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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

最低でも都立戸山/小石川、桜修館への道/それなりの都立他

2016.07.05

 おはようございます。このところ大量の提出課題の添削等、新しく印刷、製本する必要の生じたレジュメ集の準備、新原稿の執筆、レジュメ制作のための読書等に追われまして、時間がいくらあっても足りない生活が続いております。

 中学生の指導を本格的に始めまして、3か月ほどが経ちましたが、中学というのはどうも親御さんのリアクションがわたしの想定を超えていましてそれなりにストレスになっております。かつては中間、期末のたびにあれこれとクレームを言ってくる親もよくいました。わたしもわたしの意図と離れたところで母親などが異常な反応をするのが嫌で正直すんなり退塾してくれればいいのにとよく思ったものです。わたしは、中学生を引き受けるときに、勉強というものに逡巡が生じたときというか、竹の会の指導の手順というものに従えなくなったときは、退塾してほしい、ということを約束してもらって、入塾を承諾してきました。しかし、現中1につきましては、そういうことを特に言ったことはないと思います。実は、今年戸山に合格した男子についても、指導を引き受けるに際しては、いつでもわたしの方から退塾を持ち出せる、ということを条件にしました。しかし、現実問題としては、熱心に竹の会を信頼して下さる親御さんにはなかなか言い出せない。それでも中2のいつ頃だったか、それとなく退塾を打診したことはありました。しかし、本人が「竹の会を続けたい」ということで、わたしもあえて争わなかったということがありました。

 文京に合格した女子が中1、中2のときに、地元の塾に通う級友たちをうらやましく思っていた、それは定期試験のときに過去問をやってくれるから、という話しが文京合格後にお母さんから、「実は」ということで明かされました。が、結果として、高校受験に成功した、ということで、お話しされたのか、と思います。

 最近もそういう話しが耳に入ってきましたので、少し、わたしの意見を述べておいたほうがいいと思いました。

 まず、そうした過去問対策をやる地元塾というのが、わたしにはどうも理解できないというか、信用ならないのです。実は、わたしは高校受験を専門にもう30年以上はやってきた人間です。ですから、今よりもずっと生徒が多い時代に、過去問というものを二十年分以上はストックしていました。当時は多いときには中学生や高校生が50人前後いたことがありました。だから過去問はいくらでも手に入った。しかし、この過去問をやってうまくいったという記憶がないのです。中学の教師というのは、1年、2年で転勤することもあり、いつも同じ教師というわけではないし、同じ問題を当てにする対策なんておかしいでしょ。というか、子どもたちは目先の勉強ばかり気にするようになって、まず高校受験も後手後手になりました。当時の中学生は中3になってから受験対策という家庭ばかりで、だから日比谷とか西なんか、最初から話しにもならなかったのです。目先の内申ばかり追っていると、結局実力というものがつかないままに、たいした都立にもいけない子ばかりの塾というこになります。恐ろしいのは、子どもたちが知識偏重、暗記本位の勉強をするようになって、思考力というものが軽視されるようになることです。

 わたしは過去問対策などというものは早々とやめてしまいました。第一、特定の学校の定期試験の過去問が別の学校で使えるわけもないし、今のような少子化で学校の生徒数が少ないのではなおさら意味がないでしょ。そういう塾で高校入試対策がとれるとはとても思えない。たまたまできる子がいて、うまくいっているように見えることはあっても、それは決してそういう塾の成果ではない。そんなことはわたしのように長い間、塾をやってきたものにはあほらしいくらいによくわかる。

 わたしは正直に言っておきたいのです。中学生のみなさん、特に親御さんに対してなんですが、別に竹の会にいつまでもいる、そういう必要はない、もし竹の会にクレームがあるのなら、クレーム言うより退塾してほしい、と思っています。わたしはわたしの信念に基づいて受験指導というものを請け負い、成功させるために決して手は抜いていない、だからクレームでわたしに修正を要求されてまで、指導を続けるつもりはありません。不満があるときは、そういう親のほうから退塾すると言う方が、いちばん子どもを傷つけない、それだけは間違いないことです。

