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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

最良の受験対策1

2015.11.07

 おはようございます。今日から天気が崩れる模様です。渋谷Bほかが始まってそれなりに時間をとられることになりましたが、指導時間前にいろいろと仕事をするようにして、かえって仕事がはかどっています。大量の添削と新課題のプリント・アウト、新課題がなければその執筆、指導レジュメの執筆とこの時期はとにかく多忙であることは確かです。

 本質を見誤った母親が東奔西走する季節となりました。かつて大原の志望校別対策コースというものにわたしに相談もなく申し込んだ母親や父親が12月になって自滅したことを思い出します。平成21年の10月のことでした。折角進めてきた過去問合格法は中途放棄となり、土日だけといいながら、当時の竹の会の指導日であった月・水・金の指導を無にする暴走でした。目先の、たとえば「小石川対策コース」という名前に心を奪われるほどに当時の親たちはぶれていたようです。そういう親が何人もいました。いや今でも巷の親たちというのは足下も固めずに目先の何か奇跡的な挽回が起こるかも知れないという期待を持ち続けそういうものに申し込んでいくのでしょう。挽回と申しましたが、それは大手に限らず、選んだ塾の失敗を、実は意味しているのだということに気がつけば幸いですが、頭に血が上ったこの時期に冷静に判断できる親は少ないでしょう。

 今、この時期に子どもが伸びていかないという現実を目の当たりにして、大手なりの選択の失敗には気がつかないのがさすがです。いろいろと新しい問題集を見つけてきたり、教材を手に入れたりと、母親も手を尽くしているのでしょう。しかし、わたしから見れば断末魔のあえぎ、愚かな行為にしか見えない。大手塾だってこの時期の親の心理をついて次々に新企画を打ち出してくる。「○○ゼミ」「○○講座」などいろいろと親が飛びつきそうな名前をつけて中身のない特別授業を設けてはカネを出させることしか考えていない。半ば強制である。無料体験授業から取りこまれて、気がついてみれば、さまざまな特別授業の名の下にかなりの額が毎月支払われているのである。無料を謳い、価格もそこそこを謳っていたはずなのに、気がつけば高額出費のスパイラルに巻き込まれているという構造である。最悪なのは、それでまったく力がついていかないというお粗末さである。

 何がいけなかったのか。まず世の中の、巷の塾というものが、偽装された社会であるということである。子どもというのは超天才はどこでやっても天才なわけである。大手はこのもともとの天才を取りこむのである。その他大勢はお客さんである。最初に無料体験で美味しいことばかり言って、いったん取りこめば後は手練手管を尽くして搾り取る、まるで江戸時代の百姓から年貢を搾り取る悪代官のようである。塾が商売上手なのか、親がバカなのか。

 この時期に何をすればいいのか。よくこの時期に伸びないという親にはそれがあたりまえの結果だということがわかっていない。この時期に伸びて行くには、小5から小6の前半にかけて時間をかけてじっくりと思考を鍛えてこなければならなかった、それだけのことである。 揺るがない、正確無比な計算力を培い、割合という基本概念をしっかりと身につけて、割合概念を修得する過程を通して、揺るぎない思考力を培う、そういうことをしてこなかったからである。 より基本的なもの、本質的なものをこそ時間をかけて学ぶべきものなのに、計算は曖昧なままに、割合はほとんど理解もせず、ましてや思考力を鍛えるなどのことは一切してこないで、適性類似の問題を大量に解くだけの小5,小6を過ごしてきた子たちには、天才を除き、もはや結果は出ているのです。結果は出ているのに、まだなんとかなるみたいな体裁をとり、親からカネを出させる。終わってみれば、基礎力も、思考力もない、ただのバカ少年やバカ少女が見事にできあがって、区立中学に入るわけである。

 最良の受験対策とは何か。それは、小5から小6前半のすべてをかけて、計算を正確無比にすること、割合を完璧に理解すること、その過程を通して揺るぎない思考力を培うこと、につきる。 試験は魔物である。そういうことをしてきたからといって絶対合格するという確約もない。不運にも区立中に行くことは普通にある。だが、思考力を鍛え上げてきた子たちの未来はそれでも明るい。竹の会で不運にも都立中に失敗した子たちが、区立中ではトップになるのは実は当然の成り行きなのである。竹の会には中学生に昔から学年1番が多いのは知る人ぞ知る事実である。今年戸山に合格した男子は、160人中の1番になったこともあるが、平均して5番以内ということか、一昨年都立駒場に受かった女子は、中2になってからはずっと学年1番だった。その前年に都立北園に合格した女子は私立であったが、中学の3年間学年1番、内申オール5であった。竹の会で小5から勉強するということはそういうことである。ただに受検だけにということではない。考える型、勉強するスタンスをつける、それこそが最良の受験対策であり、将来の対策でもある。

 そのことが巷の親にはわからない。竹の会に出会う機会があった者こそ幸いである。

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