画像
中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

小石川中等/桜修館/目から鱗の指導術/その他

2019.08.26

 

第3章 目から鱗の指導術
 わたしの目指してきた指導で常に念頭にあったのは、わたしの指導によって、目から鱗がとれた、という子どもたちが、日常的に生まれることであった。この言葉は、平成25年に白鷗に合格した女子が、平成24の指導において、母親の言葉として、私の指導に関する感想として、書かれた手紙においてである。この言葉は、その後も、感動した母親たちによって、竹の会の指導を語るに最適の語として使われることがしばしばあった。ある母親は、「今までの塾とは、いったいなんだったのか」と煩悶された。この「今までの塾はいったいなんだったのか」という言葉ほどまたよく繰り返し使われた言葉もない。それと同じくらいに使われたのが、「もっと早く竹の会に来たかった」という言葉である。いやこの言葉は、実は、竹の会では、もっとも多く使われる言葉であるとみて間違いない。補習塾、大手塾に1年、2年と通って、竹の会に来た人たちは、竹の会の子たちの計算力、割合到達度、高い算数力に、驚嘆し、愕然とするのが、お決まりの光景であった。竹の会では、小5に来た子が、計算力、算数力において、小4から鍛えて来た子に格段に劣るのは、ごく普通の光景である。4年が、高度な割合の問題を解くのを横目に小5や小6が、小数の計算の訓練をしている、分数ではない、小数である。こういうことが珍しくない。

 いったいこうした小5、小6は、それまで大手で、どのような勉強をしてきたのか、呆れるばかりである。呆れるのは、大手がいったい何を教えてきたか、そして大手に通って何かを学んでいた気になっている親子の能天気さである。あなたたちが、信じて疑わなかった大手塾というのが、こんなものだということを私はこういう子たちを通して知ることが多かった。この子たちの親ははっきりと失敗したのである。子どもをもう今更訓練してどうのという段階は終わり、子どもは、勉強に絶望し背を向けて、親の「どうして勉強しないのか」という詰問に反抗する年齢、つまり思春期を迎え、勉強の面白さを知らぬままに、勉強を嫌悪し、勉強を忌み嫌う、そういう人間になるべく道を決めたのは、ほかならぬ親であった、こうして将来の下級国民は他ならぬ、バカ親が作ることになっている。
 塾というのは、子どもたちから、「わかる」をとってなんぼです。「わかる」を取る、ことが仕事です。子どもたちが、「わからない」のは、さまざまな原因がある。この一様でない原因のひとつひとつに対応していくのが、本来塾のありうべき姿であったはずです。しかし、みなさんも知ってのとおり、大手塾では、大半の子どもたちが、いわゆる落ちこぼれている。つまり、「わかる」が、手に入れられるのは、一部のもともとの知能の高い子たちです。大手のテキスト、授業は、難関校に合格するには、どれほどの知識、どのレベルの問題が、必要か、から逆算して、小6でやること、小5でやること、そして小4でやることを割り出しています。この大手の用意した水準についていけるのは、どの学校にも数人いるかいないかの、一握りの子たちです。要するに、大手は、普通の子たちに「わかる」を届けるという発想がもともとないのです。もちろんこれは私立難関合格を旗印としている進学教室の大手のことです。都立中高一貫のための大手とは、自ずから異なる。こちらは、過去問類似問題を解かせているだけの無為無策塾です。誰でもいつでも入れます。大量の子たちを集めて大きな商売をしているところ、わたしにはそうとしか見えません。合格数が、多いようなことを喧伝していますが、確かに、あれだけ生徒を集めれば、もともとの知能優れた子たちが、それなりにいるでしょうから、過去問類似問題で練習していればそれなりの成果は出せるでしょう。ただその他大勢の子たちが、受かったという証明はないし、発表の合格数も額面通りには取れない。模試プラス解説講座をセットとして、模試を受験した子たちを自分の塾の合格者として出している疑いがあるのは、模試受験のときに、受験番号を書かせることからも推測できます。
 話が逸れました。子どもの目にウロコが覆い真の姿が、見えないという比喩の話しでした。この比喩にそのまま乗っかって、わたしの話しを進めてみることにしましょう。
 ほとんどの子どもは、わからない、理解できない、のです。稚拙な理解、表層的理解、誤解、という言葉が、これほどピッタリくる例も珍しい。つまりです、子どもたちの目にはもうたっぷりとウロコが覆ってる、そういうことです。ウロコの量は、知能に反比例する。知能が高ければ高いほどウロコの量は少なくなる。天才には、ウロコがほとんどない。普通に教えればすぐわかる。大手はこういう子たちを集めることに躍起になっています。こういう子たちが、自分の塾の経営を左右する合格実績を作ることになるからです。この子たちが出した合格実績で、その他大勢のバカが、大量に集まる。自分の子が塾に行かなくて受かったという親の論理と、同じく、この親たちは、自分のたいしたできもしない子もここでやれば受かると思い込む。「がんばれば」と条件はつけるが、特殊なケースを一般化する論理に変わりはない。【天才=凡才+頑張り】、そんな等式あるわけがない。この親たちは、天才の合格を、一般化して、自分の子も受かる、と都合のいい拡大解釈をする。なんとも素朴な、天然の思考回路であろうことかよ。
 現実を直視すれば、子どもというのは、ほとんどが、誤解の塊です。学校の優等生と言われる子たちでも訓練しなければアホのままです。学校で「よくできる」が、8割あると、周りは、できる子、頭のいい子として、遇する。が、わたしの経験では、こうした子たちの8割は、確かに、教え甲斐のある子たちではあるが、やはりできないことに変わりはない。割合でも、訓練を重ねて、ようやく使えるようになる。ただのバカとちがうのは、こういう訓練が、可能である、ということである。ここでまた一つの指導の要を言うと、子どもには、訓練がそもそも可能なのかどうか、という問題がある。訓練が可能というのは、問題を解き、合格はんこをとる、ということを継続的に、進められる、ことをいう。「わからない」というのは、訓練できない、ということである。
 指導が可能な子というのを、もう少し、比喩的に、説明すると、子どもには、3タイプあるということである。①教えたことしかできない、教えてないことはできない、②教えたことができない、③教えていないこともできる 、この類型のうち、問題は、①の型である。②の型は、残念ながら、DNAに規定されたもので、塾が、どうこうできるという領域にはない。世の中には、この型の子をも、できるようになるなどと公言する塾があり、こういう塾は、教え方の問題として、「わかるまで教える」塾を売りに、客集めをしている。騙す方も騙される方も、能力の問題には、触れないで、それ以外の問題としようとする、意図が、合致している。
 それから、先の両立論(習い事・稽古事・スポーツと勉強)の親たちの言動についても、実は、この類型のどの子について、そのようなことを言っているのか、ということが、省略されているが、この親たちは、決まって、自分の子は、③の型だと信じて迷いがない。