 小学生にしても、中学生にしても、竹の会の、わたしの思うように指導が、進められていないな、という状況があります。そういうときは、ある程度までは待ちます。わたしの思うような指導の状態になるまで待ちます。特に、中学生の場合は、なんとかいい方向に回帰してほしいと願っています。しかし、もうこれまでだ、もう限界かな、と思うときはやはりある。そういうときは忌憚なく、わたしの方から退塾ということを言うほかない、恨まれるかもしれないけれど、わたしには竹の会を支える信念というものがあり、これだけは譲れない信条、指導のこだわりというものがあります。これまでわたしのほうから退塾にするというときは、かなり恨まれてきました。正直、今年卒業の小6だって、合格者にも、本来なら退塾というほどに課題も出さない、勉強姿勢にもかなり問題あり、ということがあったけれど、当の子どもの心のことを思うと、わたしの決断も鈍る、それが正直な気持ちでした。わたしは子どもの心を傷つけたくない、それが踏み切れない、唯一の理由でした。小学生でも親の方からそういう状況をのみ込んで早くに退塾をしてもらったほうが、わたしにはストレスから解放されて、よかったということは正直いつもありました。わたしももう歳ですからわたしの思うとおりに指導してみたい、ストレスを抱えた指導はもうしたくない、というのが本音です。親御さんとのやりとりでもストレスになるのならそういうことはからは解放されたい、わたしのわがままだと思いますが、そう思っています。わたしの居心地のいいように指導したいわけですから。

 医師がMRSAの育ての親だったという事実

 MRSAというのは、抗生物質が効かない黄色ブドウ球菌のことです。よく耐性ブドウ球菌と言われている、あれです。耐性能力をもつには、すなわち抗生物質を分解する能力を獲得するということは、新しい酵素が不断に必要であり、つまり新たな遺伝子を獲得するということ、このために、遺伝子のサイズが大きくなる、これは何を意味するのか、というと、分裂に際して、遺伝子複製に余計な時間がかかるということです。つまり、MRSAは、分裂が遅いのです。これが何を意味するか、というと通常の、つまり分裂の速いブドウ球菌でたちまち埋め尽くされて、MRSAは生きるスペースも作れないままに、死滅してしまうのです。さて、である。このとき、医師が抗生物質を使って、通常のブドウ球菌を殺してしまったらどうなるのか、だれでもわかるでしょ。これって、病原性大腸菌と通常の大腸菌の関係にも似てますよね。

 多くの親、特に母親たちが同じようなことをやっているという事実

 わたしは大手塾の批判ばかりしていると思われていますが、実はそれ以上に地元に雑草のように根付いている中小塾については、全く認めていない、ということが前提なんです。先ほど触れましたが、中学生相手に、地元の中学の過去問を事前にやらせて母親たちに人気を博している、そういう塾もわたしには効果のない健康食品を売りつける業者にしか見えない。

 それはともかく、大手塾に子どもを脳天気に通わせている親というのは、わたしから見れば、子どもの脳の中にある思考の芽、思考力というものを殺している、そういう風にしか見えません。大手で2年間なり、通い続けて、知識偏重、暗記本位というものがすっかり身についてしまった、体から思考というものが消えてしまったところで、思考しないということがあたりまえのようなことになってしまう。思考を要するどころか、さしたる思考も必要ない問題にさえほとんど対応できない、こんなバカが作られてるわけです。

 大手でバカになったか、自宅で母親が教えてバカのままかは、知らないけれど、一度思考しないという習性、知識偏重姿勢、勉強とは暗記することだという信仰が染みついてしまった子どもから、思考を取り戻すのはこれほど困難なことはない。もはやあきらめるしかないということだってありうる。

 だから、竹の会では、すでに大手などで思考を損なわれた小6を指導するのに躊躇する。ただ最近、小6の問い合わせが多い。親御さんも真剣です。それでちょうど今「渋谷B」のありかたで悩んでいまして、今後の「渋谷B」のありようをいろいろと考えていたところで、そういう小6を「渋谷B」で指導するということもありかなしか考えてみました。先日電話で問い合わせてきた小6の母親は「渋谷A」以外は頭になかったようですが、「渋谷A」で小6をとることはない、小4が目下のわたしの研究課題ですから。それで「渋谷B」の受け入れ可能性なら考えてみる、というようなことを言ったのですけど、あきらめたみたいです。

 ◎それなりの都立とは

 わたしの手元には、取引先であるVもぎやW合格もぎの偏差値表が届いていますが、この2つの会社の合格基準があまりにもかけ離れており、現場で指導する塾講師、学校の教師に混乱が生じていることを、わたしは今年の受験で初めて知りました。竹の会ではこれまで業者テストが民営化されて以来、一貫してVもぎできたので、実はそういう混乱はなかったのですが、今年文京を受験した女子生徒が、Vもぎ、W合格もぎをそれぞれ5、6回ずつ受けたことで、合格基準総合得点で、志望校を決める際に、迷われた親御さんがわたしに相談してきたというわけです。Wの方が、かなり基準が高い。多くの塾で、Wを基準にして、駒場から文京にした、という「下げる」生徒がたくさんいるということも耳にした。早稲アカはW合格もぎを使っているので、早稲アカに通っている生徒は、駒場をあきらめる、という例が多いやに聞いた。わたしは親御さんに相談されて、2つの会社の担当者に直接疑問をぶっつけてみたけれど、明快な説明は得られなかった。そこでこれまでもうずっとV模擬の基準できて失敗したこともなかったので、V模擬でいく決断をした。しかし、合格発表の日までわたしの決断が果たして正しかったのかどうか不安に苛まれた。というのは、彼女は、V模擬なら圏内、Wなら圏外だったのだ。恐ろしい決断だった。最後までストレスというか、緊張で心身ともに疲れ切った。

