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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

日比谷・西への道/23区の御三家は小石川・桜修館・両国/思考の極意は「待つ」ことにあり

2016.07.26

 おはようございます。昨日で竹の会の通常指導の日程がすべて終了しまして、28日からいよいよ夏期(8月)特別カリキュラムに入ります。今年の夏は7月はまだ梅雨明けしていない、暑さもそれほどではありませんが、気象庁は8月から10月の酷暑を予報しております。ということは今年の暑さは短い可能性があります。天変地異の予報などそもそも不可能でしょ。過去の同様の事例から出される予報など不完全なこと前提でしょ。そもそも熊本地震では気象庁は説明を放棄している。わかるのはせいぜい明日の天気と心得ておいた方がいい。もっとも台風は衛星画像が発達しその跡を追うことはできるようにはなった。

 4月から中学生になったみなさんもすでに4か月が経ちました。中には部活で忙しくレジュメが進まず、お子さんに退塾というカードをちらつかせるお母さんからのお手紙もありました。いや小5や小6の竹の会のお母さんたちは課題をやらないと退塾させるよということを切り出すようで、よく耳にします。これに対する子どもたちの反応はどういうものであるのかというと、「止めたくない」ということなのでしょうか。とにかくレジュメをやる、あるいは「止めたくない」とはっきり言う子もいるようですが、勉強しない者が竹の会にいる理由はない、というわたしの思想がお母さま方に浸透していると考えていいのか。退塾が現実になるということの危機感の裏返しと見ていいのか。とにかく竹の会では、子どもたち以上に親御さんたちが危機感をもってお子さんに接しておられるということがわたしに伝わってまいります。

 渋谷Aは、現在では、新規入会希望者を受け入れられない状況で、以前と違って渋谷Aの希望者が多いことに驚かされています。以前はどうかすると渋谷Bという方がいたのですけれど、これは渋谷Bの方が費用が安いということもあったのかなと思っていますが、指導時間で比較すると雲泥の差がありますし、渋谷Aはいろいろ優遇されている、特に、夏や冬の指導時間の差は顕著です。

 渋谷Aは空席待ちの人がいます。どういうかたちで空席が出るのか、わたしにはさっぱり予測できませんが、少なくとも渋谷Bに待機していればいつでも空席が出れば即時移ることはできます。また来年の1月で現小6及び中3は卒業しますので、必ず空席は出ます。ただし、空席予定は5以内です。先のような事情で退塾者が出るということはもちろん想定しておりますが、こちらは不確定な予測に過ぎません。

 ただ現在「渋谷B」については、9月からの入室者の募集をしていますので、関心がおありの方は是非お問い合わせくださればと思います。

 それから竹の会に入会するには、どうしても入会試験の壁は越えなければなりません。現在小4の2月を標準とした「入会試験Ⅰ」という試験が使われておりますが、この試験には、過去において小4の10月でA合格をとった子もいます。小5の早期にA合格は当然ですから、A合格もとれないということはひとつの消極的判断材料であり、さらには小5で合格できないというのもひとつの消極判断の目安となります。この「入会試験Ⅰ」では、小6や中1でも過去「0点」という子がいましたが、そして中には大手に2年通っていてこれという子もいたわけで、正直親御さんにかける言葉もありませんでした。

 竹の会では、小6標準として「入会試験Ⅱ」を用意しております。こちらの方は、今夏に小5で試してみる予定です。また、小3標準として「入会試験Ⅹ」を制作し、さらには、「新入会試験Ⅰ」も制作しております。こちらは、「入会試験Ⅰ」をすでになんらかの理由で知っている人対策です。実は、「入会試験Ⅱ」をさらに洗練させた「入会試験Ⅲ」も制作しましたが、こちらもまだ試行品です。これから実験を積み重ねて使えるものにしていくことになります。

 「入会試験Ⅰ」は、小4の9月から1月までに最も能力判定に適すると見ています。先ほども申しましたように小5以降はA合格で当然で、仮にA合格を取れたとしても能力ありの保証はないと見ています。これもすでに実証済みです。入会試験Ⅰの第1問及び第2問は、入会試験Ⅹと共通です。つまり、小3でも解けるはずです。これについては、平成24年の12月に2人の小3が実際に受検して合格判定を出していますので、実証済みです。ところが、この第1問については、小5や小6の中には全く解けないという子が続出しております。竹の会ではこの第1問が解けることがひとつの指導可能性の目安として重視しております。最近不合格者が続出しておりますが、竹の会の入会試験Ⅰに合格する目安となるのが、学校の通知表で、「よくできる」が7割以上ある子なら合格する蓋然性が高いことがわかっております。

