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小4というタイミングに適切な訓練をしなかったことの代償/失ったものは取り返せないのがリアル/お知らせ

2017.11.03

 おはようございます。本日は祭日のためお休みです。好天に恵まれようやく秋の恵まれた一日を過ごすことができます。わたしは何かとやることが多く正直もうあきらめてただ黙々とやるべきことを片づける日々です。ようやく「魔法の算数」の原稿を書き終えて、今は「思考の核心」と「基本思考の中核」の執筆に専念しております。前者の執筆に際しては、かなりの文献を集めたのですが、それらに目を通しているうちに自然ひとつに定まってまいりまして、結局シンプルに文献1種類ということで問題創作に取り組んでおります。後者については、単位あたり量の思考をコンセプトに問題創作をと考えておりましたので、最初からみくに出版の銀本からいい作品を探すことにしておりました。当初は100問を目標にと意気込んでおりましたが、100問達成までには数か月が必要で結局受検が終わってからも作り続けることになりそうです。受検までに何問作れるかはわかりませんが、とにかく時間のかかる仕事ですので、こつこつと作り続けるほありません。一問一問についてわたしが実際に解いてから構成を考えるのでかなり手間のかかる仕事です。

 渋谷Bについて、祭日はお休み、12月、1月、3月、4月、7月などは9回の月が集中すること、月の回数が9回から12回とされていること、さらには、時間が16時30分(16時入室可)から20時とされていること、について、最近入会された方には、「なぜ」と思われる方いますようで、再度、ご説明しますと、もともと渋谷Bというのは、月、金の8回、ただし、祭日はお休み、時間は18時~20時という内容でスタートしたものです。祭日などはお休みする関係上、そういう場合は、17時~20時を2回などとして、調整してきたものです。これを時間を事実上16時開始にし、さらに、木曜日も加えて、充実させたものが渋谷Bです。従いまして、発足当初の基本コンセプトはそのままです。特に、時間延長分はサービスとして認識しております。したがいまして、9回月でも規定の時間は満たしているとの認識です。トータルとして10~11回は確保されているはずでその意味でもサービスは充実しているはずてす。

 ◎お願い

 先日は台風21号、22号の影響で指導時間を早めて実施いたしましたが、こういう対応が不可能な場合も当然想定されます。竹の会では、現在の過密スケジュールの中では、実施できなかった場合の代替措置をとることが不可能と認識しております。今後台風、大雪、爆弾低気圧その他不可抗力のため指導が困難な場合は、代替措置なしに中止にせざるを得ないことが当然に想定されます。これからご入会される方につきましては、その旨ご説明することになりますが、現会員のみなさまにつきましても、今後はそのような措置がありますことを、どうかご了承寝願えればと思います。

 ◎10月28日実施の漢検の結果について

  合否がわかるのが11月20日(月)AM10:00~とされております。なお、京都の漢検協会からの合格証書の発送日は11月29日の予定です。

 ◎来年の新小4が竹の会最後の募集になる予感

 このブログは実は午前中に少し書いたものに続けて書いたものです。

 竹の会には実はここ何か月か何人か忘れましたが小4が入会試験を受けにきまして不合格となることが続いております。入会試験に合格するにはやはり通知表の8割基準(「よくできる」が8割以上)を満たすことが前提となります。最近は5割前後の子がいましてこれは無理です。親御さんの熱意を受け止めてなんとか仮合格は出してやりたいと思っているのですけれど、できなければ、特に、必須問題が解けなければそれもできません。仮合格というのは仮入会です。6か月ほど竹の会の訓練を施してみてようすを見ましょう、という趣旨ですから、解除条件付き合格ということです。仮合格でも竹の会の訓練を受ける意味はある。最近の仮合格入会者の伸びを見ていますと、そう思います。

 竹の会の入会試験というのは、正式なものは、6問出題で、全問正解をS合格、5問正解をA合格と呼んでいます。小石川志望者だと小4の4月基準でA合格以上とればかなりの有望です。4問以上正解で合格です。3問正解を準合格、28年にはこの準合格者の中から白鷗、富士の合格が出ています。仮合格は2問プラスα正解の場合です。限りなく3問正解に近いという場合です。ちなみに、小5では、A合格がとれないというのはかなり問題なわけです。

 ○小4期の子どもの共通した症状

 未訓練がもたらす、無思考、無知、無邪気が共通の特徴と思います。親御さんも塾にはやらずとも通信を受けさせるとか、勉強に触れさせる趣旨か公文や学研に通わせるとか、もっと地元の塾(個人塾、中小企業ならぬ零細塾)に通わせる、あるいはもっと大手塾に通わせる、といった親御さんもいるわけです。まあ、いろいろやっておるわけですが、小4とか、小5とかに竹の会にきて、それまでの営みが少しも子どもの糧になっていない、というのはいったいどういうことなのでしょうか。子どもは相変わらず無邪気なままに、だらだらしています。

