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都立戸山高校への道~勉強の継続ができなくて自滅していく子たち

2016.03.19

 お早うございます。朝は16℃、すでにして春の陽気ですが、残念ながら天気は崩れる見通しです。わたしは27日に目黒川の桜ツアーに申し込み今から楽しみにしています。3時間ほどのツアーです。これまでこの類いはたいてい雨に祟られてろくなことはありませんでしたが、今回もやや怪しい雲行きです。

 竹の会のこれからの日程ですが、Aは、3月20日、21日と連続指導です。21日は、Aは日曜日程、Bは16時~20時(4時間)の実施です。最終指導日は、それぞれAが23日(水)、Bが25日(金)となっております。

 4月第1回指導日は、Aが6日(水)、Bが8日(金)となっております。詳細につきましては、配付の予定表でご確認ください。

 なお、例年5月6日を竹の会渋谷教室開設記念日としてささやかながら紅白饅頭をお配りしてきましたが、今年は5月6日が平日のため前倒しで4月29日を予定しております。

 5月の連休については、2日、3日、4日、5日が休みとなっております。詳しくは、明日配付予定の4月5月予定表をご覧ください。

 4月はいよいよ入学式の季節です。小学生から中学生へ大きな転換点です。ほとんどの人は近くの区立中に進み2年10か月後の高校入試に臨みます。この中学3年間というのが実は長いようで早いということは知っておいていいと思います。今年中1、来年は中2ですよね。特に、日比谷、西、戸山をめざす生徒にとっては、遅くとも中2の夏には本格的に高校入試の準備に入らなければならない。そのためには、中2の夏に入るまでには、数学なら中2の全履修事項を、英語なら中3の全履修事項を終えていなければならない。中2の年を越せばもう中3です。あなたたちが思っているほど遠いことではない。あなたたちを錯覚に貶めるのはあの暑くて長~い夏です。これは錯覚です。中学に入って夏は3回あります。そのうち最後の夏にはもうあなたたちが西、日比谷へ行けるかどうかが決まっています。勝負は中2です。中2病という、思春期特有の挫折、いやそれ以上に中2特有の中だるみからくる勉強忌避行動をこそ中2病とよびたい、それほどに中2は多くの生徒には危機的時期です。

 竹の会では、27年、28年と続けて、都立戸山高校に合格していますが、27年合格者は中2の夏にはのんびりし過ぎた感がありました。ただ中2特有の勉強停滞ということはなかったように思います。28年合格者は中2のとき危機に瀕していたと思います。一時は退塾を考えた時期もありました。精神的に荒れていた、不安定だったと思います。そういうことは顔に態度に出るものです。中2というのは多くの中学生には鬼門です。かつての都立西合格者2名にはこのようなことは終ぞありませんでした。3年間全く起伏なく常に勉強をしてきたほんとうにブレのない人たちでした。このへんに西と戸山の分岐点があるのかなとわたしは思っています。日比谷、西に合格するほどの人は、まず勉強ということではブレがない人たちです。勉強という第一線だけは決して譲らない人たちであったと思います。何につけても何かを口実に勉強を犠牲にすることは決してない人たちです。ここに将来一流の国立大や私立の超難関早慶に行く人たちの真骨頂があると思います。

 秘かにそういう人たちは中学のときにはもう東大、京大を夢見ているものです。13年西合格者は小6の4月に竹の会にきましたが、当時「東工大に行きたい」と喝破していました。わたしも中学の頃秘かに旧帝大に行きたいと思い憧れていたものです。

 せっかく西、戸山に行ったのに、高校で部活に明け暮れて、法政という生徒もたくさんいました。なぜか行き着くところが法政なんですよね。明治落ちて、中央落ちて、もちろん早慶もいろんな学部を受けて落ちまくった結果が法政なわけです。勉強の継続性の原則を忘れてしまった結果です。高校というところが恐いのはいったん勉強の継続を放棄すればもはや取り返しがつかないということでしょうか。都立の生徒は一浪、二浪が普通だと言われています。しかし、仮に浪人してもそれまで勉強してこなかった者がそれで一流大へ行けることはまずない。一流大へ行けるのは高校3年間勉強してきたけれど惜しくも失敗した生徒が予備校に行く場合です。予備校では相応の学力を前提に学ぶことになります。高校のときにほとんど勉強しなくて予備校に行っても予備校で一流大のためのカリキュラムを受けるだけの力がないのですから、1年後に合格するなどありえないのです。こういうバカ生徒を奇跡的に合格させたなどというまやかしを言う予備校講師などがいるようですけれどバカはバカのままでしょ。

