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日比谷、西への道/小石川、両国、桜修館/勉強という生き物の取り扱いを知らないから落ちる

2017.03.07

 おはようございます。昨日から天気は下り坂で、気温も下がってまいりました。気象予報士はこれから冬に逆戻りと言っておりましたが、春特有の寒暖の揺れ戻しを経て次第に暖が勝る日が多くなりやがて春の到来を知る、桜舞い散る光景がそれでも一週間はあるのであろうか、やがて一年でもっとも心地よい季節の到来を知る。心地よい風が肌によく馴染み街を歩くのがこんなにも気持ちいいのはこの季節だけです。迎える5月6日は竹の会が渋谷駅徒歩圏に移転して満5年目の日にあたります。2012年5月6日渋谷教室第1回指導日から5年を経て2017年5月7日(日)指導日を予定しております。この日は午前中にB、午後にAを実施します。当日を記念して恒例の紅白饅頭を配るためです。2012年5月6日に紅白饅頭を用意しましたが、それから毎年5月の最初の指導日には紅白饅頭を配ってきました。冬期には竹の会カレンダーを配ってきましたが、こちらは元代々木教室の時代からで、わたしの記憶では、少なくとも2010年には配っております。いつの頃から配り始めたのか、とんと記憶にありませんが、平成22年に両国に受かった男子が「来年は妹がいるからもらえる」というような趣旨のことを言っていた記憶が残っているからです。竹の会のカレンダーは年配の方に人気があり、余分に印刷していたのにたちまちなくなります。

 さて、竹の会では、今年から「仮合格」という制度を取り入れました。入会試験で文句なしの合格とは言えないが、小3という点を配慮して3か月ほどようすをみましょう、という趣旨です。背景には、この時期の指導可否の判断が難しいことがあります。小3の2月から小4の4月あたりがもっとも難しくもしかしたら伸びる芽を隠しているかもしれないからです。

 そうなると、小4の8月前後以後に実施している入会試験については、厳正に合否の判定を下すことにならざるを得ません。現在小4には、「入会試験Ⅰ」を実施していますが、小5については、これまで「入会試験Ⅰ」を用いてきましたが、現在は、かなり難しいとされる入会試験が適用されています。ですから、小5はもちろん小6でもこの試験に合格するほどの子はかなりの逸材と評価されることになるでしょうが、逆に、そういう子は希少でしょうから小5、小6で入会できる可能性はほとんどないとも言えます。こうして竹の会に比較的入会しやすいのは、小4までということになります。ここでご注意願いたいのは、通知表の「よくできる」が8割に達しない子は入会試験に落ちる蓋然性がかなり高いということです。これまで「よくできる」がほとんどないのにA合格したという子が1名だけ出ていますが、通常はそういうことは99%ありませんので、受けに来るだけ無駄と思って差し支えないかと思います。

 ◎勉強というのは生き物を扱っていると考えたほうがよろしいのではないか、と思います。この生き物、飼い方がなかなかやっかいで怠け者の飼い主にはとても飼いきれない、すぐに弱らせるか、死なせてしまう、生き物です。ただだれでもその気になればその瞬間からいつでも飼い始めることができるという便利な生き物です。すぐに死なせてもまたすぐに別のが飼えるというわけです。

 この生き物を生かすも殺すも飼い主しだいです。この生き物は四六時中かまっていてやらないとすぐに弱るという性質があるからです。存在を忘れるほどにかまわなければもちろん、ほんの一週間旅行したりとか、いろいろな習い事、稽古事に時間をとられて、めんどう見ない日が続けば、たいていは弱り、最悪死滅してしまいます。

 またこの生き物はとにかくいつもかまってやれば元気になるという性質がありまして、いくらでもかまう時間があるのに、「今はいい」などといって手を弛めるというようなことをやっていれば次第にやせ細っていくのです。

 さてここで見方を変えましょう。時間があるのに「今はまだいい」などという子は勉強に向いていません。勉強というのは、いくらやってもやりたりない、そういうものなんです。少しでもやる時間があるのなら、できるだけやっておく、決して後回しにしてはならない。先送りするというのは、時間をそれだけどぶに捨てているようなものですが、後でそのどぶに捨てた分の時間がまた使えるわけではない。使わないで捨てた時間は後で使うことはもはやできないのです。だから時間は使えるときにだけしか使えない。だから「今はいい」と引く子は大切な時間をどぶに捨てているだけなんです。わたしは正直この「引く子」というのは成功しない典型なのだと思っていますので、できれば指導したくない。

 勉強というのは、やれる時間があるときにやれるだけやっておく、これなんです。「後で」はないのです。勉強の極意は、「時を無為に過ごさない」ということです。かつて九州大学の4年生だったときの話しですが、級友が現役で司法試験に合格した。しかも55番だった。合格者は400人ほどです。3万人ほど受けてです。そのときに合格したI君にたまたま九州大学記念図書館で会って話したことがある。小一時間ほど話して彼はいみじくも言ったものである。「無為な時を過ごしてしまった」と。彼は講義を一回も休まなかった聞く。松法会の答案練習会ではいつも番外だったのに暗くなるまで答案の書き直しをやっていたと聞く。かれが現役で合格したときだれもが驚いた。彼は今高等裁判所判事である。

 勉強というのは、弛めたら負けである。いつも緊張感をもって、決して距離をおいてはならないのである。一日でも休めば勉強は弱り、休み続ければ死滅する。勉強というのはやればやるほど元気になる。かまってやればやるほど元気になる。それなのに「今はいい」とセーブする、今はほどほどにやるなどという心情がわたしに到底理解できない。まだ小4なので、小5なので家族旅行を大切にしたい、習い事を、稽古事を続けたい、けっこうなことです。ただそれならば勉強で成功したいなどとは思わないことです。勉強する、には資格がある。覚悟のない者がやるべきことではない。勉強というものの取り扱いも知らないで勉強などと言ってほしくない、自分の都合で勉強したり、しなかったり、そんな人が成功するわけがないのであるから。

◎お知らせ

 6月佳日に漢検を実施します。教室に申込書を置いています。申込は4月中とします。実施日は後日お知らせします。

 

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