画像
中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

日比谷・西の戦略を読む/小石川・桜修館を読み切る/師走という心的世界と悪魔

2016.12.13

 おはようございます。今日はいちばんにブログに手をつけました。いつもは課題添削準備のためのレジュメ調整、次回指導日までに調整しなければならない各種のレジュメ集の調整、新原稿の執筆を最優先させますので、遂には、ブログまでには手が回らない、という流れなのですが、それに、ブログを書くとどうも血圧が上がる、これも躊躇させる心的契機になるようです。それにこれから読まなければならない書籍がもうわたしのデスクに山積みになっている。時間に追われる、これも情緒にはよろしくないとは承知しております。

 先日朝日新聞の広告に「漱石全集」刊行のお知らせが載っておりました。確か大学に入る前のことでしたが、岩波から新書版、しかし総クロス製の漱石全集が刊行されて2年ほどかけて購入したことがありました。漱石は、最初岩波文庫で読んでいましたが、そのうち読みやすい旺文社文庫が出まして、そちらに切り替えました。岩波文庫はおそらく500冊以上は買ったと思いますが、旺文社文庫は網羅性はなく何十冊か読んで終わりました。漱石などの近代文学を読みあさったのは大学に合格してからでした。狂ったように読みました。大学では、我妻博士の有名なダットサン民法を読み始めるといつしか文学から遠ざかった。頭が法律の文章に慣れきってしまった頃、司法試験の科目の一つとして政治学の本を読むことになり、まず読んだのが、立命館大学の教授だった高畠道敏の本だった。それから中央大学教授だった原田鋼の「政治学原論」に挑戦したけれど全く面白くない、それで途中で放り出した。丸山眞男に出会うのはその後である。もっとも大学入試では丸山は頻出であり、岩波新書の「日本の思想」ぐらいは読んでいた。実は丸山眞男にはかなり昔に「政治学入門」というのが出ていたが、わたしが大学生の頃はすでに絶版となっていた。ただ後に「戦中と戦後の間」という本が出たときにその中に所収されていたのを読んだことがある。丸山眞男の本はたいてい読み、書棚には溢れかえっているが、いつも頭を論理的に洗い流すには「現代政治の思想と行動」を読み返している。どうもわたしは夏目漱石と丸山眞男というと敏感に反応してしまう。それで漱石没後百年を記念したのかどうか、今度岩波から出るという漱石全集に惹かれて心はそぞろである。

 新作執筆を抱えています。わたしの関心は、小学4年生を対象に、魔法シリーズの企画・執筆で暇さえありましたら、iPAGE(iphoneのアプリでワードのように原稿を書け、それがそのままパソコンに連動しているもの)を開いて、アイデアを文にしています。実は、「草枕」のネタもこれで思いついたときにメモ書きしています。抱えた原稿は少なくとも3つはありますが、その1つが魔法シリーズで、2つめが都立日比谷・西の英語攻略本の執筆、3つめが、適性問題の新たなる切り込みをレジュメにすること、です。これだけでもわたしにはもう膨大な仕事量なのですが、日々の指導のための準備に追われて、こちらの仕事はどうしても今のところ頓挫しがちです。これではいけないと思い、指導日や塾生を減らしたいと真剣に悩むようになりました。研究と教材の新規開発にしわ寄せがきてしまってはわたしの竹の会ではもはやない、そういう思いが募るばかりです。また現塾生についても、指導が順調に進められない、課題が負担になっているなど変調をきたしている場合には、どうかわたしに遠慮しないで退塾を申し出てくれればと思っております。親御さんのほうから「竹の会は止めたほうがいい」と言って止めるのが子どもさんの情緒的な決着のつけかたとしてはいちばんいいのかなと思っております。そういう意味では竹の会はいつでも悪者になります。

 わたしがいちばん安定的に子どもというのを指導できるのは、小4なのかなと最近は思うこと頻りです。今は師走、受験も直前期ですが、この時期になるとなぜか世間の親御さんの中には、急にか合格したいという意識が覚醒し、東奔西走する人が急増してきます。大手もそういう親の心理を巧みに読み取り、「○○特別対策」などを謳い商売に余念がない。しかし、そんなものありはしない。この時期に特別の対策などありはしないのです。実は、12月、1月というのは、すでに力をつけるとかそういう時期ではない。もうこの時期に勉強なんか全くしなくても受かる子は受かるのです。事実、平成23年に桜修館に合格した子がいましたが、彼は、12月中旬から体調を崩し、冬期もノロ・ウィルスで途中で休み、その後体調をさらに崩して1月はほとんど竹の会に来れなかった。それでも受かっています。この時期に何か対策をなどと言いますが、そんなものは実はありはしない。竹の会では、ひたすら解き直しするだけです。指導日には毎回新作のレジュメをやりますが、これは対策ではない。すでにできあがった思考力を普段通りに使うことで調整しているだけです。試験というのは、徹底して思考力勝負です。タフな思考力が合否を決めるのです。ですから早くからこの思考力をつけるということに力をかけているわけです。12月に何か対策して受かるなら、これまでそんな苦労をして準備なんかするわけがないでしょ。そんなものはないとわかっているから早くから準備してきたのです。

