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寒波襲来という天の配剤に人はしたがうだけ/小6の竹の会卒業など

2018.01.26

おはようございます。大雪、氷点下、0℃、1℃という厳しい寒波でも東京の子たちは概ね元気です。1、2体調を崩す子たちも出ていますが、超低温での対応が甘い、子どもたちの中には、「暑がりだから」と夏と同じ格好をする子たちもいますが、この寒さではさすがにひとたまりもないでしょ。とにかく体を冷やさないことです。寒さと乾燥を最適の環境とするインフルエンザウィルスには絶好の季節到来で、隙あらばと人間に襲いかかる、笑うのは医者ばかりです。製薬会社の巧妙な医師の遠隔操作が功を奏し、見事に洗脳された患者たちが、薬教の熱狂的な信者となっていきます。誠、薬師如来とはよくぞ名付けたものです。

 さて、小6の指導日は、Aで28日と31日、Bで26日と29日を残すのみとなりました。すでに最終日の31日については、お休みするという小6もいますので、事実上竹の会での指導は1回という小6もいまして、いよいよお別れのときがきたという実感です。今年の小6は小5の4月以降(小4の3月が1名います)の入会で正直時間との戦いでした。わたしの想定する指導展開を実現するには最初から時間的制約がありました。加えて、家庭の意識も低く勉強に優先させる家庭の事情のなんと多かったことか。指導レジュメについて、「合格はんこ」を積み重ねながら「前へ」進められたのは、小5の9月入会の女子だけという厳しい結果でした。彼女はなんと準合格だった子で、これも想定外でしたが、4月、5月入会かつA合格の子たちとの差は何であったのか、考えられるのは、やはり家庭と本人の危機意識にあったのではないか、ということです。先送りする家庭というのは、やはり危機意識が乏しい、楽観的な見通しをしていることが多い、そう思います。

 平成22年に両国に合格した男子については、今もわたしの記憶に鮮明に残っております。当時の指導法は、過去問合格法と、わたしが命名した方法で、過去問全国版をコピーしたものを虱潰しに解いていき、それを7回解き直しする、というものでした。彼は夏休みには竹の会のトップの進度で精力的にこなしていたものですが、9月になって親が大原の志望校別の講座(確か日曜にやる)に申込、12月初めまでそれに力を費やし、結果的に成績は下落、かれもやる気をなくしていました。竹の会の指示はすべて中途半端になってこの体たらくでした。母親がやってきて謝て「なんとかしてほしい」ということになり、やりかけの過去問を冬期前半で終わらせて、後半から7回解き直しをする、ということで、指導再開となったのです。彼は鉄の意志でこれをやり抜き、1月の27日頃だったか、ギリギリですね、とにかく7回解き直しを終わらせた。そして本番に突入した。わたしの見通しは五分五分でした。かれはその逆境を切り抜けたのです。彼の受検と同期に杉山太一君がいましたが、かれはすでに10月で7回解き直しを終わらせ、わたしをして「君は合格します」と言わしめた子です。竹の会の過去問合格法は竹の会が昭和60年10月に開設して以来取ってきた、伝統的な奇跡の合格法であり、過去幾多の奇跡的合格者を輩出してきた方法です。当時からわたしは過去問をコピーして解かせ、自分の手書きの解説をつけて渡すという指導をしてきました。問題は一問一問丁寧にわたしが解いていきました。決して無理な解法はとらない、教科書の知識だけで解くことを信条としました。難解な問題はやるに値せずというのがわたしの考え方でした。また特別な解法が必要な問題など、普通の努力してきた受験生を想定してみれば、ありえないことです。難問なんか解けなくてもいいし、解くのは有害です。わたしは過去問を解くことから、受験とは何か、を追求してきました。出題の背景、出題者の技能、いろいろと分析の対象には事欠かない、それほどに過去問は奥深いものでした。わたしは首都圏の過去問を解き尽くし、どういう問題ならどこそこの学校の過去問が練習になるとか、すべて知っていました。だから使う過去問もわたしが選んだものです。わたしは過去問というものの正体をだれよりも知っていたと思います。過去問合格法というのはそうしたわたしの経験に裏打ちされた珠玉の方法なのです。今回小6には、レジュメをこなしきれなかった子たちが多く、課題も最後はほとんど出してこない子たちばかりでした。しかたなくわたしは私の目が選んだ過去問を特定の学校を選び、7回解き直しをさせるために、実施したのです。12月に入ってですよ。なんとも窮余の一策たる次の一手でした。わたしは過去問合格法の名手です。そのわたしが今回は最後の最後にわたしの目で選び抜いた珠玉の過去問を過去問合格法7回解き直しとして小6に最後の願いを託しました。どうか小6のみなさん、7回解き直しを完遂し、明鏡止水の境地で、本番に臨まれることを祈念しております。

 合格の報にわたしはきっと泣くだらう。そして番号がない、そういう悲哀を何度となく見てきたから、もう胸を締め付けられるような、そんな思いで君たちを優しく見守っているほかない、そういうことも覚悟はしております。

 小6のみなさん、みなさんの健闘を祈っています。

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