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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

最低でも戸山/小石川・桜修館への道/勉強を舐めた親~現代バカ親図鑑

2016.06.01

 おはようございます。6月1日になりました。9月に入ればたちまち受検、受験直前5か月となります。竹の会には、小6の9月にやってきてあれよあれよという間に模試で上位になり、合格していった子たちもいましたが、そうはいってもわたしがもっとも合格を操れるのは小4の2月までにわたしのところに来た子たちです。

 ※小6の9月にやってきて受かった子たちと竹の会にくる前の状況

  平成20年桜修館合格 渋谷区 小4のとき日能研に私立中めざして通ったことあり

  平成25年白鷗合格  中央区 塾歴なし。漢検2級。

  本年京大に合格した杉山太一君は、平成22年桜修館合格ですが、小6の6月に竹の会に来ました。

 小6からでは合格の見通しが立たないか。知能が高ければ可能です。平成25年の小石川合格者は、小5の3月指導開始です。平成19年の九段合格者(東京工大進学)は、小6の4月指導開始です。竹の会の小学生のためのレジュメ指導体系が完成したのは、平成24年の指導においてです。このときに、「第1類」、「第2類(合格答案への道)」、「算数をクリアーにする」、「合格答案の型とスタイル」などが完成し、このときこのレジュメで、白鷗、小石川、桜修館に合格しております。26年の受検者には申し訳ないことをしました。あの年、「過去問虎の巻ワード版」に拘泥してしまい、本来の25年使用のレジュメが疎かになったからです。

 今ある竹の会のレジュメの原型は、平成21年、22年、23年にかけて執筆したものが、下地になっています。当時は、伝統の過去問合格法主流の時代でした。平成23年に小石川に合格した男子は、小4の8月指導開始でしたが、小5から過去問開始して、全国版3年分を解き尽くしてました。彼は直前1月の早稲田模試で480人中5番の成績をとっています。この年に桜修館に合格した男子は、小5の3月指導開始の子でした。このようにまだ都立中というものが、猫も杓子も受検したという時代には小6からスタートというのも知能さえ高ければ成功した、ということです。

 都立中高一貫校制度スタートから10年が経ち、それぞれの学校で卒業生が出て、評価も定まりつつあります。こういう状況において、都立中は、小石川、武蔵の2強、それに次ぐ、桜修館、両国という構造が見えてきました。トップ2強は、熾烈な天才たちの激戦となります。中堅以上私立難関校の併願校として、小4から私立難関をめざす小学生が集中することになります。

 高校受験は、23区では、日比谷、西の2強に、戸山、青山と続く構図が定着してきました。多摩地区では、国立が日比谷、西と並ぶ強豪校です。竹の会では、去年10月に高校受験指導を再開し、本年新中1から、都立日比谷、西、最低でも都立戸山、共通問題校の雄、都立駒場、小山台をも視野に入れた指導を展開しております。もちろん単位制の都立新宿も守備範囲です。本年は、受験生1名、来年は2名の予定です。最低でも都立戸山は竹の会のコンセプトです。27年、28年と連続して都立戸山合格者を輩出し、都立トップ校合格の技術を証明しております。竹の会には、レジュメによって平成20年に都立西に合格させた技術があります。高校入試の妙、綾を30年以上にわたって見据えてきた竹の会の受験指導を是非ご信頼いただければと願っております。

 ◎勉強を舐めた親

 一家言ある母親というのはたいてい失敗することになっています。受験で成功する子の母親というのは、「わたしはなにもわからないので」と言い、父親の存在は影も見えない、そういうものです。ちろん父親主導というのもあります。父親の場合はやはりいろいろと熟慮する人が多い。平成19年の九段合格のお父さんは、かなりの論客でありましたし、平成25年の小石川合格者のお父さんも竹の会に入るについては、わたしとかなり慎重にお話しを交わされております。お任せ型の母親というのが、いちばん成功する確率が高い。平成10年早稲田実業高校合格のお母さまは、竹の会に寄稿されいますが、その中でそういうことを述べられています。わたしの指導にあれこれと口だしをする母親というのは、最近はいませんが、平成10年前後はいた。そしてわたしの指導を邪魔する形での口だしというのは、受験全敗として成敗されることになる。当時は、漢検さえも「二兎追うものは一兎をも得ず」の論理でわたしに文句を言ってきた母親がいて、その母親は、志望校でない過去問をやらせた、と言ってまた文句を言ってきた。文句はエスカレートし、かってに連絡帳なるものを作って、指導の度にクレームを言ってきた。さすがにわたしは精神的にまいった。モンスター母親である。

