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日比谷、西一直線/九段、桜修館へゆく/勉強のスタンスをこそ問うている

2016.08.26

 おはようございます。本日は素晴らしい夏日です。また月、火あたりに台風10号接近のニュースがあり、場合によっては月、火の予定を変更することもありますので、関係するみなさんは竹の会HPのお知らせにご注意くださるようお願い申し上げます。

 今日は渋谷Aの最後の指導日となります。無事夏を終わることができることに内心ほっとしております。8月も終わりが近づいて台風が急に増えてまいりました。9月は自然との戦いが待ち受けているような不吉な予感がします。みなさまもお気をつけください。

 さて竹の会では、この8月を区切りとしまして、実は、退塾をお願いするということに踏み切っております。わたしには正直気の進まないことです。少なくとも竹の会には他塾にいるような素行などの点で問題がある子などいないからです。勉強だってそれぞれに取り組む姿勢はあります。それでも退塾に踏み切らざるを得ない、わたしには譲れない一線というものがあります。

 それは竹の会という塾をこのようなかたちにしたいという私の強い思いがあるからです。渋谷教室移転のときから、まず考えたのは、静かな環境で子どもたちが勉強に集中する、という光景でした。それからわたしがなによりも重視したのが、ひとりひとりの勉強への姿勢、いわゆるスタンスというものです。

 竹の会に来ているときだけが勉強する時間という子は想定していませんし、勉強を蔑ろにし稽古事、習い事に夢中の親子も竹の会の求める理想の親子ではありません。わたしにはただひたすら、ひたむきに勉強する、そういう子、それを見守る親というのが好きなのです。塾で勉強をなにかと回避しておしゃべりする子というのも結局は勉強のスタンスというものを疑わざるをえない。今の竹の会はレジュメ指導という独自の指導体系というものを完成させました。このレジュメ指導では、常にレジュメを提出してわたしのチェックを受けるのが本質であり、前提です。これはわたしがいつもリアルタイムで子どもの理解状態を掴んでおきたい、その上で「次の一手」を考えたい、という意思からです。つまり、課題でも、指導でも、レジュメを出さない子というのは、竹の会にいても効果を期待できないということです。

 課題を何かとなくす子はだめです。またレジュメをきちんとファイルして整理保存できない子というのもダメです。わたしは勉強に取り組む姿勢を常に見ているわけです。真剣に勉強と対峙しているか、そういうことをいつも気にしています。ですから、わたしが退塾ということを言い出すのは、つまるところこの一点です。

 小学生のみなさんは高校受験目的でない限り、小6の1月までで指導は終わりです。もし受検に失敗したら竹の会に残れるかというと必ずしもそうではありません。竹の会は都立トップ校を目標にする塾です。その可能性、つまり合格の可能性があるということが前提です。それには小学の時、合格はんこを重ねるほどの子でなければならない、ということです。「わからない」を連発する子では高校もいいところへは行けない、それが現実です。算数にしても、数学にしても、わたしは、書かれてある問題文を翻訳というか、自分のヴィジョンに書き換えていく、そういうことなのではないか、思うのですが、これができない子、できていない子というのはやはりだめです。中学になってもだめです。

 竹の会は入会試験を今後はさらに厳正に実施していくことになる、と思います。夏期だけ参加などという場合、入会ではないので、入会試験というものは課していませんが、能力を見るために実施します。が、ここで「合格」判定が出ていなければやはり後にやはり入会するというのは厳しいのかなと思います。入会試験に落ちたという子でも渋谷Bで救済という措置をとりましたが、これも勉強のスタンスを見て、その後の指導が続けられるかどうかを判定することになる。家庭学習もない、課題もやらない、指導中にも集中できない、では、勉強のスタンスというものがない、と言われても仕方ないでしょ。

 竹の会では、指示されたら真剣にそのことに集中する、静かな環境の大切さというものをよく理解している、そういう子をのみ求めております。家庭学習もほとんどやらない子に勉強のスタンスなどあるはずがないでしょ。わたしは一日最低でも5時間の勉強を理想と考えております。3時間ではだめです。ましてやほとんどやらない日があるなどといった子は竹の会には来てほしくはありません。

 月はピアノ、火は書道、木は珠算、金はバスケ、土は水泳、たとえばそういう子がいましたら、これは竹の会にそもそも問い合わせなど最初からするべきではない。そういう家庭に限って盆正月クリスマスととにかく行事でお休み、遅刻早退を繰り返すものです。わたしはこういう家庭の子は勉強のスタンスの存在そのものを否定するものと思っております。

 世の中には、なかなかに頭がよくて、つまり知能が高くて、そのせいか都立トップ校へ行きたい、という意思も強くある、それで毎日1週間のすべてをバレーの猛練習に励んでいる、そういう子がいることを知りました。ただわたしから見ればやはり勉強のスタンスはない、ということになります。勉強のスタンスというのは、勉強を実際に実行することが前提です。いつか勉強するという思いはあるのでしょうが、竹の会の鍛えられ、訓練された中学生を見てもそう言えるでしょうか。英語にしても数学にしてももういくらがんばっても手の届かないところに竹の会の子たちがいるということを知るでしょう。

 竹の会は、勉強するという覚悟のない家庭、親子が問い合わせてくるべきではないのです。よく1か月してからとか、6か月してから入会などとかいう親がいますけど、竹の会に入会したらすぐわかることです。その1か月なり、6か月がもはや取り返しのつかないほどの差になっているということを。竹の会で1か月訓練するということはそれほど凄いこと、差なのです。

 わたしは正直身を切る思いで、心情的には愛すべき子どもたちに、竹の会というあるべき理想から、退塾ということを余儀なくしました。もし子どもたちが竹の会が大好きであったならわたにはこれほど辛い決断はありません。しかし、わたしには竹の会の品質を高いレベルに維持する責務があるのです。質の悪い塾だったらだれも来たくないでしょ。質を維持することは痛みは伴いますが、竹の会には譲れない一線なのです。ですから強行するとかないのです。

 竹の会で指導を受けているみなさんは、わたしが勉強のスタンスを欠く、と判断するときは、それは退塾するときだということを真摯に受け止めてください。

 これが8月を終わるに際してのわたしからの皆さんに対するお願いです。

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