2016.03.14
おはようございます。本日は渋谷Ｂの指導日です。生憎雨模様ですが、わたしはこれから渋谷の皮膚科に出かけます。わたしの行く皮膚科は花粉症の点眼薬を出してくれます。石破（自民党）さんに似ていて好感の持てる開業医です。
竹の会には、渋谷Ａと渋谷Ｂがありますが、渋谷Ｂというのは、指導時間が圧倒的に少ない、それでとにかく自主的に家庭学習をやる子でないと成績は保証できない。ただ自主的に家庭学習をやらなければならないのは、Ａだって同じことで、本質的にそこで変わることはないですね。もしかしたら指導時間の差というのが後々大きな開きを生むかもしれない。過去に、確か平成２２年でしたか、都立富士に推薦で合格した女子がいました。この女子は当時の竹の会元代々木教室で今の渋谷Ｂにあたるコースに通っていました。内申は９科目中７科目が５で２科目が４でした。彼女が受験した年は富士が独自問題を出題することになった年でした。彼女はＢの子にありがちな、数学、英語は、共通問題なら９０点台、独自問題では点にならない、そして理科社会は６０点前後という一般で行けばまずい状態だったのです。それでわたしは４．６倍でしたか、推薦合格したときは、かなり安堵したことを覚えています。一般では危ない、とわたしのセンサーが教えていたからです。
都立日比谷、西をねらう子は、まず当時のパスポートコースというのに通うのが普通でした。当時のＢで受験するのは限界があり、いつしかＢは廃止ということになりました。ですから渋谷Ｂは、将来日比谷、西に絶対合格をめざす生徒には不向きです。もともと渋谷Ｂは小学生などの基礎学力をつけるためとか、高校入試をめざして小学生の間は基礎学力を確実につけておくためとか、そういう二次的な利用を考えていました。渋谷Ｂだけでトップ都立をめざすには余程の家庭学習と恵まれた才能が必要でしょう。
さて、昨日の新中１の指導は、４人がすでに高度な文字式の計算に進めています。難度は高校入試レベルです。一次方程式に入るのも時間の問題です。単語テスト（１００語）はほとんど合格ですが、ただ一人どうしても覚えられない子がいます。このまま覚えられない状況が続けば英語はピンチです。何人かに一人、たいていそういう子がいます。過去にはどうしても単語が覚えられなかった中１の子が中学の３年間英語の点がとれずに苦しんだ例がありました。この生徒は数学のできる子でなんとか都立青山に合格しましたが、今のように独自問題なら無理だったと思います。英語は最初に単語が覚えられるかどうかで決まります。それは中学の３年間英語でさっぱり点がとれないという事態を確実に招くほどに深刻なことなんです。
わたしは都立西・日比谷と都立戸山の差は、詰まるところ英語にあると見ています。数学に関しては、竹の会の独自問題対策はほぼ完璧であり、日比谷、西の数学を完全にロックオンしていると見ています。国語の難易度は日比谷・西と戸山に差はないでしょ。本年戸山合格者も去年の戸山合格者も国語だけは抜きん出ていい点をとっています。今年の合格者は８６点、去年も７０点台後半だったと思います。今年の合格者は、わたしの制作した「新国語読解」で開眼したようです。模試の成績も国語が飛び抜けてよくなったのです。それがそのまま本番でも発揮できました。
ですから、詰まるところ、日比谷・西の英語だけが、竹の会の生徒には課題であると思っています。とはいっても平成２０年の竹の会の都立西合格者は特に英語で苦しんだ記憶などありません。問題は「時間」なんです。かなり長たらしい英文を試験時間６０分の範囲内で読み解かなければならない。理想は英文を読むと同時に意味がとれる、状態です。戸山のときは、そこまでの力はなく、苦肉の策として、まず「設問」、次に英文の該当箇所を読んで解く、という方法をとりました。
竹の会では、中２の夏に入るまでに中３の英文法は終わらせて、夏は英文読解に専念させます。ただこのときに毎年渡す読解テキストをまともに終わらせた生徒がひとりもいません。これが日比谷英語で苦しむ原因です。ことしはここにてこ入れをし、大学入試の英語書籍から、日比谷対策の読解用レジュメを制作するとともに、日比谷、西の英文と国語文をそれぞ冊子として、設問はすべて割愛し、純粋の英文集、国文集として、制作し、読解訓練に使いたいというのがわたしの考えです。そのために高性能の器財を注文しましたが、さらに高価なアクロバット（ソフト）を導入し、制作能率をあげたいと思っています。
竹の会は日比谷、西にロックオンしました。戸山は竹の会では普通に獲れる高校という認識です。
