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竹の会の都立高合格者へ~英語のアドバイス

2016.03.08

 わたしの高校合格してすぐの春は忌まわしい記憶に彩られています。入学前の登校日にどっさりと渡されたプリント、どれもこれも遙かにわたしの処理能力を超えていたと思います。

 入学してすぐ渡された大量の参考書群にまず圧倒されました。あの当時の、教科書しか知らない私にはあまりにも過酷な参考書の量でした。分厚い英文法の参考書は自習用でしたが、土曜にはテストがありました。数学はといえば、教科書の説明なんかない。渡された問題集の問題が出席番号順に割り当てられ、家で解いてくる、それは授業が始まる前に各自黒板に書いておく。先生はやってくると一問、一問チェックしていく。生徒はただ一斉にノートに写すわけです。しかし、そんなことはできるはずがなかったのです。割り当てられた問題だけを解いてくるとか、黒板に書かれた解答を写すとか、そういうレベルではなかったのです。基本的に参考書でもなんでも使ってとにかく全問を解いてきて、授業に臨まなければならなかったのです。

 高校というものをわたしは最初から誤解していました。中学のように教科書を丁寧に説明してくれる、そんなことはありえないことだったのです。数学にしても、英語にしても、3年間で学ぶにはあまりにも膨大な量でした。高3にはもう大学受験レベルに達していなければならない。そうであれば高校に入った途端に高校の先生が猛烈なスピードで授業を進めていたのも今なら肯けることでした。

 竹の会で英語を鍛えてきたみなさんには、少なくとも中学レベルの英語は問題ないでしょう。英文解釈の練習が足りなかったということはありますけどね。

 さて、高校では、まず単語です。「データベース3000」、「システム英単語Basic」(駿台文庫)、「キクタンBasic 聞いて覚えるコーパス英単語」(アルク)などから選べばいいでしょう。ちなみにわたしは豆単をやりましたが、音声CDなどなかったので効率の悪い勉強でした。

 中学英語の復習から始めたい人は、「超基礎がためわかる!英文法」(旺文社)をやってください。竹の会のみなさんには必要ないでしょ。そうしたら次に「総合英語Forest」(桐原書店)をやってください。毎日1時間ほどでいいです。英語はとにかく勉強を中断しないことです。これを終えたら、「英文法・語法問題ベスト400:これが入試に出る!」(学研)をやるといいです。

 さらに、英文解釈として、「英文解釈入門 基本はここだ!」(代々木ライブラリー)がお薦めです。わたしが高校の時代は、高校2年の時に、分厚い英文解釈の参考書を渡されたりしましたが、今の高校の授業では特に英文解釈をやるということもないようです。もっともリーダーは訳すということは当然やっているでしょうから、英文解釈がないというわけではありません。

 英語には、いろいろと名参考書、名問題集というものがあります。わたしの好きだった「英文標準問題精講」はまだあります。ただ今はもっといい問題集がたくさん出ています。例えば、「実戦演習速読英文 基礎」(桐原書店)、「西英文読解講義の実況中継」などです。

 余談ですが、わたしは、「新釈現代文」が好きでした。古文は「古文読解法」という古典的名著をやりましたが、今は、いいのが出ています。化学だって、物理だって、いい参考書がありますね。日本史や世界史は、やはり山川出版が老舗なのでしょうか。

 こうした参考書についても、現代の傾向をふまえてこれから紹介していきたいと思っています。

 

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