 ※竹の会入会試験Ⅰの評価

  全6問構成 全問正解・・・S合格  5問正解・・・A合格  4問正解・・・合格  以上が「渋谷A」入室資格あり、 3問正解は準合格者として、渋谷Bで受け入れ

  ちなみに、今年の小石川合格者は、A合格(ただし、小5後半受検)、白鷗、富士合格者は、準合格でした。九段合格者は、全3問時代に2問正解でした。

 ※竹の会入会試験Ⅰの能力スキャン度 

  かなり正確に能力段階をスキャンします。その後の見通しはかなりに正確で、特に、小4の1月までに判定を受けてA合格をとった子の受検の成功率はかなりに高いと見ています。以後、同じA合格者でも遅くなればなるほど知能段階の判定は不正確になっていくことがわかっています。つまり、小6になってからA合格をとっても見通しの期待値は低い。バカもふくまれるということですが、もちろん玉もふくまれます。

◎竹の会という思考育成システムの実際

 わたしは子どもというのが幼いがために事理弁識能力において劣るということはしかたない、だから「少年」とか、「未成年者」というくくりがあるのですが、ただ解答を丸写しする、それを自分でやったといって出してくるという幼さというものに対しては、そういうばからしさも理解しないほどにバカということでかなり失望するわけです。また子どもというのは、あきらかに広い意味のカンニングというものをやっていながら、決して「やった」とは認めないわけです。ですから、もう一度「やってみろ」とか、「式を書いてこい」とか、言ってみると、100%窮するわけです。それでも「見ていない」、「自分でやった」と言い張るところが子どもたるゆえんなのですけれど、厄介なのは、母親というものが、子どもの言うことをすべて真に受けるということです。バカな子の親はそのままにバカなわけです。

 うちの子は正直で、塾の先生は悪者というわけです。これで親子は心が通じるのは結構なことですが、いずれ悪事はどこかで露見する、馬脚を現すものです。

 さて、竹の会というのは、現在の竹の会ということですが、特に、小3から小4期にかけて思考力を引き出す「指導」システムを体系化した、都内で唯一の塾として自負しております。竹の会は、既存の塾のありようを否定するものです。なぜ授業なのですか。集団相手の授業は学校の基本形態でしたが、少子化進んだ今でもそれは変わることはないわけです。塾というのは、その学校の指導の体裁をそのままにもちこんだだけでしょ。ただし、テキストは差別化していますけどね。特別のテキストとして売りにするわけです。最近は講師もプロ集団など差別化するところもあるようですが、たいていは現役の学生です。大学生が普通なのでしょうけれど、過去には高校生というのもいましたね。つまりアルバイトです。大学に通いながら講義を受けて勉強し、合間に塾でバイトという感覚講師です。大手の場合は講師用のマニュアルというものがありまして、これを予め予習して授業をやるわけです。算数でも数学でも予め虎の巻で解き方なんか見ておいて授業やるわけです。こういうところに何も考えていない脳天気な親が自分の子を預けるわけです。後は大手の言いなりで1年、2年、ときには3年も通わせる。なんという時間の無駄かと思うのですけれど、それどころか自分の子を取り返しのつかない無思考人間にしてしまったこと、つまりバカの鋳型にはめこんでコテコテに固めてしまったことの自覚もないからさらにアホというしかない。

 特に、都立中高一貫校専門の大手とか、バカ混交の大勢を集めた塾となると、もういけない。テキストはだれでもわかる平易すぎるとぼ平易なもので、まさにだれでもわかる、落ちこぼれが出ない、父さん母さんニコニコ安心システムとなっている。これは小6になるまでわからないほどに巧妙に仕組まれている。さすがに小6になると実際の過去問なんかもやるから親の中にはおかしいと思う人も出てくる。うちの子は実はできないのではないかと、不安が過ぎるようになる。これが、進学大手だとそんなことやってたら受からないからテキストはそれなりに難しい。だから当然に落ちこぼれも出る。サピや日能研に行きながら補習塾や家庭教師などにカネを費やす人もたくさんいる。ただ本当の天才はそんな無駄なカネなど使わないけど。