 それなりの都立といっても、女子は男子より偏差値が高い傾向があります。そこで、女子と男子では違うということをまず知っておいてください。

 ◎女子 西、日比谷、国立がトップ都立です。二番手に、戸山と青山が同順位できます。次いで、3番手に八王子東と立川がきます。女子は、その下に、駒場、新宿、小山台と並びます。

     その下として、国際、国分寺、武蔵野北、竹早、両国、武蔵、三田、町田、小金井北、北園、小松川が続きます。

     さらにその下に、大泉とか、富士とか、文京とか、白鷗などが位置します。

 ◎男子 トップ3校は女子と同じです。ただし、男子は戸山が2番手にきます。次いで、八王子東、立川です。青山はその次です。つまり、男子は女子よりも青山、駒場、小山台などに入りやすい。

 さて、こうして23区でトップ都立と言えば、西と日比谷だけです。2番手都立は、戸山、3番手青山、次いで、駒場、新宿、小山台です。

 ちなみに、駒場と小山台は、グループ作成問題ではなく、共通問題です。したがって、内申が高いほど受かりやすい。グループ作成校の場合、内申ももちろん高いにこしたことはないですが、それよりも実力が問われます。内申の高い、多くの優等生が、推薦狙いでグループ作成校を狙いますが、一般入試では、それどころか目黒以下にしてしまうのが実情です。内申は高くても実力のない生徒は使いものにならないという実態があるわけです。

 ◎竹の会を信じるかどうか、それだけです。

 わたしは、特に、母親のみなさんに多いのですけれど、いろいろな情報を持ち合わせているようで、実際、わたしなどよりも余程いろいろ知っている、と感心するのですけれど、わたしから見ればどうでもいい情報ばかりでした。ただ過去とても役に立った情報というものを親御さんに教えていただいたことはあります。それはZ会の日比谷、西、戸山のデータでした。正直グループ作成校については、V模擬もWも情報としてはあまり役に立たない。Z会で笑えたのは、日比谷なら日比谷で別の資料と付き合わせてみると、何人受けて何人落ちたかまでわかることです。大手だと何人落ちたか、というのは決して公表なんかしないですから、よほど信用ならないわけです。それで竹の会では戸山を受けていますので、何点とれたか、ということで一応の合否の推定というものができたわけです。ただし、だからといって、何点とれるほどに実力をつけられるかは、竹の会の指導の依存するわけで、こればかりは情報云々の問題ではない。結局、世の母親たちが夢中になっていくら情報を集めてみても、力がつけられるか、力そのものがないのであればそんな情報なんか糞の役にも立たないということです。

 竹の会はだからそんな情報よりもまず力をつけること、合格するだけの実力をつけることと考えています。竹の会の今の指導はそういうところから必然とられているはずです。

 高校受験にしても、正直、わたしはもう30年以上も指導してきた人間です。何を教えるか、教えないか、何が必要か、必要でないか、高校受験という一点を基準に峻別し、指導という形で子どもたちを導いてきたという、わたしには自負があります。わたしは情報過多ママには昔から正直閉口してきましたが、そういう親が子どもたちを結局不合格にしてきたということは確信しています。昔は都立高校志望なのに河合塾へ行くというのが流行でしたけど、わたしはそういう大手でたいした都立にも入れず、いやむしろ落ちたという例をもう嫌と言うほど見てきました。だからわたしは都立は大手ではダメだと言っているのです。それはわたしの経験からそう言っているのです。

 竹の会を信じるかどうか、それだけです。27年戸山合格者、26年駒場合格者のように、竹の会の、わたしの声を神の声とまで信頼して下さった親御さんもいますが、そういう親御さん、つまり竹の会を信頼する親御さんほど、成功し、離れる親御さんほど失敗する、まるで磁界の法則のようです。竹の会というのは、信頼こそが成功の鍵になる、ということです。不信な行動をとればそれは確実に失敗を結果する、これも経験則です。

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新しい賽銭箱 

 

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