 まあ、世の中には、学校は関係ないという人も少なからずいるわけですから、そういう人にはわたしの説得も馬の耳に念仏でしょうけど。部活をやって内申はどれもこれも3前後、都立なら底辺、たいていそういう都立にも行けない、私立なら低偏差値、それで奮起してがんばってなんとかましな私立を受ける、そういう生徒がたくさんいるはずです。

 一口に都立戸山への道と言ってもすべての生徒がたどりつけるほど甘くはない。東大、京大に強く憧れるほどのモチベーションの高い子でなければとても続かない。かならず継続を破る危機が到来する。そのときは日比谷、西、戸山の器ではなかった、ただそれだけのことです。

 ○学校の授業のこと

 中学になったらもちろん授業は大切でしょう。ただ数学にしても英語にしてもそのうち竹の会のレベルが普通になれば学校は易しくなる、できる人、頭のいい人にはそうなるでしょ。学校の数学がわからないという生徒は頭がよくないということです。英語は頭のいい悪いとはあまり関係ない。これこそ継続の力がものをいう。数学が悪くても英語はいいという子はたくさんいる。数学も悪い、英語も悪いというのはもちろんいる。親はいろいろ塾を探すけどむだでしょ。数学が悪いのは頭が悪いから、英語が悪いのは怠け者だから、つまり処方箋はない。

 中学の授業はどんなものか。まず初めて触れる知識をかみ砕いてくれる授業は役に立つ。この点では、塾に行ってない人は参考書しかないでしょうね。生徒が黒板に答案を書いてそれを論評して終わりというのが進学校の授業では多いけど、これなどはその問題のレベルが自分のレベルを越えていたらもう最悪ですね。たいていの秀才には授業が自分のレベルを超えているということはないわけですけども、クラスの大半を占めるバカ生徒には深刻です。授業のレベルを下げれば秀才には意味のない時間になってしまいます。英語や国語では朗読させる形式が多いですけどこれも先生のレベルが悪いと最悪になる。わたしが中1のときの理科の先生は、ひたすら板書して生徒はひたすらそれを写す、それだけでした。この先生は折に触れ自分のやりかたが最高の方法だと吹聴していましたけど内容のない授業でした。英語は朗読させて訳させる、時折文法の説明はするけれど面白くもなんともない授業でした。わたしの場合はたいてい独学、自分で読んで理解していくというのが基本で授業で何かを学んだということはなかった。

 ○ワーク、問題集は役に立つのか

 私見を言えば、役には立たない。とにかく教科書を読み砕くことに時間をかけることである。近頃のワークはやたら厚くて時間がかかるものが多い。これにとられる時間で本来やるべき教科書の読み砕きをじっくりやることもできなくなる。本体は教科書である。英語や数学もワークはいらないが、学校で配られるワークは、定期試験で必ず出るから、これはやる。ワークやるよりも教科書の理解を充実させることだ。教科書をどうやるか、工夫があるが、これは指導の際に伝える、レジュメでもそういう指導をする予定だ。

 ワークをやる暇があったら教科書をまとめろ! 試験直前に慌ててまとめる愚をやるな! まとめることから勉強の方法を学べ! 

 覚えられないから工夫する、知識が整理できてないから工夫する、つまり、今の勉強というのは、難局にあたって工夫することを実践していくことなのだ。それなのに進研ゼミやらなにやらもう何にも工夫しなくていいように最初からまとめたものや便利なものを手に入れてやる、そういうことをやっているから勉強というものがいつまでもたっても板につかないのだ。そういうものを当てにばかりしているからブレてばかりいて、自分に自信がもてないのだ。

 

 

 

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