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最低でも都立戸山/小石川は聡明さ、桜修館は閃きという天分、九段は計算の巧/適性指導不調

2017.02.02

 おはようございます。朝から超多忙でこれからほんの少しの時間のすき間を見てブログの更新をしております。寒気と低温なれど天気は頗るよく太陽はかなりに低い角度から薄い光の層と熱を放ち続けております。小6がいなくなった途端、教室が驚くほど静かで無駄話をする子が一人もいなくなりました。いったいこれはどうしたことなのか。そういえば居眠りする気の抜けた小6も姿を消して教室にはわたしの望んだ緊張感と静寂が戻ってまいりました。昨日は、試験的に適性対策指導を開始しましたが、かなり落胆しました。ついてこれたのは2名だけでした。ひとりは「その他編」を終えて「1%下巻」も終えようとしてる女子、もうひとりは「その他編」に入って間もない女子です。「その他編」をすでに終えて解き直しに入っているはずの小5ができていない。「その他編」に入ってもどうも思考形成と比例していないのではないかという疑いのある大手からきた子についてもやはり対応できなかった。ややショックを受けている。2月から受検指導ができなければ合格見通しが立たない。小石川受検できるほどの子はいない。桜修館ならという子はいるけれどわたしのレジュメに合格はんこで対応できなければ合格などありえない。九段、富士、白鷗なら桜修館のようには求めないけれどそれにしてもどうしたことか。

 親が教えていないか。教えすぎれば思考など育つはずもない。安易に答えだけ出せば済む、という態度で、勉強していないか。よく考えもせず、だから式も書かない、解き方を先に見る、こういうことをやっていれば思考など育つはずがない。思考とは、悩みである。悩みが脳の皺を増やす。人の式を見て「わかった」では脳の皺は一つも増えていない。俗に公式を使うだけの勉強は何の役にも立たない。皺など一つも増えていない。親が教えたら脳は楽して皺などないままに終わる。考えるというのは、苦しみであり、苦悩であり、悩みの坩堝に嵌まることであり、それだけ苦しんでようやく1つ皺が増えるのである。解き方を説明してもらい「わかった」では永遠に脳は育たない。人の考えた式を真似しても脳には何もいいものは残さない。人間の脳というのは、苦しんでなんぼなのである。

 はっきり言って適性問題というのは思考のない人間には解けない。バカには解けないのである。バカとは思考というものがない、あるいは抽象的なシンボルを論理操作するということとは無縁の人間をいう。いきなり適性問題をやっても無駄なことはわかっている。だからまず一年かけて思考訓練するのだ。この思考訓練期間のない子を指導するなどということはもともとできない相談だったのである。小4から、あるいは、小5から大手に通っていたのなら、少しは思考力というものがついていそうなものだが、そういう子は見たことがない。学校の優等生レベルの子でも小4、小5という訓練を経ていない子は使いものにならない。

 考えるというのは、突き詰めて悩むということである。わからないからというので簡単に人に聞いて済ます子には脳の皺がない。のっぺりした脳ではどうにもならない。考えるというのは、脳の皺、苦悩の跡を残すことである。小5の1年間、いて算数の進みが遅いとしたら、まず家庭での勉強時間に問題があるとしか思えない。もちろん能力の問題も浮上はしてくる。

 竹の会には合格するには合格するために是非やらなければならないレジュメというものがある。このレジュメ群はただやるというのでは意味がないのであって、「合格はんこ」を取りながら進めていけなければ先の見通しなどない。ちなみに、今年の小6はそういうレジュメはやらないままに終わっている。昨日の適性レジュメでは手も足も出ないという子が複数認識できたけれど、何が足りないのか、思考に対する毅然とした覚悟のない勉強などいくら時間かけても意味がない。これからどう勉強していくのか、もっと真剣に、考えてみてほしい。甘い考えでは合格などできるはずがないのであるから。

 これからの指導でも、今年卒業の小6と同じく、「合格はんこ」をとれないなら、そういうレジュメは出さない。今年の卒業の小6が、竹の会の定番のレジュメをやらなかったのは、時間がなかったこともあるけれど、そもそも全く「合格はんこ」がとれない、一通もとれなかったからである。今年小6になるみなさんは、竹の会で所定のレジュメがやれなければ合格などないと思ってください。「合格はんこ」をとることにもっと真剣にこだわってほしい。

 それから自分のやっていることが、本当に脳の皺を増やすことになるのか、常に問い直して見るといい。そう考えるととても呑気におしゃべりなんかしている暇はないだろう。常に、自分の脳の皺を増やすことばかり考えることだ。聞いたら、説明受けてわかったら、せっかくの脳の皺を増やす機会を潰していくばかりだ。「その他編」を復習していながら「合格はんこ」がとれないのはなぜかよく考えて見るといい。皺を増やす時間におしゃべりして時間を無駄にしてこなかったか、問い直して見るといい。

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