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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

最低でも都立戸山/1小石川、2桜修館、3両国で落着/これからの竹の会

2016.12.01

 おはようございます。先ほど漢検結果を「お知らせ」にアップしました。竹の会は漢検準会場指定を受けていますが、正直返上したい、というのが本心です。今は、学校でもやるところが多く、竹の会に申し込むという人も少ない、それで実施に必要な人数に達しない。学校によっては費用は学校負担というところもあってますます準会場実施は難しくなっています。事務繁多なだけというのが本音ですが、ただ中には学校でやってないところもあり、竹の会に申し込まれる方も少数ですがいます。それでなんとかしたいと申込をギリギリまで待ってギリギリ集まったというのが本当のところです。今後の実施は今のところ考えておりません。ただこういうことは漢検の有用性を否定するものではなく、それどころか漢検はかなりに有用です。高校入試では国語1科目は漢検だけでいい。ただし、2級です。過去2名の都立西合格者はいずれも漢検2級でした。小学生だと、3級はほしい。竹の会では過去2名の小学生が2級に合格しています。過去4級で受検に成功したのは、平成23年の桜修館合格者、28年の富士合格者などで、合格者はたいてい3級はとっていました。それで最低でも3級はほしいということです。

 さて、今日からいよいよ師走です。12月、1月と過密スケジュールが続きますが、とにかくこの季節は体調を崩す子が出ます。どうか疲れを残さないで、ぐっすりと睡眠をとり、常に、体を冷やさないようにしてほしいと思います。わたしも子どもたちから風邪などのウィルスをもらわないようにいつもマスクをして気をつけています。特に、この時期のブログ更新はなかなか体に悪く、血圧も上がり、ようすをみながらです。課題の添削もかなりに時間をとられるようになりまして、負担を感じているのが正直な感想です。

 課題につきましては、12月16日を最終提出日としてお休みに入り、冬期の明ける1月8日の指導から再開することになっております。課題のない期間中は、主として、割合の勉強に専念してください。

 ここでひとつ注意事項があります。昨日の指導でも、「わからない」ともってきた問題が過去に類似の問題でやったもので、これは、過去の理解を試しているわけです。今年の小5は、どうも竹の会伝統の7回解き直しということを一人もやっていないのではないか。解いたら、いやわたしの説明を受けたらそれで終わり、次のレジュメ集へとばかり移りたがる。一度やって説明を受けた問題について、二度と「わからない」と言ってほしくない。特に、「思考の鍵」、「割合問題編」は、必ずノートに7回解き直しをやってください。新しいレジュメ集でやり直すのではなく、これまでやったレジュメ集の答を隠して、ノートにやるのです。ノートには原則として問題も写してください。

 小5のみなさんは、まだ算数レジュメ集の解き直しがまるでできていないから、11月の「第1類」に歯が立たなかったのです。例年受検対策が本格化するのは、2月からです。少なくとも1月ぎりぎりまで算数レジュメ集に専念してください。ただし、12月から冬期にかけて、思考重視のレジュメを使う予定ではあります。

 小4のほとんどが、これから、あるいはすでに割合を進めているという段階です。これから割合指導が本格化していくと、どうしてもなかなか前に進められないという子が出てくる可能性があります。特に、入会試験に正式に合格していないという子については、その蓋然性が高い。酷なようですが、そういう子はかなり努力したとしても、受検に成功するほどの力はつけられない、その蓋然性が高い、とわたしは見ています。ですから、そういうことを感じとった親御さんは、早々に竹の会に見切りをつけられたほうがいい、とわたしは思います。

 石の上にも3年と言いますけども、実は、今年の富士合格者、白鷗合格者は、いずれも「準合格」でした。白鷗合格の子などは、45分のところ、2時間以上かけての結果です。こういう子の指導はとにかく手のかかるものでした。計算から躓き、逆算も何か月もかかり、割合も1年以上かかって、それでも自ら考えて解くという域には達していなかったのです。合格したのは、ほんとうに石の上に2年以上いたからだとしか思えません。課題などもとうとうまともに出さないままに終わりました。