 わたしが、問題にするのは、①の型である。この型の子の中には、③に近い子もふくまれている。そしてもちろん②に近い子もいる。指導して伸びる可能性のあるのは、もちろん③に近い子である。隠れた潜在能力が、まだ未分化の故に開花していないだけという子も含まれている。訓練して伸びる芽を発掘することがあるのは、こういう子らに限られる。

 それにしても、早期訓練の大切さは、いくら訴えて訴え足りない。小学低学年からの訓練の大切さは、竹の会の長い間の本音であった。しかし、東京の親たちが、さて、塾をと考えるのは、高校入試なら、中3になってそろそろ、塾を探すか、とか、早くて小5の終わる頃から、遅ければ小6の7月頃、受検をしてみたい、塾に行くか、程度のレベルの親がほとんどである。かつて竹の会が、小4の2月募集をしたとき、これでも東京の親たちには、早いかな、と危惧したが、案の定ほとんど来る者はなかった。それまでに習い事や稽古事に熱心で、あるいは塾にそんなに早くからお金を払うことはない、という本音が、透けて見えた。
 竹の会は、もう何年も続けられない。それでわたしは、本音を書くことにした。早期に来た者と遅くに来た者の較差があまりにも歴然として、取り返しのつかないほどに、あからさまなことが、わたしに、これではいけない、東京の親たちに本当のことを教えてあげなければ、という気持ちにさせた。竹の会の近年の指導の、結果としての比較実験によって、早期訓練をした子が、グングン伸びる、ことが、わかった今、わたしは口をつぐむことはしないことにした。
 子どもを放置しておくのは、子どもを下級国民にする、ことになる。それから忘れてはならないのは、共感性ということに、親が背を向けていると、子どもは、共感性、すなわち社会性を欠如したままに、なる。これは、受験にも絶対マイナスとなるが、就職では、これがために就職に失敗する、というのは現実の話である。また、社会に出ても、適応性や順応性の欠如は、社会生活ができない、ということとイコールである。
 こういう親は、子どもをいつまでも手元に置いて置くつもりなのか。親は、生まれた時に、もう突き放すということを覚悟しなければならない、というのに、獅子の格言は、こういう親にはただの絵空事なのか。

a

本年桜修館に合格した女子の使ったレジュメ

DSC_0069

28年九段合格者の使ったレジュメ

 

竹の会合格35年史 竹の会昭和60年(1985年)創設

平成31年
中学受験
都立桜修館中等教育学校(男子)※併願合格 巣鴨中学 攻玉社中学 都立桜修館中等教育学校(女子)千代田区立九段中等教育学校(女子)千代田区立九段中等教育学校(女子)

高校受験
都立青山高等学校(女子)  