 親たちが誤解しているからです。子どもというのはできるだけ早い時期、わたしはよくこれを小4早期といいますが、そういう時期に訓練を始めなければならない、それなのに既存のどうでもいい塾体系の中に子どもを放り込む、わたしには考えられない愚行です。竹の会に来た、まだ無邪気な小4がしだいにしかも急速に「律」というものを吸収し始める。訓練というもの、知の訓練というものを初めて知って、子どもたちはその潜在的な眠っていた知の芽を伸ばし、考えるという人間にとってもっとも本源的な知の働きに目覚めていく。あの無邪気な心が考えるという意思に次第に律せられていく。竹の会に来て初めてわたしの指導を受けた小4がどんなに変わっていくのか、それは今実際に竹の会に子どもさんを預けてられている親御さんがいちばんよく知っていることです。入会前は1時間もかけて通うことに躊躇されていた親御さんたちも竹の会に通うようになって子どもさんの実際の変化を知るに及んで、もはや何ものにも替えがたい、竹の会の価値を理解するようになるのです。どんなに遠くから通ってもそれだけの価値があると確信するようになるのです。

 竹の会を早くから知っていたけれど「遠い」こと、いやもっと竹の会そのものが信用しきれないということがあったのでしょう、小4期は近くの大手を選択するというのが多くの親御さんの選択です、しかし、賢明なる親御さんはいずれ大手にそのまま通わせることに危険を感じとります、ようやく竹の会が思いだされたのでしょうか、しかし、小5というのは実はあまりにも遅いのです。たまたま今年は小4期に訓練してきた小5と、小5期入会の小6がいましたので、比較実験のように、その結果が対照的に露わになりました。小4から来ている子たちの時間に余裕のある中での伸び伸びとした訓練というものがいかに小5になってからの訓練を意味あるものにしたことか、対照的に、小5入会の子たちは時間に追われて規定のノルマを果たせないままに小6になる子が続出したのです。わたしは痛切に小4期からの訓練の大切さを改めて実感したのです。

 もし小5期から来ても成功するとしたら、能力に恵まれて、さらには、小5からの期間を勉強にだけかけられる家庭に限られるでしょう。何かと「まだ小5だから」の論理をとるところでは結局先送りがもたらす失速からは逃れられないと思います。

 わたしが次の小4、つまり新小4を募集するのが、もしかしたら竹の会の最後の募集になるかもしれない、そんな予感をもっております。少なくとも、現中2のみなさんは無事高校合格まで送り出さなければならない、なにしろ現中2はトップ都立合格に近い位置にいる子たちばかりなのですから。わたしの最後の仕事としてもわたしはやりとげなければと決意しております。

 現小4については、このところ不合格と仮合格が続き、合格さえも出てません。わたしもこのへんで打ち切る、すなわち小4募集は止めるのが時期と判断いたしております。後は来年の新小4ですが、それはまた考えましょう。竹の会の中2が受験するときに、実は、わたしが小4から育ててきた小5が受検する年でもあります。わたしの念願であった竹の会からの10人合格をもしかしたら果たせるかもしれません。断っておきますが、竹の会は、3人いて2人合格とか、5人いて3人合格というように、受検の子どもたちはほとんどいない中の合格です。わたしが育てたいと思っても小4から来てくれる子など1人か2人でした。わたしはそういう子たちを育てていき合格を勝ち得てきたのです。大量にいた中からというわけではない。今度の10人合格も10人中10人の意味です。竹の会で小4から訓練を受ければ、もちろん入会試験には合格することが必要ですけれど、とにかくも合格レベルに達するということです。

 ◎渋谷Bの小6には平日5時間、休日10時間を実行している小6が少なくとも1名います!!

 彼は竹の会の正式の合格者ではありません。というか、渋谷Bには実は不合格の子が何人かいます。しかも彼は小5の夏以降の仮入会です。訓練に訓練を重ねてきました。計算も人の倍以上努力しました。課題も指導レジュメもとても渋谷Aの子たちのようにはいきませんでした。それでも彼はほんとうに真面目で正直な子でした、とにかく黙々と人の何倍も努力を重ねたのです。こつこつと固い岩を鑿で毎日1㎜も掘り進めない、それでも彼は腐ることなく、掘り続けたのです。ある日何かが変わりました。それまでとても解けないだろうと思っていた問題が解けたのです。わたしはどんなに喜んだことか、ほんとうに嬉しくて、合格はんこを押す喜びを感じました。渋谷Aの頭のいいとされている子たちも解けない、それはあきらかに勉強先送りのせいだと思いますが、そういう問題も少しずつですが、正解するようになってきたのです。かれはまた渋谷Aの子たちの何倍もの量の課題のやり直しをしてきました。「撰」を大量に持ち帰り、やりあげてきたのには驚きました。あの日は3時半に来ました。わたしは普通だと「4時からだ」と注意したでしょう、しかし、やりあげたそのレジュメを見てもう何も言えずにみんなが来る前にと黙々と添削しました。彼にはいつも尋ねます、「毎日5時間やってるか」「休みの日は10時間だぞ」と。彼は目を輝かせて「はい」と頷いてくれるのです。わたしは渋谷Aの中に彼のような精神の子がいるのだろうか、ふと思いました。

 

 

 

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