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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

一気に秋深まる、/最低でも戸山/高校入試の陥穽/小石川・桜修館という選択/身の丈に合わぬ鎧を着せたがる親の罪/竹の会 入会試験

2017.09.13

 おはようございます。本日は太陽が輝く日、しかし、秋の爽やかな空気に満たされた一日ということです。今日は、渋谷Aの指導日です。このところ気温が急に下がったからなのでしょう、体調を崩す子が出始めました。ただし、受検ないし受験が近づくにしたがって受検生ないし受験生が体調を崩すのはストレスからです。特に、これまでの不勉強がもたらす、実力のともなわない現実から受験そのものを逃避しようという病的心理がもたらす、心身の変調、直前の受験ないし受検放棄の子というのが、そろそろ出てくる時期が9月です。竹の会でも元代々木教室の時代、平成23年(2011年)の9月に、突然の受検放棄者が立て続けに2名も出たことがありました。もっともうち1人はこっそり両国を受けたけれど失敗しております。24年の11月に突然離脱した男子がいましたが、こちらは桜修館に受かっています。こういう子たちの離脱の理由は、もともとの志望校を下げることを余儀なくしなければならない事情(学力が足りないこと)から自尊心を大いに傷つけられたということでしょうか。ただ単に離脱したという場合は、自らの学力の低さにここでも自尊心が傷つくことを畏れたということかと思います。

 夏思うように勉強してこなかったとか、実は期待通りに勉強してなかったということが、実力を試される9月以降になって露わになってくるとそれは心身の変調となり、遂には受験逃避、いや忌避にまで至るのかと推量されます。かつて塾に来なくなった中3なら何人かいましたが、結局受験せずに中卒として社会に出た子たちも何人かいました。あるいは正式の高校ではない、アメリカの州立大の名を冠した私立に行った子たちもいました。あるいはかなり偏差値の低い私立に単願推薦(要するに無試験)でとにかくも形を整えた子たちもいました。

 親が自分の子に期待する、そして子はそういう親の期待に応えようとする、その子がいい子であればあるほど、思うようにいかないときの、当の子の苦しみは心身に変調をきたすしかないほどに深刻なもとなるようです。この時期に体調をよく崩すとしたら、それは身体的な病変というよりも、精神的なストレスによることが多いのではないか、というのが、長年の経験から言えます。

 昨今の親というのは、子に習い事や稽古事というのを必ず何かやらせるようです。中には、娘ということからか、ピアノ、書道、水泳、珠算と毎日何かの習い事に通わせているという親も少なくない。中には一点のみ、ピアノ、日本舞踊とひとつに熱心な親もいる。そして男の子だと、サッカー、野球、柔道、空手と多種多様である。それはそれでけっこうな親の方針なのかなと思いますが、これはそのままに受検、受験もとなるからおかしくなる。いや世の中にはすごい子が時にはいるものでそういうことと両立させて受験に成功する子もいる。しかし、これはとても一般化できる話しではない。多くの人間はあまりにも人間らしいからです。疲れれば居眠りする、勉強したくないと思えばサボる、ワールドカップになればサッカーに興じる、とにかくこういう人間らしい人間には同時に何かをこなすなどということはそもそもできるはずもないのです。

 親はそれでも受験ないし受検には成功すると思っている。小学生は母親ないし父親のいう通りに素直に従うから親のいう通りに習いごともし勉強にも取り組む。塾にも通う。しかし、人間らしい人間にはなにかを同時に成功裡にやることなんかできない。それで勉強がうまくいくはずがないのである。勉強というのをただに知識の暗記だと思っている親が後を絶たないけれど、だから平気で知識を供給するだけの大手に子をやるのだろうけれど、勉強というのは、人間の核たる脳に直接はたらきかける神聖な行為である。決して単なる知識の暗記などと軽視してはなるまい。