 6年生前後に竹の会にきて成功するにはそれなりの高い知能が前提です。並みの子が成功するには、小4の2月までです。ただし、並の子なら小石川、桜修館、両国は無理です。ひとつの目安は、通知表の「よくできる」が80%以上あることです。竹の会で現在使っている「入会試験Ⅰ」でA合格をとる子ならどこかに合格はできます。ただし、試験適齢期は小4の8月前後です。この時期にA合格がとれる子なら指導に問題はなく成功の可能性も高い。ただ合格できないからといってあきらめることもない。そういう子の中からも「伸びている」子が出ているからです。もちろん停滞している子もいます。だから入会試験の結果もひとつの確率的な意味の目安でしかない。今年は、入会試験の準合格者から2名も合格していますから。竹の会の指導水準というか、質がかなり高くなっている、ということかもしれません。並みの子でも竹の会では徹底して基本ができるまで鍛えるのでそういう意味ではかなりにいい効果を出しているとは言えます。ただ竹の会はそういうことが目的の塾ではない。

 わたしには「こうすれ合格できる」という確信があります。小4の早期から指導することができれば、そしてわたしの指示に素直に従い、実行する子なら、わたしなら、小石川でも桜修館でもまず合格させることができるという自信があります。23区のみなさんが竹の会のような聞いたこともない塾の話しなどまともに聞いてもらえるとは思っていませんが、その中から心ある、ほんの少ししかいない、一人か二人かもしれない、そういう親御さんがいてくれたら、これほど幸せなことはない。いつもそう思ってこの「草枕」を書いております。「草枕」は、竹の会という塾を知ってもらうこと、理解してもらうこと、そして心ある方に入会していただくことを願って書いております。ですからそういう入塾する意思もない人には関係のないブログです。竹の会の主張に共感しないなら、読まなければいいだけでしょ。しかし、なぜか悪意で執拗に読む人がいますす。気に入らなければ「読まないし、わざわざアクセスもしない」のが、普通の人なのでしょ。わたしには理解不能の人種です。入会したい人、その意味で竹の会に関心のある人のみが読まれることを想定して、そういう読者に訴えています。わたしの想定外の人はそもそも読んでほしくはないし、読むのは勝手としても、それ以上にかかわってきてほしくない。あたりまえのはなしです。

 12月、1月というのは、悪魔が棲む季節です。わたしたちは子どもの心の中にいとも簡単に巣くうこの悪魔を想定して、早くからこの悪魔の入り込む余地のないように手当てしてきたのです。ただ6年の4月前後、場合によっては、5年の4月前後でも、悪魔に棲まれる素地がある。世間一般的には、失速する、という言い方をしますが、この失速をしないがためには、とにかく早くから「考える」訓練を積むことです。

 小5のみなさんには、すでに時あるごとに言っていますが、適性対策に入るには、「小学思考の素 その他編」を7回解き直ししたことが理想です。いいですか。今年小石川に合格した子は、これを実行しています。過去の竹の会の合格者たちがみなやってきたことです。わたしが今年の小6についてなにも言わないのは、これを一人として果たしていないからです。1回やりっ放しというのはまだいいほうで、そもそもやれなかったという子ばかりです。

 竹の会の思考レジュメは、簡単に言えば次の流れになっています。

 算数の道(割合導入)→割合感覚基礎ドリル→新単位あたり量→割合の定義→割合感覚ドリル→算数の魁→思考の鍵→小学思考の素 割合問題編→新小学思考の素→小学思考の素 その他の問題編

 以上です。さらに思考を極めるには、「推理の素」、「思考の源」、「1%下巻」、・・・とにかくたくさんあります。灘や開成。麻布の最難問第6番を網羅したものなどわたしにも把握し切れていない何種類ものレジュメがあります。ただ都立中に合格するには、以上でいいと思います。7回解き直しは、小学思考の素 割合問題編→新小学思考の素→小学思考の素 その他の問題編、についです。解き直しは、合格はんこをもらえなかった問題をノートに写して、改めて解いてください。式がないのはダメです。式には必ず単位をつけてください。

 これを終えていないから、失速するのです。いいですか。竹の会の合格カリキュラムをこなすには、だから早くにこなければならないのです。遅く来ては間に合わない、失速してしまうのです。悪魔の棲みつく隙を作ったのは、ほかでもないあなた自身です。そしてそれは親御さんでしょ。

 最初から竹の会を選んでください。大手を選んで失敗したから竹の会では遅いのです。わたしは23区の小3の親御さんがここで選択を誤らないことを祈るばかりです。なぜって、多くの親御さんが大手を選んだことを後悔しているのを知っているからです。それは、一旦竹の会を選んだ、竹の会を知っている親御さんが、その弟、妹を竹の会に連れてくるときに、微塵も迷いがなく、竹の会しかないという確信に満ちているのがわかるからです。竹の会を信頼しきっているのがわかります。竹の会の証明はこういう形でしかできないのですね。なにやら悪魔の証明をするような気持ちにいつもなります。以前竹の会に問い合わせてきた人に「竹の会に入会するメリットは何ですか」ということを書いてきた人がいますが、まずかなり上から目線ですよね、とにかくこういう類いには入会なんかしてほしくないと思いながら、なんでこんな悪魔の証明のようなことをまるで王様に進言するように言わなければならないのか、いやこの違和感は、そういうものは自分で判断することなのではないか、当の本人に聞いて正直に答えると考えているのが理解できない、またこういう人は大手にもそんな質問をしているのであろうか、いやそうではあるまい、あの上から目線は権威主義者によくありがちな物言いなのであるから。

ページトップへ