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小4の今が最高の入会のタイミング 小石川中等、桜修館に合格案内

2016.01.16

 このところ牧秀彦の文章に魅せられている。一節に曰く、「自分から受けに回って、刃を合わせてはいかん。たちまち斬られるぞ」。剣聖林崎重信の言葉として発せられる。

 大好きな時代小説も実はゆっくりと読む暇などありはしない。たいていは夜就寝の直前の数分とか、電車の数分、時間のすき間で読みつなぐだけである。読みたい本は山ほどあるけれど、それは置いておいて、いろいろな過去問を解くことを優先せざるを得ない。木曜日に一日かけて「適性問題の研究Ⅲ 第33回」を作っておいたので、今日は、渋谷のジュンク堂に出かけて、高校入試の理科の本を探した。

 時間を惜しむように家に帰ると、すぐ中3のために、理科と社会の総点検用のレジュメをプリントアウト。これがけっこう時間がかかってしまった。近頃は大好きな転た寝もままならず疲れも限界が近づいてきたような・・、もうすぐだからがんばるしかない。

 冒頭のセリフは考えればなにやら奥深いものがある。相手の勢いに押されて「逃げる」、自ら攻撃する余裕もなく相手の攻撃にさらされただ「逃げる」、逃げ切れずに「刃を合わせたのか」、それとも「自ら受けに回って、刃を合わせに」いったのか、いずれにしてもこのままでは勝ち目はない。受けてばかりでは勝ち目はない。攻撃してこその勝ちである。

 相手の攻撃は受けてはならない。刃を合わせてはならない。受けてから攻撃を考えていては勝ち目はない。受けてはだめなのである。躱す、流す、瞬時に、攻撃に転じる。

 スポーツの試合でも点を守ろうとした途端に逆転されることがよくある。受けるという精神には、張り詰めた緊張感に欠ける。その虚を突かれる。

 今、この時期の勉強が、たとえ「解き直し」であっても、緊張感を欠いたなら、それは「受ける」に等しい。模試を受けるのを避ける子が落ちることが多いのは、背中を見せて「斬られる」の類いであろう。

 今、この2月こそ、竹の会の理想の入会のタイミングである。小石川に行きたい、桜修館に入りたい、そういう思いを現実のものとしたいと真に思うのなら竹の会に学ぶことである。

 少なくとも小5の一年間をどう過ごすかが勝負となる。大手でもなんでもいい、ただ問題集を解かせるだけのいい加減な塾に行って、せっかくの脳を成長不良、失調にして、その先の未来さえも潰してしまう愚だけはやらないことである。思考を鍛える、勉強のスタンス、基本的生活習慣を作り上げる、そういう時期にあえて、愚かな選択をする親のなんと多いことか。

 いいですか、子どもというのは、まず小4,特に小5が勝負なんです。ここで思考を鍛え上げた子は、公立中高一貫校の受検に限らない、どういう道を進んだとしても、とにかく明るい未来が約束されている。 大手で受検に失敗した膨大な数の子どもたちが、思考力もないままに、勉強のスタンスもいい加減なままに、勉強の基本的生活習慣もないままに、大挙して、区立中になだれ込むということを考えたこともないのでしょう。公立中高一貫校の受検というのは、そういうことなのです。圧倒的多数の子どもたちは落ちて区立中学へ行くことになるのです。

 再起を期して、高校入試では、「駒場に絶対行く」とか、「戸山、西に行く」などと言うわけですけど、現実はそんなに甘くない。喉元過ぎれば熱さ忘れる、で部活やなにやかやと初心はいつしかどこかに飛んでいく。最後まで強い気持ちをもって日比谷や西に行ける子などレアである。そのレアの中にいるのは、やはり小5に思考を鍛えた子ということである。

 どんなに頭がよくても、小5の時期に訓練をしなければただのアホになる。学校で「よくできる」をもらって、塾にも行っていない小学生なんかが、竹の会にたまたまきて自分がいかにできないかを知ることがあるけれど、そういう機会もないままに中学へ進めばどうなるか、まずまともな都立には行けないのが相場であろう。

 いいですか。塾ならどこでも同じなどということは決してないのです。ただ問題集を解かせるだけ、もちろん授業で説明はしてくれるでしょうけど、そういう塾につかまったらもう終わりです。どこの塾でも、通年で使うテキストを用意して、授業をやりながら進めていく、そういうやりかたをするでしょうけど、そして「予習、復習をしっかりやりなさい」とか言って、一週間に一度は「確認テスト」なんかをしたりするわけです。そういう中にはまったらもう終わりということです。「考える」ということを鍛える時期に、そんなことをやったら終わりです。林崎の「自分から受けに回って、刃を合わせてはいかん。たちまち斬られるぞ」というセリフを思い出してほしい。テキストもらって、授業を受ける、そういう授業に刃を合わせる、それは、とりもなおさず「斬られる」ということでしょ。

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