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判断はそこまで単純ではない

2015.12.02

 おはようございます。本日は渋谷Aの指導日です。今日は久しぶりに頭がすっきりとして、それまで頭を覆っていたぼんやりしてすっきりしない症状がなくなっていました。風邪ウィルスもいろいろなタイプがあるようで今度のはわたしには抗しきれないタイプでした。とにかく抗生剤をのむことだけは回避できました。あれはいけない、腸内細菌を全滅させてしまう。当面の苦しみ、病気と闘う時間などから早期に解放してくれる抗生剤は両刃の剣です。

 日本では今異常に脳梗塞患者が増えていることをご存知でしょうか。これは異な事ですね。

 まず、今死因の1位はガンで33%、2位は心臓病で16%、3位が脳卒中で15%です。この15%中の脳出血の占める割合は13%、つまり脳出血による死亡は、0.15×0.13=0.0195≒0.2、つまり2%です。いいですか。わたしたちは、高血圧だからという理由で血圧降下剤をのまされて、つまり血流を薬でノロノロにして血管を詰まりやすくさせられている、ということです。ただこの2%は、血圧降下剤の普及のせいかもしれない、ということはあるかもしれない。つまり、血圧降下剤をのまなければもっと脳出血患者が増えるかもしれないという予測はできる。

 血圧降下剤をのみつづけて脳梗塞になるか、のまないで脳出血になるか、ということですが、のまなければ確実に脳出血になる、という証明はなされていない。

 ものごとの判断というのは、そこまで単純ではない、ということです。昨今は医師の言う言葉も、「はい、そうですか」と簡単には信じられない、のが現実でしょ。第一大手の三井や野村不動産が平気で欠陥品を売りつける世の中です。わたしも三井や野村のモデルハウスを見に行ったことがありますが、コンクリートの柱の構造やら、杭の頑丈さ、などを再現した、断面の実物模型など展示して、その安全さ、信頼性をアピールしていました。大手だからここまで信用できる、というやつです。あのときはとにかく感心しましたね。まさかほんとうはそのとおりにやるのではなくてただのポーズだったとは。これ詐欺ですよね。大がかりな詐欺だと思うんですが。 だいたい大手を信じる人が大多数なのだと思いますが、実は、大手がその立場に驕り、手抜きをしてもいくらでも客がくるとわかったとき、どうなるかです。世の中に現実にそういうことが起きているわけです。建物だから、一生に一度の大きな買い物だからと、大手を信用した人たちです。

 塾だって似たようなものです。エナとか栄光だとか、とにかく物量作戦はアメリカ並みです。消しゴムなんか不自由させないくらいいつも配っている。無料体験4日間などとにかく取りこみもすごい。そしていったん取りこまれたら最後、そのままずるずるです。費用だって最初は「これだけ」だったはずなのが、なんとも様々な「特別の講座」が、毎月のように組まれて、追加費用を請求される、いつしかかなりの高額を支払わされている、という巧妙なものです。それで力はついたのか。1年も通ってみれば大概の親にはわかるはずでしょ。自分の子がバカなのを差し引いても、「これはおかしい」と気づくはずです。いや、今まさに大手に通わせてきた親たちが「おかしい」と気づく時期なのかと思います。時既に遅しですけどね。大手はここぞとばかりに「特別講座」を華々しく用意してきます。これを受けないと「合格はない」と言わんばかりに、また周りの子が受けるから自分も受ける、これは大手のぼったくりのスパイラルに見事にはまったバカな親と子の顛末です。すべては無料体験から始まった。無料という言葉に軽い気持ちで参加した、そしてそのまま入塾して、とこれは何かの詐欺の手口にありましたね。試供品をたくさんあげて心を弛めさせて最後は何十万もするものを買わせている、あれとそっくりですね。

 今日のテーマは「判断はそこまで単純ではない」ということでしたが、これは、適性検査問題の話でした。12歳の子どもにそこまでの深い「読み」を求めるのか、という問題が、適性問題なんですね。もっともそういう問題は、最後に出されて、だれも解けないで終わる問題ということかもしれませんけど。つまり、これが解けなくてもみんな合格はしているということです。

 たとえば、小問が3つあると、最初の2問は、十中八九3問目の伏線になっている、ということです。そういう先入観念はもっていいと思います。いやまたそういう問題の作り方、つまり、前問が次の問題のヒントになっているという問題の作り方というのはいい出題だと思うのです。3問出して問われていることはバラバラというのは駄作です。

 「適性問題Ⅲの研究」では、そのような問題作りを心がけています。

 竹の会の子どもたちは、これからこの「適性問題Ⅲの研究」を7回どころか、10回も20回も解き直してほしいですね。そうしたらこれだけできっと合格できる。奇跡が起きる。わたしはそう思っています。

 「適性問題Ⅲの研究」はそれほどにわたしが心を込めて作り上げています。わたしの気持ちが込められています。

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