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高校入試のジレンマ

2022.10.11

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高校入試のジレンマ
 内申が40なければ、いわゆる都立は諦めるしかない。いわゆる都立とは、日比谷、西、戸山、国立、青山、新宿、小山台、駒場を想定しています。8都立です。ただし、23区は立川除外。
 本番の合否を、決めるのは、数学の才能です。数学以外は、努力でカバーできるからです。数学の才能がなければ偏差値の高い私立を一般受験で合格するのは無理です。偏差値と言っても駿台模試の偏差値と他の様々な団体の出すそれとでは比較になりません。それに昨今は少子化でかつての中堅私立も推薦で青田刈りする時代ですから、かつてより入りやすくなっています。さらに私立の推薦合格は定員の50%ですから、推薦さえとれば偏差値がかなり悪くても拾われる時代です。ちなみに、私立推薦も内申次第です。才能のない大多数の中学生は、単願推薦と言って、形ばかりの試験でたとえ0点取っても入学できる、制度で救済されていきます。単願という楽な選択は、高い中途退学率もさることながら、勉強に関心の薄い生徒の集団の教育がどの程度のものか推して知るべしです。このような高校を出た子たちが将来どのような道を歩むことになるのか、想像するだけで暗くなります。
 高校入試は、努力でどこまでカバーできるか、という悩ましいジレンマとの狭間で、才能の恵まれない者の苦悩が描く人生ドラマの様相を呈する。
 この子は成功するか、それは一目見てわかるほどのことである。この子は才能がある‼️  受かるか受からないか、才能がそれを可能にする。それが真理です。わたしはそのまだ未開花の才能を抽き出す、最大限に伸ばしていく、そういう仕事をしてきただけです。
 才能に恵まれない子たち、私はそういう子には、できる限りに将来中学生になっても困らないようにと腐心してきました。そういう子を受からせることはわたしにはできません。でも竹の会にいた、その証しにと、計算、割合だけはわかってます、と言えるようにと指導してまいりました。それ以上を求められても、塾の責任と言われても、どうしようもできないのです。
 この子は才能がある、それがわかると申しました。こういうことを書くと、すぐに親御さんのなかには「うちの子はどうなのでしょうか」とメールしてくる方がいますが、それはどうかご勘弁くださればと思います。
 わたしは、幸運にも竹の会のような小塾に私と邂逅を果たした才能ある逸材に運命的な出会いを感じたものです。大手塾にまみれて変な癖をつけてしまった子というのはたくさん見てきましたが、そういう子は竹の会とは相容れないことも承知しております。竹の会に入ってもすぐ止める、その程度の能力でしかないのです。
 わたしは、才能ある子の才能を抽き出し、その才能を極限にまでに引き上げるプロです。自分でそんな自覚があります。この子は合格できる、そう思うともう居ても立っても居られないのです。そうなると寝食を忘れて、どうすれば合格するか、そのことばかりを考え、最善の策を、考えては日が暮れた、そして朝になればまた新たな閃きに胸を弾ませて未来を夢見た。この子は合格させなければ、そう思ったとき、不思議と神様はわたしに合格を授けてくれました。竹の会の神様を一番信じていたのはほかならないわたしなのかもしれません。
 逸材は、わたしの思い通りに動いてくれる! わたしの指示を素直にこなし、その指示の真価を結果が示してくれる、すると私への信頼が増し、さらに気をよくして私の指示を守る、またまた結果がもたらされ、益々わたしへの信頼は深まる。この好循環こそが合格へのスパイラルにほかならない。
 高校入試補足
 学校の成績はいいのに、従って内申はいいのに、独自校には行けない子というのがいます。さらに内申はいいのに駒場レベルにも行けない子というのもいます。
 共通しているのは、実力が、ないことです。学校の授業に合わせて来たために、数学、英語の実力が学校止まりになってしまったことです。この子たちは、本来なら知能は高いものと思われます。しかし、学校のレベルに合わせて来たために入試に間に合わなかったのです。中2までは学校の勉強さえやってれば定期テストでいい点は取れた子たちです。しかし、中3になってすぐ6月、7月には模試が始まります。高校入試の模試ですから、当然中学3年間の全範囲からの出題です。中3の授業は始まったばかりのところで模試では相当の実力が求められる。優等生の女子は中3から塾に行く子も多い。それがいかに無謀なことであるのか、都立不合格という現実がいずれ教えてくれることになる。
 高校受験は、前倒しで如何に早く中3までの履修事項を終わらせるか、です。できれば中1までに終わらせるのが理想です。理社などは既に中2で完成させていなければならない。のんびり学校の遅々とした授業に合わせてなんかいたら、いずれ自壊します。そもそも中学の授業は、中3になって中3履修事項を始めますが、高校入試の出題範囲の80%は中3でやるところから出るのです。ところが学校はその履修事項さえ終わらせられない。ましてや受験レベルの授業などないのですから、学校を信じでいたらどうなるかわかりきったことだったのです。加えて中3の履修事項は中2までとは、内容において格段の難しさです。そもそも学校の授業だけで、都立日比谷の英語長文を30分ほどで読み取れるようになるか、です。ありえないでしょ。そういうことを見越してやってくれる塾に早くから通うことしかないのです。とにかくのんびりやってたら受験は間に合わない。部活などで普通の能力しかない子が時間を捨てていたらどうなるかわかることです。

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