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不朽の名著による指導

2021.09.25

 

◎不朽の名著による指導
 理科「計算問題の解き方」(旺文社)
 かつて竹の会では、生徒に薦めた良書であった。しかし、いつの頃か絶版となった。その後、これに匹敵する書は出ていない。これほど優れた参考書が姿を消したことは残念でならない。もともとの定価は450円ほどであったと思う。去年アマゾンで探していたら、未使用品を見つけた。ただ価格は十数倍でした。迷ったのですが、手に入れました。
 こういう形で手に入れたものに研究社の高校英語副読本シリーズがありました。昔は、名著が多かった。
 副読本のほうは、コンピューターに取り込んで、指導に使っていますが、「理科計算問題の解き方」についても、指導に生かしたいと考えました。そこで問題のみをコンピューターに取り込み、生徒に解かせて、直接検査指導することとしました。特に、今年は、熱心な中1がいますので、理科を実のある形で指導しておきたいと思ったからです。
 検査指導というのは、確かに理解したのかを確認しながら前に進めるやり方のことです。つまり、相手に任せない、裏から言えば相手を信頼していないということなのですが、このところ中学生には裏切られてきましたので、確証を取りながらの指導に切りかえました。
 そう、確証を取らないと、開けてビックリ玉手箱になりかねない。生徒を信頼して、確かに、私の思い描いた通りに、理科、社会、英語をやってくれているのか、というと、そうでもないどころか、見事に裏切られた、ということが、ここ何年か続いています。
 一つには、定期試験で点数がいいことで信頼してしまう、というのがあります。
 きちんと実行する中学生なら心配はしない。ところが、ここ3,4年、こうも信頼が見事に裏切られると、流石に私も考えてしまう。もともと中学生特有の「隠す」という習癖に生徒の実像が見えなくなっていたことがその根底にあった。

 隠す子は落ちる!
 よくいろいろと学校のようす、学科の状況、勉強のことなどを喋る子なら心配しない。子どもの実像、実際が、よく見えている限りは心配ない。
 ところが、通知表は隠す、定期テストの報告はしない。塾に来ても何も話さない。指示も仰がない。自分勝手に何かやっている。模試もこっそり受けて知らん顔。受けた回数も2回ほど。これは極端な場合としても、とにかく隠す傾向のある子が失敗します。竹の会では、都立中の受検番号は報告することになっていますが、中学の場合、私立だとたいていパスワードが必要なんですが、受験番号は教えてもパスワードは知らせない、というのは、何も教えないのと同じです。こういう踏ん切りの悪い態度、つまり隠す行動をとるのは落ちるの前兆なんですよね。

 かつて小6受検生の母親は、受検番号を知らせてきて、「決して他言しないでください」とわたしに釘を刺してきましたが、こういう母親は後にも先にも唯一でほかにはいなかったですね。

 かつて「小石川の発表を子ども(小4)と見に行きたいので、竹の会の小石川受検生の受検番号を教えてください」と言ってきた親がいましたけど、これはもちろんきっぱりと断りました。
 
 はたと、考えてしまいます。
 それで私の秘蔵の、かつての名著を使ってレジュメ指導と同じ形式でいちいちチェックしていこうと思いたちました。かつて戸山に合格した子たちとはどうも違う。信頼しきれないのだ。任せきりにできない。それほどまで信頼できないということです。

 塾の先生というのは、基本生徒の学力は信頼してはいけない、ということです。
 中3のみなさんは、新型コロナだけは要警戒です。せっかく頑張ってきたのに、本番で新型コロナで受験できない、ということが、一番の懸念です。
 どうか細心の注意を払って、日々を過ごしてください。
 特に、エアロドル、つまり空気の漂う密空間が一番危ない。さらにマスクをつけないで会話する、これも危ない。最近の私の情報(わたしはすでに関連本を数十冊読んでいます)では、この二つが一番危ないようです。
 小6の皆さんも同じです。とにかく感染しないように、マスクをして、密室を避けてください。
 どうかわたしの指導がギリギリまで功を奏することを願っています。
 私の指示を100%遵守しながら、本番ギリギリまでわたしとがんばりましょう。わたしはいつも指導に生命を賭けています。命のある限り最高の指導をと決意しています。

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