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都立中高一貫入試これからの勉強/トップ都立を狙う勉強/中学受験が子を社会不適応にする

2017.04.17

 おはようございます。気温は20℃前後にまで上昇しました。春から一気に初夏の様相です。これから一年ではもっとも過ごしやすい季節を迎えようとしています。5月の連休を過ぎれば初夏は加速するでしょう。やがて来る梅雨がどのようなものになるのか、からっ梅雨なのか、しとしとと一日中雨が降る日が続くのか、いずれにしても日本ではこの梅雨という時期を通過しなければあの炎天の夏はやってこない。さて気候はどうであれ、これからの5月、6月、7月、8月を勉強一色で過ごさねばなるまい、少なくとも受験ないし受検の子たちはそうでなければなるまい、と思います。合格には必要とされる勉強の総量というものがある。落ちるのはこの総量に足りない勉強で臨むからにほかならない。

 勉強の総量が足りない、だから落ちるのだ。わたしがこのブログで今年受検した小6についてなにも語らなかったことに気がついた人たちがいましたが、それは書けなかったからです。勉強の総量が明らかに足りない子たちに何を期待して何を書けるのか、そういうことです。本来やらなければならない重要レジュメというものがあります。これを「合格はんこ」をとりながら進めるというのが、「合格への道」を歩むことなのです。その道に一歩も踏み出せずに彷徨っていた、足踏みしていたというのがほんとうのところでした。

 さて、そういうわけで現小6のみなさんがこの合格に必要な時間の総量というものを満たさないままに受検本番を迎えることのないように願っています。平日の勉強は5時間です。塾のない、丸一日お休みの日は7時間以上です。渋谷Aなら日曜日は7時間あります。平日の塾のある日なら4時間はあります。問題は塾のない日です。勉強にどれだけ使えるのか、勉強以外のことに時間を使えばそれだけ時間の総量が足りなくなる、時間の総量がたりなければ確実に落ちます。

 それから日光などの修学旅行でお休みせざるを得ない場合に、振り替えを申し出る親御さんがいますが、夏休みについては、なんとか手当てをしたいと考えておりますが、通常の指導では、振り替えということはできないと思います。まず渋谷AならAで振り替えということはありえませんから、Bへということでしょうが、一人にこれを認めると、私も私もということになり収拾のとれないことになる、これはBにはいい迷惑です。あるいはAのみにこれを認めるとそもそも振り替え不可能なBのみなさんには納得できないことなのではないか、それよりも渋谷Aと渋谷Bとは一線を画したい、そういう思いがあります。AとBで競ってもらいたい、そういう戦略的意図もあります。とにかく竹の会では振り替えはない、そういうことになっております。ひとりがこれを覆せばなし崩しになる、それをおそれております。もともとなかった渋谷Bを振り替えとして便宜的に利用したくないのです。ご理解ください。

 現小6の指導状況について。小5の1月まで「小学思考の素~その他編」を終わらせておくことが前提です。これが遅れれば遅れるほど後々響いてきます。すでに終わらせている子については、7回解き直しが当然求められます。適性導入のための「単位あたりを鍛える」(全40回)をまず終わらせてください。これは指導レジュメですから、原則指導時間に「考える」過程を経て合否の判定を受けてください。「合格はんこ」をとれば、解説レジュメをもらい、それを読み、自分の考え方を検証して次へ進めてください。「合格はんこ」がとれなければもう一度考えてください。能力的に考えても無理と判断すれば、不合格として解説を渡しますが、これが多いほど合格からは遠のくというのもひとつの現実です。竹の会の通常の指導過程についてこれないということです。これは小5の期間の基礎訓練期間が不足している、これが原因ということがあると思いますが、能力的な限界ということももちろんあります。竹の会で合格をめざそうというみなさんは、基礎訓練に時間をかけられる小4早期の入会が必須です。小5ではあきらかに遅いのです。小5も遅ければ遅いほど、時間の総量不足が深刻になります。

 次は、「適性試験のための計算」(全50回)です。渋谷Aでは、さらに「推論を鍛える」シリーズを使っています。いずれのレジュメシリーズも全回数を終えたら、即7回解き直しに入ってください。現在指導に使っているメインレジュメシリーズは「撰」シリーズです。適性過去問から厳選した名作を選び、指導レジュメとして配布しております。このシリーズはすでに70回を超えていますが、7月ぎりぎりまで制作を続け、200撰以上を完成させる予定です。もちろん7回解き直しは必須です。

 課題については、多種多様に出していますが、作文について言えば、「作文の基本」(全10回)→「新作文問題」(全30回?)→「適性過去出題作文」シリーズへと進みます。夏休みからは45分で書く練習をします。このとき合格作文は全員にコピーして配布します。なお桜修館受検者には「桜修館の作文」シリーズを出しています。添付の参考答案は、体験例がないため不完全ですので、第2シリーズからは、新合格答案例を配布予定です。