 竹の会はそうした塾とは一線を画している。知識を追う愚はしない。思考を向上させるに資する知識のみである。知識というのは追い求めれば網羅性の闇に吸い込まれる。知識と思考はお互いに最低限度の必要性は認めながらも、実は反比例の関係にあるのではないか、と思う。すなわち、思考の力で知識を、無駄な知識を不要とする関係にある。これこそが実は勉強の極意に関係してくるのであるが、覚えなくてもいい知識を必死に覚えてる子、覚えさせている親というのがいるが、思考というものの力を全く信じないバカ親子である。思考をはたらかせればはたらかせるほど暗記する事項は減る関係にある。勉強というのはここに軸を置いてあれこれと考えるから面白いのである。

 わたしの思考を育てる方法というのは、基本的には「待つ」ことである。積極的に何かをするというものではない。とにかく思考の枠組みだけは構築してやる。それが割合である。割合という道具を使って、割合を理解するには、こういう思考の枠組みがいいのだよ、と教えてやる。子どもたちは、これから何か新しい問題について考えようとするとき、何か思考枠組みというものを仮定して考えるのだということを学ぶかもしれない。頭のいい子ならそれを悟るであろう。自分で工夫すれば「わかる」ということを悟るであろう。わたしはヒントを示して、後は子どもたちの中の脳のはたらきに委ねることしかできない。大手のバカ講師のように子どもの脳の中にずかずかと入り込んで自分の説明を無理矢理に、「わかった」と言うまで、流しこもうとするのは、脳の破壊にほかならない。

 レジュメというのは、わたしが考え出した指導の道具である。指導レジュメには解説はないものもある。初期の頃の作品には解説がない。これはわたしが直接ひとつひとつ説明するという前提で作ったからである。しかし、高度に思考を完成させた子には、もうわたしの説明はいらない。それよりも新しい可能性を示唆するような詳細な解説レジュメを用意して、それをひたすら読ませることにした。わたしの説明が必要な子ほどまだまだ思考未熟、思考未完成、思考発展途上ということである。だから小6になってもわたしの解説を当てにしているようでは正直合格の見通しはないということでもある。今年の小6はそういう状態である。

 だからわたしは早くから竹の会に「来てほしい」と言い続けているのです。遅くに来ては手遅れになることがわかっているからです。小5でも遅い。わたしは小3から小4がベストと今では確信しています。大手で1番、2番でできると思っているのは、ありえない誤解です。竹の会に来てみればすぐわかるでしょ。例えば、定番レジュメ集の一つ「小学思考の素 割合問題編」の中の1つでも解けるかと試してみればすぐわかる。たいていは解けない。算数は自信があるとか言っている子ほど解けない。これは事実を述べているだけです。

 世の中の自分で考えない、周りがどう動いているかだけで大手に行くことにした大勢の親子のそのほとんどが受検に失敗することは予め予定したとおりになっただけのことですが、そういう子たちがバカの鋳型にこてこてに固められて無思考人間になって公立中に行くわけです。こういう子たちは決まって文章題で詰まる。自分で解けない。解き方を教えてもらってでないと解けない。永久に解けない。思考というものがないからしかたない。前に述べたけど、思考というのは、姿勢のことです。わからなければ考える。考えることに終わりはないのです。1時間考えてもわからないから、教えて下さい、というのは、考えるということを勘違いしている、知らないのです。これはやはり大手にいた子特有のものです。最初から竹の会で育った子には考えるイズムが徹底して染みこんでいるからそう簡単にはあきらめない。とはいってもこれは小4標準A合格レベルの子について言えることです。

 わたしは、竹の会に来ればどんな子でもできるようになる、とは言っていない。下限はあります。小4のときに「入会試験Ⅰ」を受けてA合格をとるほどの子であれば限りなく成功する蓋然性は高い。学校の通知表で「よくできる」が8割前後、最低でも7割強ある子であれば、竹の会に来れば必ず成功させると断言できる。ちなみに、この「よくできる」が8割の子というのは、学校の優等生の部類でしょ。しかし、この優等生が大手に行けばどうなるか、つまりバカの鋳型に自らはめられに行ったらどうなるか。もがくでしょうけれど結局芽が出ないままに終わることだけは確実に予見できます。実証例には事欠きません。

 

 

 

 

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