 部活「命」の親子というのがまた厄介でした。鈴木君のように柔道部長、生徒会長をりっぱにこなして、合格というのは、もちろん超例外です。バスケ命、バレー命、吹奏楽命、命派は尽きません。勉強なんかついでです。そんなに命なはずのバスケも高校行ったらヤメタというのばかりです。親はこのへんのところをいったいどう考えているのでしょうか。結局、一度もまともに中学では勉強というものをしなかったわけですよね。高校で念願のバスケやるのかと思ったらヤメタというのですから、部活命というはいったい何だったのでしょうか。こういう部活命の人間のほとんどは、低偏差値の私立高校に行き、退学率も高いから、どうなるかはわかりませんが、とにかく卒業して、社会に出る、大学なんかは端からない、さて、こういう人たちの人生とはいったいどうなるのでしょうか。

 中3になって、「そろそろ塾探すか」という親は、論外です。わたしは、中1の時から、塾にも行かないで、学年トップという女子たちが、中3になって、塾にようやく入り、受験したのは、駒場や新宿よりさらに下の都立という話しをどれほど聞いたことか。これなどは、完全に親のミスでしょ。できる女子の親の心理は、「女の子だから」という気持ちがあるはずです。男子は将来職を得る、そして社会の荒波にもまれていかなければならない、が、女の子だから、という論理である。今年戸山合格の子の学校では、女子が2名日比谷に推薦合格したらしいです。すごいですね。女子の天才は最近は珍しくない。

 勉強をなにやかやと私的、公的なことで犠牲にする親というのは、やはり勉強というものを舐めている、甘くみていると思います。子どもも嬉々として親の言いつけにしたがう、だから勉強はあまり好きではない、というか、母親の思考姿勢というものをしっかり受け継いでいる。24年の夏だったか、お盆の話し、法事で帰省、10日間というのがありました。子どもは抵抗したけれど結局連れていきました。確かに、避けられない義理も人情もありますからね。しかたないかなとは思う。ただ試験の掲示板というのはそういう事情なんか斟酌しない。ただ勉強したかしなかったか、それだけが純粋に裁かれる。

 習い事、稽古事で勉強時間が必然減る、それでも受かりたいと思うのは人情なんでしょうけれども、現実は厳しいものです。たいていは、落ちますね。まず受からない。程度はあるとは思うのですけれど、やはり勉強というものを舐めている、軽視してると思います。一方では、知能も高く、それこそ勉強「命」、勉強一筋で頑張っている人たちもいるわけです。どれくらいの頭があるのか知らないが、その頭を習い事や稽古事に分散させて、受検に落ちたと、悲しむのは図々しいと思います。

 親にどれだけ勉強というものに敬意があるかでしょ。親の勉強軽視の態度というのは確実に子どもに伝染するでしょ。わたしから言わせれば直前に朝練なんかやって、手抜きとしか思えないのに、それで受かると思っているのはどういう精神構造をしているのか。これは勉強軽視の姿勢しかないでしょ。受かる子というのはブレがない。なんやかやと遅刻、早退、お休みなんかやらない。人間で何が優れているかと言って、一日たりとも休まない、そういうことができる人間というのがいちばん優れているのであり、成功する人なのである。

 わたしが嫌な感じがするのは、親でも子でも、ちらりと見せる、勉強軽視の本音ですね。

 子どもというのは、まず、不足する、「ない」ことから教育しなければならないし、とにかく「がまんする」ことを教育しなければならないと思うのです。勉強を続けるというのは、がまんです。あれがなければ勉強できないとか、これがなければ勉強できないとか、子どもはとにかく欲しがるものです。親が愛情を勘違いして、なんでも子どもの欲しがるものを買い与えていたら、相当のバカに育つ。がまんを知らない人間ほど欠陥人間はない。なんでも買い与えるバカ親は、バカ息子、バカ娘を生産する、そして自分が苦しむことになる。高価なものと引き替えに勉強するなどという取引は教育ではない。とにかく足りない、不足する、そういうことが教育の絶好のチャンスなのである。親は強い意思で教育をしなければならない。

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