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失速の研究

2015.11.19

 おはようございます。都立中本番まで正味2か月余、都立高入試まで正味3か月余となりました。この季節、世の中の受検の子たちの多くが、伸び悩み、行き詰まりを感じていることをわたしはよく知っています。竹の会ではこのようなことを早くから予測し、特に、夏までの勉強を一日7時間を理想として指導してきました。が、実際にこれにもっとも近い勉強をしてきたのは、1ないし2名ではなかったかと、認識しております。今、この時期になかなか模試で結果が出せないとしたら、夏までの勉強を振り返って見るといいと思います。勉強してこなかったから今、伸びない、答えは簡単に出ます。

 そしてこれから伸びるかどうかについては、ただひとつだけ試して見なければなんとも言えない、ことがあります。それは「解き直し」、「書き直し」です。竹の会では、「解き直し」7回以上が合格の条件とされてきました。本年受検した小6ついて振り返って見ても、期待されながら落ちた子たちはこの「解き直し」7回を実行していないと見ています。

 本来、少なくとも小5の1年を竹の会で過ごしてきた子なら、「第1類」~「第4類」は終えているのが普通です。今年も課題をまともに出し切れない子たちがいましたが、わたしはそういう子たちに多くを期待しないことにしました。竹の会の子たちというのは、他塾の子たちよりかなりレベルが高い、それで竹の会でできないとされた子たちでも、他塾に行くと、算数などが「できる」と位置づけられることがわかりました。また、大手の主催する模試を受けた子が、約1500人中12番、2500人中48番をとり、大手に通う子たちの度肝を抜いたという話をつい最近聞きました。竹の会でできないからといってあきらめる必要はない、ということをわたしも学びました。そういう子たちが合格する条件、それは「7回解き直し」に尽きると確信しております。とにかくこれからの2か月は「解き直し」に専念してください。それでだめならあっさりあきらめてください。それくらい開き直って解き直しに没頭してほしいと思います。いいですか。7回解き直しです。けっしていい加減に読み飛ばして終わらせてはいけません。過去に3日で7回解き直しを「しました」と申告した子が見事に落ちています。3日でどんな解き直しができるというのですか。

 思考訓練してこなかったから、今伸びないのです。大手の子たちが伸びていかないのはそういうことです。過去問類似の問題ばかり解いているからそうなるのです。いちばん大切なことは、思考を鍛えることなのです。思考を鍛えることが、すなわち最良の受検対策なのです。竹の会の子たちが直前に伸びていくのはちゃんと理由があるのです。大手の模試で1500人中の12番なら、これから先1番だってとれるかもしれない。それほど伸びていくのです。エナとか栄光とかは竹の会で思考を磨いてきた子たちにはただの偽装受検生です。中身のない、空洞の受検生です。倍率だって、そういう子たちばかりが作っているとしたら、全くの偽装の倍率です。竹の会で今年桜修館に受かった子の話によると、彼女の学校では、5人が桜修館を受けたといいます。そして合格したのは、竹の会の子だけでした。他の4人は全員落ちました。そしてその4人は全員が早くから栄光ゼミナールに通いがんばった子たちだったそうです。竹の会の子たちには、栄光だろうが、エナだろうが、敵ではありません。

 竹の会の中だけに限って見てみましょう。今年桜修館に合格した女子の言葉を覚えていますか。「合格の秘訣は先生にもらえるレジュメをやりきること」、これだけです。この言葉は生きています。「解き直し」7回とともに竹の会のレジュメを「やりきること」が、小石川合格の条件です。一応はそう言えます。ただそれは十分条件ではあるが、必要条件ではない。竹の会には光る算数の能力に恵まれた子がいます。そういう子は算数で受かる可能性が強い。かつて平成22年の話ですが、開成中合格者の母親から「うちの子は、小石川に作文18点、友達は16点で合格しました」ということを教えてもらったことがあります。竹の会で算数を磨くことは、そういう可能性を秘めているかもしれません。「新推論算数」を早く終わらせて、「算数をクリアーにする」に進めてください。わたしは小石川をめざすみなさんが、全員合格することを願っています。そのために必死に予測する、先を読む、ことに集中したいと思います。わたしの普段の指導で実施する、「適性のための計算問題」、「適性問題Ⅲの研究」は、竹の会の全員にこれからも配付していきます。新しい問題はこれで体験し、あとはひたすら「解き直し」に専念してください。

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