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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

都立新宿、都立駒場、三田、富士高校の立ち位置

2016.01.24

 おはようございます。朝7時の気温は1℃でした。幸いなことに東京は大雪を免れたようです。受検直前の寒波にさもありなんと天の変節を考量しております。願わくば竹の会の小6たちが元気にこの寒波を切り抜けられんことをと祈るばかりです。

 さて、本日は、渋谷Aの指導日です。今日を含めて残すところ3回となりました。去年の1月は、最後の指導日に発熱してそのまま本番に突入した小6がいました。体調を考えて最終の31日には無理をして出なくてもいいとは伝えてあります。小6のみなさんの判断にお任せします。泣いても笑ってももう何かをやったからやらなかったからということで結果は変わりますまい。そうなると、あとは心のもちようで決まる、そういうことだと思います。

 都立高校には、難関国立大学への合格を支援する進学指導重点校なるものがあります。日比谷、西、戸山、青山、国立、立川、八王子東が指定されています。この撰に漏れた学校の中でも、進学指導特別推進校として、新宿、駒場、小山台、町田、国際、国分寺が指定されています。ほかに進学指導推進校というものがあり、こちらは、九段、三田、北園、竹早など14校が選ばれております。

 かつて、学校群制度が敷かれていた頃、渋谷区から受ける都立というのは限られていました。この学校群制度、つまりは日比谷潰しの制度は、日比谷、九段、三田のたったの3校を11群として取り囲み、日比谷をめざす天才たちを私立へと追いやったのです。この学校群制度が1982年に廃止されて、グループ合同選抜制度に移行します。この制度が廃止されたのが1994年のことです。戸山は21グループのトップでした。その中に、青山、新宿、駒場、都立大附属などがふくまれこの序列であったのです。

 渋谷区で長く高校入試、特に、都立高校入試対策を指導してきた竹の会の中では、当時の秀才たちが、もっとも行きたがったのが、都立青山ではなかったか、と思います。都立駒場が次いで人気がありました。これと互角なのが、新宿でした。新宿にちょっと足りないという生徒が行ったのが、都立大附属です。都立大附属は今の桜修館です。三田や富士は、新宿・駒場にちょっと足りないという子が行くところでした。竹の会では、平成23年に都立小山台に合格していますが、小山台を受ける渋谷区の生徒はかつてなく、23年合格の生徒も品川区の生徒でした。平成17年頃から始まった公立中高一貫校制度は、竹の会に大きな変化をもたらしました。23区から竹の会にやってくる小学生が増えてきたのです。

 平成十年代は、都立高校の凋落が言われた時代です。公立中学の学力低下もよく話題になりました。学習不振児が溢れ、学校も荒れた時代です。これまで高校入試を専門にやってきた竹の会にも転機が訪れた時期でした。都立高校でも、進学指導重点校や進学指導特別推進校にも入れなかった、かつての名門都立高校を復活させる試みとして、公立中高一貫校制度が始まったのが、平成18年のことでした。その中にあっても九段は異色でした。かつての名門都立高校九段は、千代田区に移管されて、区立中等学校としてスタートすることになります。都立の中高一貫校として選ばれたのが、10校です。この制度改革は確かに停滞した都立高校に一石を投じたことになりました。最も大きな成果は、小石川中等教育学校の台頭です。しかし、3年指導型都立高校の雄、日比谷、西の牙城は簡単には崩れませんでした。今では、他の都立高校とは確実に一線を画しています。それに次ぐのが、国立、戸山です。23区に限れば、日比谷、西、戸山がトップ都立です。

 もう見えてきたでしょう。進学指導特別推進校として、新宿、駒場が奮闘していますが、進学実績はそれほどでもない。進学指導推進校の三田もさることながら、都立富士は、公立中高一貫校としてその生き残りをかけている、そういう立ち位置が見えてきます。しかし、東京都の公立中高一貫校も制度発足から10年を経て、卒業生も出て何年、そろそろ品定めが決まりつつあります。

 竹の会は、公立中高一貫校のトップ小石川中等への合格の技術を完成し、そして過去の都立トップ校指導戦歴を生かして、日比谷、西、戸山合格に特化した受験指導を展開しつつあります。

 竹の会では、このような竹の会の指導精神に共鳴するみなさんの入会を待っています。特に、小石川は小4の2月こそベストの指導開始のタイミングです。小石川をめざすみなさんがこのタイミングを逃すことのないように祈ります。竹の会で小5の一年間訓練を受けた子たちが、小6の夏以降に、早稲田進学会の模試にデビューし、たちまちトップに名を連ねるということを是非知ってほしいと思います。

 また、トップ都立高校をめざす諸君にも今が最良のタイミングであるということを是非お伝えしたいと思います。

 志のあるみなさんが竹の会に参集することを切に願っております。

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