 勉強はいろいろな意味で大切である。仮に何か習い事をやっているとして、将来それで食っていけるのか、ということである。もちろん世の中には野球バカ、ゴルフバカ、将棋バカなどそれだけに特化して子どもを訓練し一流のプレーヤーに仕上げたという、すごい親もいる。子はそれで食べていける。とはいってもプロの道は「唯一」が価値であり、「その他大勢」は結局食べていけないから、一旦プロになって有名になっても明日は奈落の底という人が大多数の世界である。それでも習い事や稽古事、スポーツだけで子を特化してしまうのか、ということである。あるいは単なる「たしなみ」で勉強を犠牲にしてしまうのか、ということである。

 勉強が大切といったが、勉強というのは、究極的にはメシの種になる。そして勉強のもたらす副次的効果はあまりに甚大である。教養が人間の巾をもたらし、思考する人間を創り、知的な判断・行動を可能にするなどの諸効果は尽きない。もちろん勉強して悪というのもわんさかいる。しかし、少なくともメシの種だけは生きている。勉強というのは人間の知的探求のあるべき姿であり、やればやるほど奥が深くて際限のない世界である。ほんとうに受検というものを、受験というものをものにしたいと考えたとき、それはもう他の何かに現を抜かすことはとてもできないと悟るのが賢い子である。合格する、成功するという子はそういう意味で賢いのである。中1,中2で部活に流されて勉強を犠牲にする、学校の部活の先生に恫喝されて勉強を犠牲にしてきた、そういうことなら今できないのはしかたのないことです。後は「次善の策」をとるしかないのです。そうやって多くの中3が次善の策を取ってきたのです。日比谷や西をあきらめて駒場にしました。内申がもらえないと脅されて部活中心にやってきました。

 結局は勉強姿勢のある者が成功する。確かに知能が占める地位は大きい。しかし、知能があっても、怠け者、つまりあまりにも人間的な人間は結局失敗するしかないのである。勉強とはだから自覚である。責任である。それは自己を律する訓練を内実とする、常に精神の緊張を余儀なくする、その意味で自己を間違いのない未来に導いていくれる唯一の信頼の根拠である。

 勉強とは辛抱すること、我慢すること、続けること、を常に意識を緊張させて維持しなければならぬ、そういう掟さえ遵守するならば、将来のメシの種を約束してくれる唯一の根拠である。

 わたしたちは細心の注意を払って努力をしなければならない。

 自己に甘い、子に甘い、管理ができない、甘やかしとは、管理の能力がないということである。過保護というのは子から将来のメシの種を奪い去る、その意味であまりにも残酷な行為であることに気づかない親ばかりである。子が勉強しないと嘆くなら、なぜ早くから子を放任してきたのか。習い事、稽古事も場合によっては放任になる。勉強という自己を律する訓練を子に施してこなかった親の罪は大きい。そういう親に限って子の身の丈に合わない鎧を着せたがる。

 ◎竹の会 入会試験

 ○小3 全3問出題 全問正解で合格、ただし、1番が解ければ準合格(2番が解けても1番が解けなければ不合格。1番が解ける子は2番も解けることがわかっています)。2番のみ正解はこれからの試験では不合格です。

 ※上記合格基準は、実際に試験問題を使ってみて到達した結論です。なお、制限時間は30分を予定していますが、5分ほどで「できた」という場合、「思考不適性」で不合格とすることがあります。

 ○小4 竹の会定番の入会試験に合格する必要があります。

 ご注意 入会試験問題は非公表です。採点結果票及び合否結果のみお知らせします。これまで問題は持ち帰りを認めていましたが、いろいろと不都合な事態が生じまして、今後は持ち帰り不可とします。

 ○小5 高校入試志望者のみ入会試験実施の上、入会を許可しています。

 ○中学生 通知表 9科目中「5」が5個以上なら、ご相談ください。

 ※入会試験ご希望の方は、HPのお問い合わせから申込してください。

  折り返し入会試験の日時をお知らせします。

 

 

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