 「準合格」でこれです。「準合格」もとれていない子たちが、今竹の会には、塾長判断で入会許可した子たちですが、それなりにいます。また、小3ですと、正直、どうなるのか、わからないというのが正直な感想です。うまくいくかどうか、わからない、とにかく推移を見ていくしかない、これが本音です。

 うまくいかないということもありうる、とにかく竹の会の入会試験というのは、将来伸びるかどうかを見極めるだけの信頼性があるとわたしは確信していますから、その入会試験でうまくいかなかったという子たちについては、常に不安を持っています。うまくいかなければ、とにかくお詫びして、退塾願うほかないとすでに覚悟しております。

 竹の会の中学生というのは、定期試験を目安に言えば、少なくとも主要5科目では最低でも90点以上をとる子たちばかりです。選科については、80点台の子もいますが、90点台をとる子たちが普通です。どの子を見ても学年1位とか、2位です。

 さて、それでです。竹の会で中学生として指導を受けるには、常に、90点台をとれる、とれている子たちでなければならない、ということです。高校受験目的で竹の会をめざすとしても、竹の会で受け入れるにはそれなりの壁があるということは知っておいてほしいと思います。

 竹の会の指導そのものについて不満がある場合は、退塾という選択肢しかないと思います。話し合ってどうのこうのということではないと思うからです。また、入会して3か月たって目に見えた効果がない、と思われているなら、これは即退塾するのがベストの判断でしょ。ただ多くの親御さんはこの場合にも性急な結論を出さずに、石の上にも3年思想で気長に対応されて、中には、成功された方もいることはすでに述べたとおりですが、わたしとしては、早期退塾のほうが正直精神的に救われるというのが本音です。

 今では、わたしの研究が進み、子どもたちを指導するということの奥義を極めつつあるのかと思っています。先に、計算、とくに逆算で苦労した子たち、割合をなかなか自分の思考枠組みとして組み込むことができなかった子たちのことについて述べましたが、今では、小数から分数への手順、特に分数は一気にマスターできる手順が完成しており、子どもたちはかなり急速に複雑な計算を解けるようになってきました。割合についても、今は、「算数の道」という導入レジュメを使っていますが、わたしの中にはさらに進化した指導構想が組み上がりつつあります。子どもたちが特に苦手とする逆算については、「コナンの推理」がひとつの指導のかたちというものを示しました。わたしはここからひとつのヒントを得ました。指導というものが、いかに定義を教えるか、これにつきるのだということです。子どもたちに指導すべきは定義です。それで割合についての新構想を展開中のわたしは、改めてこれまで使用してきた概念の再定義を試みています。逆算では「割る」「かける」の定義からやり直しました。そうしたら子どもたちの分かりの速いこと。これでわたしは指導というのはどう定義を構成するか、それで決まると確信したのです。割合を魔法で定義するということをわたしは今研究しています。これは、わたしの編み出したミクロマクロの方法をさらに発展させた、いや定義をし直した、新世界的発想です。小3の子にも無理なく割合を操作できるようにと、取り組んできたプロセスの一端です。

 指導とは、定義をいかに子どもたちに内蔵させるか、これに尽きます。だから指導においては、常に、定義というものを再構成する工夫をしなければならない。子どもたちがよく理解できなければ新たに定義を工夫する、これが指導者の義務である。子どもたちが理解できないと拒否反応を示しているのに、旧来の定義を言いかえて繰り返すだけでは指導者としては失格ではないか。いくらわかるまで教えるといってもすでに拒否反応を示している定義を何度もバカの一つ覚えのように繰り返すのはバカ講師と言われてもしかたない。

 わたしの研究は、この定義の再構成の研究を通して、国語の指導においても、あるアイデアとして結実しつつある。「抽象化訓練」と題する、わたはの試験的アイデアを具現化したレジュメは、子どもたちが、作文を書くに際して、抽象化するということを理解し、実践することで、なかなかにいい作文に変貌しつつあることが、わたしに確信をもたらしつつある。

 今後のわたしの指導のテーマが、定義、抽象というところにあることは間違いない。さらに研究を重ねて、子どもたちの脳開花を促進することに努めたいと燃えております。

 

 

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