平成30年
中学受験 都立桜修館中等教育学校 都立富士高等学校附属富士中学校 都立富士高等学校附属富士中学校 ※併願私立 東京農業大学第一高等学校中等部
平成28年
中学受検 都立小石川中等教育学校 都立白鷗高等学校附属中学校 都立富士高等学校附属富士中学校 

高校受験
都立戸山高等学校 都立文京高等学校

平成27年 

中学受検 

都立桜修館中等教育学校 都立富士高等学校附属富士中学校
高校受験
都立戸山高等学校
平成26年
高校受験
都立駒場高等学校
平成25年
中学受検
都立小石川中等教育学校 都立桜修館中等教育学校 都立白鷗高等学校附属中学校  
高校受験 ※1名中1名合格
都立北園高等学校
平成24年
中学受検
都立富士高等学校附属富士中学校
平成23年
中学受検
都立小石川中等教育学校 都立桜修館中等教育学校  
高校受験
都立小山台高等学校 都立文京高等学校 都立産業技術高等専門学校
平成22年
中学受検
都立桜修館中等教育学校 都立両国高等学校附属中学校 東大附属中等教育学校
高校受験
都立富士高等高校
平成21年
大学受験
慶應義塾大学(商学部)千葉大学(法経学部)
平成20年
中学受検
都立桜修館中等教育学校  
高校受験
都立西高等学校 豊島岡女子学園高等学校 桐蔭学園高等学校(理数科)立教新座高等学校
平成19年
中学受検
千代田区立九段中等教育学校 東大附属中等教育学校 東大附属中等教育学校

高校受験
都立狛江高等学校
平成18年
中学受検
東大附属中等教育学校
高校受験
都立富士高等学校 都立狛江高等学校
平成17年
高校受験
都立青山高等学校 都立新宿高等学校 都立大附属高等学校 桐蔭学園高等学校(理数科)
平成16年
中学受験
東大附属中等教育学校 成城学園中学校
高校受験
都立富士高等学校 都立富士高等学校 國學院高等学校
平成15年
中学受験
国学院久我山中学校 吉祥女子中学校
高校受験
都立新宿高等学校 都立鷺宮高等学校
大学受験
中央大学
平成14年
高校受験
都立青山高等学校 都立青山高等学校 都立青山高等学校 都立駒場高等学校
大学受験
慶應義塾大学(総合政策学部)上智大学(経済)
平成13年
高校受験
都立西高等学校 都立国際高等学校 都立新宿高等学校
平成12年

中学受験
東大附属中等教育学校 日本大学第二中学校 実践女子学園中学校  
高校受験
都立青山高等学校 都立新宿高等学校 都立新宿高等学校 都立新宿高等学校 国学院高等学校 国学院高等学校 東京農大第一高等学校
平成11年
中学受験
立教池袋中学校  
高校受験
都立青山高等学校 都立駒場高等学校 青山学院高等部
平成10年
高校受験
早稲田実業学校高等部(普通科)早稲田実業学校高等部(商業科)立教新座高等学校 日本大学第二高等学校 都立駒場高等学校 都立三田高等学校
平成9年
中学受験
成城学園中学校 大妻中野中学校 大妻中野中学校 恵泉女学園中学校
高校受験
都立青山高等学校 都立新宿高等学校 都立新宿高等学校 都立駒場高等学校 都立駒場高等学校 成城高等学校 成城学園高等部
平成8年
中学受験
昭和女子大附属昭和中学校 

高校受験
都立青山高等学校 都立青山高等学校 都立新宿高等学校 都立新宿高等学校 国学院久我山高等学 東工大附属高等学校 日大櫻丘高等学校 玉川学園高等部
大学受験
東京理科大学(理工)
平成7年
中学受験
成城学園中学校
高校受験
東邦大附属東邦高等学校
大学受験
中央大学(法学部)
平成6年
都立青山高等学校 都立新宿高等学校 国学院久我山高等学校 帝京大学高等学校
大学受験
東洋英和女学院大学
平成5年

高校受験
都立大附属高等学校 

平成4年
高校受験
都立青山高等学校 都立青山高等学校 都立青山高等学校 都立駒場高等学校 桐蔭学園高等学校(理数科)成城高等学校 共立女子第二高等学校 東京農大第一高等学校
平成3年
中学受験
東洋英和女学院中学部
高校受験
都立戸山高等学校 都立新宿高等学校 都立駒場高等学校 青山学院高等部
平成2年
中学受験
獨協中学校 

高校受験
都立新宿高等学校 都立大附属高等学校 東京農大第一高等学校
平成1年
高校受験
都立国際高等学校 
昭和63年
高校受験
都立駒場高等学校 都立芸術高等学校 都立大附属高等学校 富士見高等学校 国学院久我山高等学校
昭和62年
高校受験  
都立駒場高等学校 都立大附属高等学校 都立大附属高等学校 都立目黒高等学校 青山学院高等部 市川高等学校 国学院久我山高等学校

ページトップへ