

 高校入試の指導はわたしの故郷のような感覚にとらわれています。なにやら懐かしい気持ち、新鮮な気分です。毎年のように20人ほどの高校受験生を送り出してきた頃のことを懐かしく思い出しています。あの頃思ったのは、高校入試の準備はやはり小学の頃から始まっている、ということでした。都立中高一貫校受検ということを契機としてそのために必要とされる様々な訓練を受けてきた子というのは、それがそのまま将来の高校受験のための下地をつくることになっていたという事実です。竹の会で都立中高一貫校に失敗した子たちの多くが公立中学でトップクラスにあるというのはその証しです。都立中に失敗しても竹の会の子たちは高校入試で成功しているのです。本年戸山高校に合格した男子は、平成24年に両国中学に失敗した子でした。また平成23年に都立小山台高校に合格した女子は20年に白鷗に失敗した子です。

 竹の会では本年10月をもって創立満30年を迎え、これを機に、高校入試指導の再開を決意しました。ただし、都立高校、しかも進学指導重点校、つまり日比谷、西、戸山クラスの指導に限りました。わたしの高校入試の高度な指導技術をもう一度蘇らせることを想い描きました。ただし、わたしの高度な技術が凡庸な高校受験生にはその価値さえわからないであろうことからそういう想定していません。

 将来、進学指導重点校をめざす小学生のために、渋谷B(月・金18時~20時)という指導枠を設けました。小学の間に、基礎学力、思考力をきちんとつけておきたいという小学生には最適の指導枠となるはずです。対象は、小3から小6まで広く受け入れ可能です。竹の会という指導システムだからこそできる設定です。多くのみなさんが竹の会の指導を体験していただければと願っております。

 思考こそあらゆる試験の最も有効な対策と心得ております。中学生になって思考力もないという、多くの中学生はすでに敗北を運命づけられています。もはや取り返しはつかないのです。思考というのは、一年かけて作り上げる手間のかかる仕事なのです。手軽に知識を得ることを勉強と考えている、ゼロイチ思考の子や母親にはとうてい手にすることのできないものです。ゼロイチというのは、わたしの命名です。コンピューターのしくみが1と0、つまり2進法に基礎を置いていることに目を付けた命名です。世の中には、白か黒しかないと考える人たちです。白と黒の区別しかない、灰色がないのです。ホリエモンが職人には十年も二十年も見習い期間はいらない、最初から技術を教えればいい、と言ったそうですが、これがゼロイチ思考の帰結です。手間をかけることを否定するわけです。もともと頭のいい人が2進法的思考を評価するのだと思います。受験指導書を多数書いている和田秀樹なんかも自分が灘から東大理Ⅲに行ったということを忘れているのか、凡人受験生に方法論を説いている、不可解な人種です。

ページトップへ