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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

小石川、桜修館受検で、栄光、エナ、中学受験で、日能研、四谷大塚へ行くの愚

2016.01.28

 おはようございます。朝の気温は5℃、しかし、快晴です。昨日は小6は2名休み、そのうち1名は発熱。最後の作文練習、「直前チェックNO.2」を実施。後者は、これだけはできていなければならない、という問題で構成しましたが、小石川受検の3人のみ合格判定です。昨日は、早稲田進学会の模試が返ってきましたが、中に、わたしが半分解けばいいと言ったから、半分だけ解いて、残りの時間は全部見直しに使った、という子がいたようですけど、模試でしょ、しかも、ほかに解ける問題があるのにそれを解かないで、余った時間を見直すなどということはありえないでしょ。ここは考え違いをしてはいけません。わたしが、半分でもいいと言っているのは、力が十分でない子たちについての話です。そもそも小石川の合格者の点数は、半分どころか、それなりに高い得点をとらなければ安心はできない。小石川は例外です。

 最後の早稲田進学会の模試は、竹の会では、上位に名前をのせたのは、2名だけでした。気になるのは、年々早稲田模試の受検者が減っているのではないか、ということですね。過去には、模試に名前がのっても落ちた例が4例(24年富士男子1度、26年桜修館3度、白鷗5度、27年桜修館1度)ありますし、のらない場合の合格例も3例(24年の富士、25年の桜修館、27年の富士)あります。

 しかし、合格者はまず、名前をのせた子(早稲田進学会模試)、あるいは、大原の場合70%以上判定、日能研の場合70%以上かつ受検者番数1けたの場合、に限られています。今年は、竹の会の子が、エナの模試を一度だけ受けたのですが、なんと受検者1500人中の12番、2500人中の48番でした。竹の会のレベルが高いのか、大手のレベルが低すぎるのか、いずれにしても、何千人もの人が高いカネを払って、いそいそとエナや栄光に行くのが信じられない、正直な感想です。

 かつて竹の会には、中学受験で大手の四谷大塚や日能研に小4から通う子たちが、小6になって、伸び悩み、助けを求めてやってきたものです。このとき、思ったのは、そういう子たちが、思考する、考えるということを全くやらない、やれないということ、割合などベタな問題はたちまち解いてみせるが、ちょっとこみいったり、思考型の問題になると手も足も出ない、それですぐ放棄するということでした。これが大手に通う子たちに共通していたことです。たまにかなり知能の高い子が大手からきて、これほど知能が高くても大手にはついていけないのか、と驚いたことがあります。平成10年に早稲田実業高校に合格した鈴木君は、小4から小6まで日能研に慶應をめざして通いましたが、挫折しております。平成11年に青山学院高等部に合格したTさんは、小4から小6まで啓明社という塾に通い、桜蔭中に失敗、中学では、サピックスで高校受験をめざすも挫折、竹の会の指導で青学に受かった子です。彼女は、中1のとき、サピで首都圏3位だったのです。これだけの秀才でも落ちこぼれるのが進学塾です。彼女は竹の会から青山学院に合格後、3年間竹の会で預かり現役で慶應大に合格し、今は大手新聞社の記者になっています。

 大手というのは、学校でも余程の天才以外は通っても意味がない。かなりの秀才でも落ちこぼれることがあるのです。世間の、母親や父親がどう考えたか知りませんが、大手に子を通わせる、それが実は取り返しのつかないことになっている、そういうことに気がつかないのが、不思議です。時間を無駄にし、カネを無駄にした、それだけではすまないのです。1年間も2年間も自分の能力ではこなしきれない中においていたことの結果はもはや取り返しのつかない能力破壊となっている。鬱積したストレスから勉強嫌いになり公立中では荒れるのが相場です。ある意味性格破壊でもある。親が自分の子にこのような仕打ちをする、全く大手、大手と信じた結果がこれです。自分の子が天才にあやかろうなどと考えたところからすでに間違っていた。大手は超天才たちが謳歌するところです。少しの天才とその何十倍もの凡才がひしめく、それが大手です。集めるだけ集めて大きな商売をされているのがわからない。わたしから言わせればただのバカ製造にいくらでもカネをかける愚にしか見えない。まあ、世の中はこういう見識のない親で構成されているから偽善社会として機能しているということなのでしょう。

 私立中受験はそうとして、小石川や桜修館、両国、九段、白鷗などに行くために、大手の栄光やエナに行くというのはどうでしょうか。わたしがいつも驚かされるのは、そういう大手に1年も2年も通っているのに、ベタな割合の問題ひとつを満足に解けない子がほとんどだという現実です。計算力だってかなりひどい。大手に1年通ってもまともに計算できない子がたくさんいる。わたしは世の中の親がよくそういう状態で1年も2年も大手に通わせるものだとほとほとあきれています。余程大手の営業トークは巧みなのでしょうが、いい加減騙される親も親だと思っています。竹の会の子がエナでいきなり12番とったというのも考えてみれば当然なのかもしれません。特に、公立中高一貫校目的で塾に通う子の大半は基本的な思考、学力がほとんど顧みられることもなく、適性問題ばかり解かされている、という実態が浮かんできます。大手に1年、2年と通うほどにバカになる、それがわからない親がたくさんいる、そういうことです。

 私立中受験のための大手は超天才のためのものです。自分の子をもう少し冷静に見たらどうでしょうか。公立中高一貫校を受けるにしても、何千人もの親子がエナや栄光に疑いもなく通うのは世の中のアホを見事に投影した現象にしかわたしには見えない。

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