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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

最低でも都立戸山/小石川、桜修館への道/小4という好機を逸する親たちの憂鬱

2016.06.09

 おはようございます。ダムの水位がこれほど下がっているとは。今年は不思議とまだ台風がやってこない。別に待ち望んでいるわけではないが、これも異常気象のひとつの変調の兆しかと思うと心配になる。梅雨入りしたというけれどたいした雨もまだ降ってはいない。木造の家が終日降り続ける雨で芯まで湿ってしまって気が滅入るという、あの感覚は好きではないが、雨のない梅雨もまたすっきりしない。

 中学生になって、そろそろ出始めたようです。いやある種の勉強アレルギーみたいなものです。なかなか英語にすっきりと入り込めないもどかしさ、それは、be動詞と一般動詞を一緒にどうしても使うとか、文の語順というものに戸惑うとか、前置詞というものにもつ唐突感だとか、あるいは数学というものをつかめずに戸惑いながら文字というものに持つ違和感などわたしにはよく伝わってきます。これは初めて英語なり、数学なりに接したときに普通に生じる抵抗なのかなと思っています。英語の感覚、数学のセンスというものが、身につくのかどうか、これから夏休みを終わるまでが勝負なのかなと思います。

 竹の会では、今「中1、中2のための計算テスト」というシリーズを毎回製作実施していますが、内容は、中1でも解ける高校入試問題というコンセプトで出題しております。中3も受けさせています。計算と言いながら思考力を試す文章題も入れています。中1でも小4の2月、3月に入会して思考力を鍛え上げてきた子たち、いわゆる小石川組と言われた子たちはとにかく「解く」。1人いる中3はすでに中2のときにW合格もぎを受けて数学95点をとっていた生徒ですから、できて当然なのですが、中2にしても、やはり竹の会で小5の時期に徹底して思考力を鍛え上げてきた子というのが強い。

 わたしは、本当に切に願っております。竹の会に来るなら小4が一番の好機だということを真摯に訴えたい。受検しないから塾には行かない、そういう選択も、虚しい選択です。少なくとも竹の会というものを知らないことは、計り知れない損失だと思います。世間一般のみなさまが大手なりに入れるということも、これはわたしには自滅行為にしか見えません。竹の会の真実を知らない、そしてわたしにはそれを真実として伝える手段も持ち合わせてはいません。ただわたしは大手から竹の会にたまたまやってきた子たちが、大手に1年も、2年も通いながら、計算力は「ない」、本当に悲しいくらいに「ない」ですね、そして割合というものを理解したという子に出会ったことがない、いや本人たちは「割合はわかる」などと言いますが、調べてみると、とうていわかっているとは言い難い。 割合云々よりも割合を学ぶ過程こそ問題なのです。割合という道具を使ってどのように思考を鍛えてきたのか、これが問題なのです。

 かつて中学受験をめざして大手進学塾に小4から行っているという子たちをたくさん見てきました。そういう子たちが「伸び悩む」というところから竹の会にやってきた、そういう経緯です。大手の子たちというのは、中学入試の問題でも、ベタな問題を解かせると、とにかく速い、たちまち解いてみせるのですが、ちょっと捻った問題だともう考えることもしないで、すぐあきらめて、「わかりません」と言って、説明を求めました。これは大手に通う子たちの共通した特徴でしたね。塾に行きながら「思考」というものが「ない」子たちは昔からいたということです。平成10年前後あたりでしょうか。わたしはもともと高校受験が専門でむしろ大学入試の数学の方が好きでもあり得意でした。ところが塾をやっていると中学受験の子も引き受けることがある。正直わたしは算数というものは素人に近かった。だからどうしても数学的アプローチをしてしまう。ただ過去問合格法というのはここでも有効でわたしは過去問をほとんど解き尽くす、そういうことをしたわけです。それで頭のいい小学生には数学なんかを教えたわけです。しかし、正負の数や文字式、方程式を小学生が理解するというのは、小学生には無理なことでした。中には中学生よりもできる小学生もいたけれど、それは超少数でしかなかった。

 わたしが算数というものに興味を持ち、研究に取り組み始めたのは、平成十年代のいつかでした。平成17年あたりから割合で苦しむ小学生のために割合をなんとかうまく教えられないかとそれこそ日夜研究に取り組んでいました。いろいろと試行錯誤してはレジュメを作りました。そうこうするうちに平成18年の4月に九段志望の小6がやってきた。あのときはまだ割合指導法も未完成でしたが、わたしはとにかく研究を続けました。平成20年、21年、22年、この3年間で膨大な量の割合レジュメの試作品を作りました。その中のミクロマクロ法というのが、平成23年の小学生の中の算数が得意という2人の子たちを感動させた。そこでわたしは半信半疑であったけれどミクロマクロ法をさらに深化させてレジュメ化していった。竹の会の割合指導法の完成である。

 なぜ小4なのか。小5から来ても最初は導入のための様々な訓練で2、3か月を消費する。いやこれは最低に見積もっての話しである。こういう導入段階というのは、じっくり時間を使いたい、それにはやはり小4がいちばんだというわけです。

 思考力をどうつけるか。まず計算です。余りのある小数の割り算、それから分数です。とにかく複雑で難しい分数や小数の混じった四則混合演算を無難にこなせるまでになることです。最短で2か月ほどでその域に到達すると思います。これで時間がかかるなら、考え直したほうがいいかもしれません。1年も2年も計算がマスターできないというのは普通ではないということです。

 計算は速やかにクリアーするに限ります。こうしていよいよ思考訓練開始です。竹の会では、割合という抽象概念を使って、思考力の芽を見つけ、伸ばし、鍛えて、逞しい、タフな思考力というものを育てあげていくことをもっとも有効な手段と考えております。割合の考え方は、中学受験、そして都立中受検においても、すべての基礎、基底に位置するものです。割合というのは、分数や小数というものの本質から説きおこすこともできるほどに本質的な思考の対象なのです。何%、何割などという抽象的世界と仕入れ値、定価といった具体的世界を見事に対比させた理論、考え方です。わたしは、子どもたちの脳の中にこの枠組みをまず構築することを考えました。子どもたちは初めての抽象的思考というものに「型」を手にすることができたのです。当面はこの「型」をしっかりと反復してものにすることに集中すればいいのです。いきなり割合という抽象概念を与えるのではなくて、まず「型」として組み込むのです。「型」は習熟して完全に自分のものにすれば、いつでも型なしに抽象世界で思考をするということを可能にするものです。わたしの指導を受けた子どもたちは常に生き生きとこの割合の型をあたかも魔法の呪文を得たかのように使い、算数を解くようになるのです。上達すればもう型はいらなくなる。自由自在に思考をめぐらすことができるようになる。竹の会の子どもたちは、わたしの指導で目に見える形で伸びていくのです。これまで竹の会に入会した子たちの親御さんたちが口を揃えて、驚嘆し感動した奇跡が起きるのです。

 わたしの言うことを「本当かしら」、「もしかしたらウソなのではないか」と思われる人もいるでしょう。いやそういうことを言われた親御さんもいましたから、きっと世間の親たちはみなそう思うのかもしれません。しかし、わたしの言うことは決してウソではありません。それが証拠に竹の会に実際に入会したお子さんの親御さんからそのような非難は一切ありませんし、逆に竹の会への信頼をひしひしと感じるほどです。竹の会にかつて姉や兄を通わせたことがあるという親御さんは竹の会を疑うどころか、なんとしてでも竹の会に入りたい、入れたいという思いをもって竹の会にやってくるということを感じます。

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