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受験・受検にとって、もっとも勉強できる時期が「今」です

2018.05.16

 おはようございます。5月と6月という貴重な時期をどうか無駄に過ごすことですべてを棒に振るということはしないでほしいと思います。平成22年に桜修館に合格した杉山太一君(現京大生・法)は、類い稀なる集中力で、勉強に全力を傾けた人です。彼の1日17時間という勉強記録は未だこれを打ち破った人が出ておりません。小6の時の記録ですよ。中学生でもここまでやれる人はそうはいないでしょ。そういう人がいるというのに、一方では、大多数の凡人たちなのでしょうが、なにかと口実をつけて勉強しないという生活を貪る人たちがいます。習い事、稽古事、スポーツなどに貴重な時間を注ぎ込むわけです。特に、この時期はそういう人がたくさんいます。そしてそれがいつもわかりきったことですが、「落ちる」というあたりまえの結果として顕現するわけです。今年も自分の番号がない、という子が、いつまでも泣いていたという話しが伝わってきましたが、そういう子たちには、実は泣く理由などないはずです。都立中というのは、8倍とか、10倍の世界です。10人の中にたまたま1人、勉強絶対優先で、がんばる子がいて、そういう子が受かっているだけの話しです。もっともこれは話しを単純したものです。もっとその子の能力が実はなかったとか、塾の指導法に問題があったとか、そういうことは当然にありますが、しかし、本質は、本人の勉強姿勢、覚悟にあるこということは変わりません。

 ▲家庭学習と課題

 課題をやらないという人は、家庭で、何を勉強しているのだろうか。課題をやらない勉強とは何なのか。とてもほかに何か勉強していると思えない。習い事や稽古事、スポーツなどで、勉強する時間がない、ということなのか。とにかく家庭学習もない子が、受検に成功することはない、絶対にない。それでも受検するという心理が、わたしには、わからない、理解できない。しかし、こういう心理の人たちが都立中受検をめざす人たちの中にはたくさんいるのだということは経験的に知っております。 カネさえ出せば、大手でも、巷の塾でも、やりたいようにやらせて、知らんぷりでしょ。 わたしは、合格させてやりたい、と思うから、 いろいろと考える。本番で、泣くのは、目に見えているから。案の定、今年の発表では、そういう子たちは、全員落ちた。稽古事をやっていた子の課題が遅れ気味になり、どんどん遅れて、次第に、間の抜けた出し方をするようになっていった。こういう子たちは、自分だけは、例外という、都合のいい頭をしている。こういうことをやっていても受かる、と思い込んでいるのである。しかし、現実甘くはない。しだいにそういう子たちはレジュメが解けなくなり、提出頻度が極端に落ちていく。自分は選ばれた人だ、自分だけは例外だ、と考える、親子ばかりである。どうして平日5時間も集中して勉強している子たちに、勝てるのか、わたしにはさっぱりわからない。結局、まじめに勉強した人だけが、受かるしくみになっている。

 🔵課題は、7月まで

 で、一応終わりです。 9月以降の課題は、これまで継続して、提出していなければ、意味がないからです。これまで継続提出してきた人にのみ、意味があります。9月になって、基本の課題を脳天気にやっているわけにはいきません。課題は進化しているのです。そのことは、課題を提出を怠けないで、ついてきた子にはよくわかるはずです。「教養のための理科」を終えた人は、初めて受験レベルの詳細な理科や社会をやる機会に恵まれます。「教養」シリーズも基本段階を終われば、さらなる専門性の高い分野に入っていきます。今それをやっている人はそのことがわかるはずです。いいですか。基本の課題レジュメをやれるのは、小6の7月前半までなのです。そうして初めて9月以降の受験を意識した、高レベルの課題に挑戦できるのです。今年落ちた小6たちが、この高レベル課題などまったく知らないままに受検本番に突入したことは、実に残念なことです。社会、理科クリアは、今やもっとも進んだ子たちには、新たなるステージへ踏み込み、有益な知識をこつこつと積み重ねております。 つまり、これまで課題を家庭学習として、まじめに提出してきた人のみ、意味ある、新ステージに 進めることができるのです。去年の小6の中には、1、2カ月も出さないで、突然直前の1月に、「教養のための理科」を出してきた子がいましたが、もうそういう時期ではないとして、そのまま返しました。なにを考えているのか、わたしにはさっぱりわかりません。

⭕️魔物という言い訳

 本番には本当に魔物がいるのか。 魔物とは、実力を発揮できなかったときに、そういう言い方をするだけで、 要は、実力がないということなのである。魔物を作るのはほかならぬ自分の怠惰な言い訳が作るものである。勉強しない子というのは、実は、そのことを畏れている。いや勉強しないで、受かることはない、ということを知っている。しかし、現実には、「これだけは」という論理で、勉強を先送りにする。要するに、積み残すのである。積み残すというのがすべてを言い表している。

 中学生が竹の会で1年以上2年未満で退塾することが多いのは、レジュメを積み残していくからである。部活をやっている子に積み残しが多いのは、いつものことで、早晩退塾せざるを得ないことになる。中学生は頻繁にレジュメを出して、わたしのコントロールを受けているという状態にないと、だめである。それが積み残しという形で表れる。だから積み残しがある程度になったら、退塾としたほうがいいのかもしれない。

◎教科書のは文章も読めない子たちが受検など考えないほうがいい

 指導していると、よく問題の意味がわからないとか、2つの意味にとれるがどちらですか、とか、訊いてくる子がいます。本番で問題の意味が曖昧だといって、だれに訊けますか。問題を読めばそういう誤解など実は生じない、明確なように作られている、のです。最近、教科書を読めない子たちというのが、問題になっていますが、教科書さえも読み取れない子たちが、塾に行って、塾のテキストを読んで理解することなどできるはずもないのです。適性問題というのも、実は、文章の読解を試しているにすぎないのがほとんどです。多くの子たちがこの適性問題に対応できない原因の最たるものが、文章を読み取れないことです。算数なんかも「わからない」というとき、実は、わからないのは、問題文を読み取って理解していないということがほとんどなのです。学校の内申で「よくできる」が5割前後という子はたいていこの読み取りができていない。こういう子が受検したいと言っても、まず教えるべき段階から異なるのです。そもそもの読み書きの段階でまともでないのに、何が受検なのか、さっぱりわからない。これも真面目に「読む」ということをしてこなかったからである。音読なんかを毎日嫌と言うほどやってきたのか、漢字を何回も何回も練習して、覚えてきたのか。字が下手なら、毎日何百字も書く練習をしてきたのか。いろいろな知らない言葉に関心を持ち、理解しようとしてきたのか。いつもだれかが教えてくれて、「わかった」「からない」などということをやっていたら、バカになるのはしかたないことでしょ。勉強というのは、自ら関心を持ち、自らなんとかしようという、行動です。勉強と言えば、親に言われて、しかたなくやるものと思っている。こういう子に勉強なんかもともと無理なのです。向上心のない子に勉強は無駄です。

 

 

 

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