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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

公立中高一貫校十年の決算/日比谷進学実績の復活の意味するもの/オレオレ塾に子を騙し取られるバカ親軍団

2017.02.23

 おはようございます。朝方は雨でしたがしだいに晴れるようです。気温は10℃前後を推移するようでそれほど寒くもなくまた暑くもなくというところでしょうか。朝から例によって多忙で仕事に追われておりますが、とにかく今年一年はがんばってみようと覚悟は決めております。日々真剣勝負なのですが、指導が順調に進められない子とか、失速気味の子とか、指導のあった日はよく落ち込み、気が滅入ることがあります。指導がうまくいっていないとすぐに退塾を考えるのは悪いクセなのかも知れません。「合格はんこ」をとれない子を見ているとまた気が滅入ります。高校受験ということで小6を見るとして、中学でも引き受けていいものかどうか、中学に入ればこれだと失速するのではないか、そんな危惧というのがありましてまた私を悩ませるわけです。中学では中間テスト、期末テストということで常に成果が問われるますから、よほどの子でないと引き受けるわけにはいかない。中学で中途からとる場合は、9科目すべて4以上は前提として、そのうち5が5個あることをひとつの入会基準にしているのも竹の会の高度な指導を可能にするためです。できない子を指導して竹の会の指導に関するデータ・ノウハウを無駄にしたくないのです。竹の会を活かせる子をのみ入会させるということです。その意味からは小学からとる子というのも自ずと限定されてきます。新規に中学指導を許可したとしても指導は暫定的であり継続指導を許可するには5月末にあるであろう中間テストの結果しだいということになろうかと思います。

 竹の会は、日比谷、西、戸山を目標においた塾です。譲歩しても最低駒場、新宿、青山、小山台までです。高校入試目的で竹の会の門をたたかれる小学生については正直期待しておりません。やはり受検ということを経験した子、というかそのために小4期から鍛えに鍛えてきた子というのが結局将来日比谷、西、戸山にもっとも近い道を歩んでいるということになるからです。高校受験ということで早くから訓練もなしに小6あたりから準備を始めるというのはよほどに能力にめぐまれた子以外は成功するのが難しいと思います。

 指導が失速状態からぬけきれない子というのがいるとして、正直もう「退塾したほうがいい」という言葉が喉まで出かかっている、ということはよくあります。実は、今年卒業した小6の全員についてそう思っていましたし、実際にかなり早い時期にそう告げたことがあります。冬期に居眠りをしていた子には「1月からは来なくていい」と言い渡しましたし、そうでなくてもいつも軽口をたたく小6女子には「それほど竹の会をバカにするなら退塾すればいい」と言い渡しましたし、合格はんこをとることがそもそも難しいと判断した小6は何度も退塾の可能性について話し合いました。大手から来て失速している子にはやはり入会を認めるべきではなかったし、受検直前に傍若無人に振る舞うというおよそ受検合格とかけはなれた態度にわたしは合格をどうのする状態ではなかったのです。この子は「退塾させたほうがいい」と判断しても、世間的には決して悪い子どころかむしろいい子なのです。素直で温和でみないい子なのです。ただ竹の会という勉強をなによりも重視する、受検合格ということを最優先課題とする塾にはそぐわないというだけです。

 わたしに「退塾しなさい」とまでいわせるほどの子はどんなに嫌がっても結局は退塾したほうがよかったということがあとあとわかることなのであるが。その時は「絶対に嫌だ」というその態度にわたしも押し黙る。

 今でも失速気味の子を見ていると正直迷います。ここは早めに指導を打ち切りにしたほうがいいのではという思いが頭を傾げます。たいていはがまんしてようすを見ますけど。今小5について、渋谷Aでは適性指導が始まりましたけど、もう進んでる子と遅れ気味の子の差が開き始めた。面白いと思ったのは、必ずしも算数のテキストを進めている子の方が「できる」ようにはなっていないことである。もちろんあまりにも遅れているなら別ですが、「その他編」を終わっているのに、失速気味の子がいるかと思えば、まだ「新小学思考の素」とか、「その他編」に入ったばかりの子がよくできていたりする。これは早く終わらせた子が必ずしもじっくりと思考しながらの結果ではないことによるのであろうと思う。この適性指導の波に乗れなければそれは失速ということであり、受検は失敗する蓋然性のほうが高い。ちなみに今年の小6がこうした適性指導などできなかったことは失速をすでに想定されるものであった。

 ここは正念場である。できないからといって見たら終わりです。姉妹できているとそれが可能です。しかし、それは確実に自滅行為となります。失速気味がいずれ失速します。そして遂には墜落します。失速は墜落の前兆であり、高確率の予兆なのです。

 失速しないためにどうすればいいのか。できなかったレジュメをなんとしてでも何時間でも考えろ、そしてあきらめずに取り組み続けろ。27年に桜修館に合格した女子は、レジュメが難しくてわからないとき、寝ないで考えたそうです。泣きながら考えたそうです。安易に答えや解説を求めて終わりにする、そういう人なら竹の会にはそぐわない。即刻退塾して答えや解説を親切にしてくれる塾に移ればいい。泣きながら考えても、何時間も考えもわからなかったら、そのときはわたしのところに助けを求めてくればいい。そういう子ならわたしは手を差し伸べるはずである。涙を認めたならばやさしく手を差し伸べるはずである。

 

 

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