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最低でも都立戸山/小石川、桜修館への道/竹の会の数学レジュメの沿革

2016.06.03

 おはようございます。6月3日(金)になりました。天気良好です。明日は渋谷区の中学では運動会が催されるところが多いようです。このままだといい天気になりそうですね。

 中学生は中間テストが終わった学校もあり、実は、親御さんから、「竹の会の数学のレジュメはうちの子には難しい」というご指摘を受けました。

 そこで今日は竹の会の数学のレジュメの製作過程について少し説明をしておきたいと思い立ちました。

 まず、現在使われているレジュメの元はもともと竹の会で使われていた、わたしが製作したテキストを軸に加筆、訂正していきました。元々のテキストは、単元事に1冊ずつ独立したものでした。オリジナル・テキストを執筆するに際しては、当時学校で使われていた教科書で扱われていた問題は基本的に網羅的に取り入れました。ただし、それは、中1、中2に限ります。中3からは、わたし独自の構成のもとに、計算編と論理編に分けて製作しております。高校受験を意識しての構成です。

 中間テスト、期末テストでは、授業で扱われなかった難問が、1、2題出されることがよくあります。いや中2になると半分が応用ということもありました。これは中学の先生によっては、得点差を出したい、ということがあります。教科書レベルの問題ばかりだと優等生が全員100点をとってしまうからです。学校の数学は次第に難しくなっていきます。授業と教科書、そしてワークをやっても点がとれないという子がたくさん出てきます。この学校の数学についていけるのは、早晩数人に限られることになるでしょう。そしてそういう子たちにしても、必ずしも「できる」子たちではないということです。学校で成績のいい子たち、すなわち数学80点以上とれる子たちが必ずしも都立駒場レベルに行けるわけではない。入試のレベルは都立入試であっても、学校のレベルをはるか超えるということです。

 竹の会の数学レジュメは、高校入試の準備につなげるように工夫されて執筆してまいりました。ただし、河合塾などの進学塾のように、早くから偏差値70前後の高校入試問題を取り入れた教材を使うということはありません。中1、中2では飽くまでも教科書の基本に、学校で出されるやや難しい問題にも対応できるようにとの配慮から製作されたものです。

 つまり、現在使われている数学のレジュメは、教科書プラスアルファーの構成です。決して教科書を無視しているわけではありません。すでに平成に入って何百人もの竹の会の中学生たちが使ってきた、その意味で十分に実証と検証を経てきた、吟味されてきたレベル、内容です。

 正直、この程度を難しいとすると、中1の2学期あたりから学校の定期テストによっては、応用問題が出されれば、解けない、ということになるでしょう。いやそれよりも数学というものがこれから内容的にさらにさらに難しくなっていく、そういう展開についていけなくなることは目に見えています。

 ここは覚悟していただくしかない。あせらずじっくりと取り組んでいってもらいたい。竹の会のレジュメすべてをこなせなくてもそれはかまわない。教科書の基本と学校で出される可能性のある難しい問題で構成されている。だから、基本だけマスターしても学校では80点はとれる。プラスアルファーがわからなければそれ以上とれることはないが、それはしかたない。

 竹の会の数学のレジュメは、スムーズに高校入試レベルへ移行するように工夫してきました。竹の会では、入試数学を、「二次関数」「円」「立体」の3つの柱にしぼって、構成しています。これは、私立中堅難関校の問題構成にしたがったものです。私立難関では、この3つの柱についてだけで、60点はとれるようになっています。それは、中堅校の合格最低点が60%とされていることに呼応したものです。ただし、中央大附属や早稲田実業などは、70%とされています。まあ、この辺が目安となります。

 さてそれとして、都立数学の共通問題ですが、そのレベルはどの程度か、です。これは学校のはるか上のレベルです。学校で難しいとされる問題が解けない子には、無理です。一般に、共通問題は易しく、学校で数学ができるとされる子なら、平気で90点前後はとれるまでにはなります。数学が苦手な子でも持って行きようによっては70点前後はとれるまでには持っていけるでしょう。

 以上、竹の会のレジュメがふつうにこなせていけなければ、いずれ学校の定期テストでも点がとれなくなる、ということは間違いないと思います。

 大手塾のように、学校で多数派のできない子たちに合わせて問題レベルを設定すると、それは日々「易しい」「わかりやすい」と言うことでいいのでしょうけれど、これだと学校の定期テストにさえも対応できなくなるでしょうね。もちろん高校入試は失敗する可能性が高い。

 今年、文京に合格した生徒は、結局竹の会の高校入試の定番レジュメをやることができませんでした。だから数学は本番でも7割とれませんでした。ただ最初からその計算でしたけど。竹の会の受験用通常レジュメだけはなんとかぎりぎりやれた、それでなんとか、都立受験にまでこぎつけたのです。

 さて、正直に言いますと、わたしはこれから学校レベルの数学は内容的に次第に難しくなっていきますから、それに対応するために竹の会のレジュメは飽くまで教科書の基本を据えながら、学校で出される難しい問題にも対応できるように配慮してきたわけで、これが難しいというご指摘がありまして、今後の定期試験の対応に非常に不安を持っております。一応の指示としては、もう一度最初から自分のペースで取り組むということをお願いしましたが、さらには、それを受けて、実は、見直しのためのレジュメを早速作りましたが、正直、竹の会としては、指導をお断りしたい(退塾)、という気持ちもありますことをご理解ください。高校入試につなげない指導は竹の会の本旨とするところではないからです。

 

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