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試験の極意

2016.02.23

 勝とうと思ってはならない。負けないと思うことである。

 合格したいと思ってはならない。落ちたくないと思うことである。

 問題を合格するために解こうと思ってはならない。問題は落ちないように考えてひたすら考えていけばいいだけのことである。

 合格したい、合格してやる、と思った瞬間に思考は停止する。思考のない答案は、ミスと思い違いばかりである。

 落ちないように書くというのは、戦略的思考を可能にする。落ち着いて周りを見渡せるようになる。

 焦りは禁物である。焦りの心で戦略をはたらかせても必ず失敗する。焦ると比較ができない。簡単に解けたのに捨て問としたり、捨て問なのに時間を消耗したり、捨て問と見切りが早くて、捨て問だらけになったり、すべて焦りの為す業である。捨て問など基本的にない。あっても1問、そう考えてちょうどいい。

 試験は先に落ち着いた方が勝ちである。周りができるように見えますか。周りを見てもしかたない。それより深呼吸して落ち着くことである。勝機は静かな平静な心にのみ舞い降りる。もし焦りが少しでも生じれば勝機は去る。勝機は静かな落ち着いた心が好きだから。澄み渡った心が好きだから。素直な心、無心に祈る心に勝機は引き寄せられます。

 勝機を敵にまわしてはいけません。勝機を呼び込むのは、あなたの心しだいです。

 

 

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