 竹の会には受検には絶対やらなければならないレジュメというものがあります。「算数をクリアーにする」シリーズはその最たるものです。これはレベルが高く、それまでにかなりの訓練課程を経なければ太刀打ちできません。夏休みに使えればと今訓練をしているわけです。どうか時間の総量不足を来すようなことにならないように行動することを願っております。

 高校受験について。正直遅れています。トップ都立受験にはありえない遅れです。「数学過去問撰」を春まで終えておくということはトップ都立受験のためには譲れない一線です。トップ都立とは、もちろん日比谷、西ですが、戸山でも同じです。それから英文解釈にはもうかけられるだけの時間をかけてください。理科と社会は毎日各30分ずとかけておき、夏休みに一気呵成に仕上げてください。国語については現在わたしの執筆になるシリーズをやっていますが、夏前に何かを投入するかもしれません。英語は高校用初級解釈を終えたら、センター用の読み物を1冊配布予定です。昨日お渡しした「入試英語指導案」は50回やってください。これだけで久我山の英語なら90点とれます。

 こうして現中2の諸君はどのような勉強をしなければならないか、歴然としています。現在Bの中2が、中3数学に入りました。Aはバラバラですが、あきらかに遅れています。のんびりし過ぎです。英語にしても夏に英文解釈に取り組めることになるのか甚だ疑問です。これではトップ都立受験できるのかさえ、疑わしくなってきます。竹の会の指示を先送りする、後回しにする、それは将来的には自らの将来を自ら断つことになる。まじめに国語の課題を出している生徒はいいけれど、ほとんどやらない生徒もいるわけで、そういうことがあとあと時間の総量不足をきたすことになる。後でいくらがんばっても過去に捨てた時間を取り戻すことはできない。時間の総量不足は後から糊塗できない。自明のことです。

 竹の会には私立国立など受験して失敗した子というのは「合わない」ことになっています。過去に何例か、そういう親子がいましたけど、皆悉く短期で退塾、退場しています。なぜ合わないのか。これは竹の会の指導に耐えられない体質になっているからです。おそらくは小3から小6までこれでもかと大手塾に通い詰めたあげくの、洗脳的体質のためです。中学入試で子を使いものにならない子にしてしまうのです。もともとの勉強本来の、素の勉強というものが心身ともにできない体になっているのです。大手塾では、合格をめざして凄まじい詰め込みを経験したはずです。あれがいい、これがいいと言えば、親子で飛びつく、どこそこの大手のテキストがいいと言えば、今やっているものも中途半端なのに、飛びつく、いいという新しいものにいつも飛びついている、だれそれがこれを使って成績が伸びたと聞けばすぐ手に入れる、塾ではテキストに追われて未消化なままに先へ先へと進めるばかり、常にだれかが刺激を与えてくれないと、不安でしかたない、新しいものを追う習性に翻弄されて、生活に軸がない、何かの力が足りないと指摘されれば、知識ばかりを詰め込む、こういうことを4年間も続けでいれば、どうなるか、蝕まれた心身は当然の如く訪れるであろう受験失敗という現実にプライドからたたきのめされる。こういう子が突如として竹の会のような素の勉強、それは自分でひたすら考える、時には覚えるという、まことに地味な作業である、そのような勉強姿勢に取り組めるはずがないのである。この病理は深く、ただ地味に「考える」ということに耐えられない、不安ばかり増長して、だれかが何かを常に煽ってくれないと安心できないのです。ひたすら単語を覚えるというベタな勉強にさえ耐えられない。しかし、勉強というのはもともとそういうものなのです。これまで引き立て、かまってくれたという甘い環境が忘れられないのです。親がまたこれでもかというほど甘い、過保護だと、自分が傷つくということに過敏になる。そもそもの勉強というものをやることがなくなる。だから自信もない。だから自分で試す、実行するということができなくなる。常に逃げる。できないのを環境のせいにする。これが私立受験の子の末路なのです。もちろんすべての子がこうなるとは言ってません。往々にして多くのが親子が陥る病理だと言っているのです。

 竹の会の子たちが区立中学に入ってトップクラスをとるのは、小学時代に徹底して考えるという素の勉強姿勢を自らの勉強スタイルとしてきたからです。だから受検しなくても小4期から竹の会で訓練することがどれほど大切か。仮にトップ都立高校をめざすにしても、それは中学生なってからでは遅い。竹の会の訓練というのは受検するかどうか関係がない。小学生には必要な訓練なのだから。

 とにかく将来勉強で成功したいなら、小4期に、それもできるだけ早い時期に竹の会にくることである。子どもの思考というものを無駄なく、最小限必要な訓練訓練をピンポイントで畳みかけていく、短期間に子どもが変貌する、それが入会後例外なく親御さんが驚嘆してきた竹の会の指導の妙である。

 わたしが小4をとれる時期もそう長くはない。竹の会を経験するには、たまたまこの時期に小4,もしくは来年小4という巡り合わせの子どもに限られるであろう。わたしの体力がどこまで続くか私自身にもわからないからである。

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