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都立中受検成功の鉄則/なぜ小6になって失速するのか/日比谷、西、戸山合格のための指導/小石川、桜修館合格のための指導

2017.10.02

 おはようございます。10月に入りましてめっきりと秋らしい気候となりました。涼やかな風が心地よい、けれどもこの風は意外に毒であることは、これから子どもたちが何かにつけて発熱するということからも知れることです。さすがにわたしは日々の指導がありますから、みなさまにご迷惑をおかけすることのないように気をつけております。

 先日返ってまいりました早稲田進学会の模試の結果が明暗を分けております。さらに順位を伸ばした者と逆に成績を下げた者との差は何であるのか。成績を伸ばしている2名について、実は、共通なことがあります。入会時期は二人とも小5になってからだから遅いけれど、二人とも実は竹の会の算数レジュメシリーズの規定シリーズを終わらせて、さらに「推理の素」も終わらせている。特に、一番伸びている子の場合、さらに「1%下巻」や「思考の源」、「共通問題編」などを終わらせている。しかも、「合格はんこ」をよくとっていることです。さらには、解き直しを懸命にやってきた。

 逆に、今伸び悩んでいるのは、規定シリーズを終わらせていないか、終わらせていても、不合格・理解済みはんこがかなりの数ある子たちに集中しております。

 さらに、今ぐんぐん伸びている子というのは、小5の時に、「まだ小5だから」という論理をとっていないことです。習い事、稽古事、家族旅行、法事帰省などがほとんど「ない」。

 これは事実を指摘したにすぎません。

 小6のみなさんが、ここで「必ず勝つ」という強い意思力をもってこれからの時期を乗り越えていくことを願っております。なかなか伸びていかないというときの戦略はひたすら「解き直し」をすること、さらに今取り組んでいるレジュメを先へ進めるということに気を取られずにとにかく「考える」、考えることです。

 現在低迷している小6のみなさんもおそらくは合否ギリギリのところまでは浮かび上がっていくはずです。だからこそこれからは絶対合格してやるという強い意思のある子がひっかかることになる。試験はあきらめたらそれで終わりです。

 現小5のみなさんは、今はひたすら算数を通して、思考に磨きをかけるときです。小5のときに算数を極めていることが、小6になって飛躍的に伸びていくことを約束してくれるのです。今思えば、平成25年に桜修館に合格した男子がいましたが、彼は小6の11月に突然退塾しました。その子が小5から小6前半にかけてひたすらやっていたのが、竹の会では、ハイレベル・シリーズの一つである「2010 算数」でした。難関中学の算数を特集したかなり厚めのレジュメ集です。これをやっていたことが彼の合格をもたらした、今はそう確信しております。彼が退塾したのは、わたしの「小石川はあきらめろ、桜修館なら受かる」という言葉だったと聞いております。小石川に憧れて竹の会にきた子には酷な言葉だったかもしれませんが、私は、無理と合格の分岐の判断ができる、そこから高校受験では普通の受験指導をした、ということでしょうか。志望校を変えれば「受かる」というケースはいくらでもありました。しかし、親子で小石川絶対という場合、「両国なら確実」などと忠告できる雰囲気はない。拒絶されることはあまりにも明白である。実は、27年富士合格の女子ももともとは小石川志望でしたが、竹の会にきたのが、小5の12月だったこともあって、わたしから、「富士なら受かる、小石川はやめろ」と説得したものでした。

 小5のみなさんは、算数に全力をかけることです。とにかく考えて、考えて、考えぬいてください。できれば、理解済みではなく、合格はんこをたくさんとるようにしてください。準合格でももちろんいいです。それからテキストが終わったら必ず解き直しを実行してください。さらには、受検合格を期するなら、「まだ小5だから」という論理で、勉強以外のことに時間を使わないでください。そういうことの積み重ねが真綿で首を絞めるようにいずれじわじわと自分の首を絞めてくるのです。失速とは、やり残し、積み残しがもたらす副作用です。これはいずれ試験直前にモンスターのように成長した不安となって襲いかかってくるのです。モンスターはあなたたちが小さなころから育てて大きくしてきたものです。

 小4は「遊び」の期間です。それこそのんびりと基本をしかもじっくりとやれる期間です。小4を飛ばして、小5から竹の会にやってきた子たちが、それまでののんびりとした空気をそのままにもちこんで、小5の期間を過ごしがちなのは経験上よくありがちなことです。遅くにきた人ほど「まだ小5だから」という考え方が強いように思います。小4からくるという人は小5では間に合わないという意識がある人が多い。もちろん大手に小4から行くという人も危機意識があるからとは思いますが、わたしの経験では、大手に早くから行ってろくなことになっていないのは確定的真実となっております。小4の時に、基本を鍛えて、弱点を洗い出し、何が必要かを診断する、竹の会に小4からきた子たちは伸び伸びと基本を訓練しておりますが、仮合格の小4にとっては、6か月経ち、さらには小5になってからが正念場、試練を迎えることになるかもしれません。しかし、とにかく今基本を鍛えていることに間違いはない。その中から真の才能に芽生える子も出るかもしれない。またダメと確定せざるをえないこともあるでしょう。しかし、いずれにしても、この小4という、遊びの期間に、貴重な竹の会の経験が今、何をすべきかをあなたたちに教えるはずです。

 竹の会は、訓練する塾です。学校でも他塾でもできない、基本習得のための訓練をひたすら実践する塾です。計算マスターになり、割合を極める、ただそれだけに特化した訓練をひたすら繰り返すだけです。1年も2年も割合をやっているのは竹の会だけでしょ。割合に特化したレジュメ集は、もう膨大な種類と量に達しております。竹の会で訓練を重ねる小4のみなさんが、日々新しい意識を新陳代謝させながら、前へ前へと進むのをわたしは楽しみに見守っております。いや中には、うまくいかないからと竹の会を去らざるをえない子も出てくるかもしれない。しかし、そうなったとしても、わたしはギリギリまで手を尽くすことは間違いない。それでもダメなら潔く白旗を上げると思います。

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