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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

都立日比谷、西への道/渋谷駅近くの塾/小石川と両国/桜修館/高校入試を失敗する、つまり人生の転機を逸する、親と子の暗愚

2017.08.31

 おはようございます。本日は台風15号の影響もあるのでしょうか。雨と風が朝から強い。昨日とにかく竹の会初の書籍となる「魔法の算数(仮題)」の原稿を仕上げて、ファイル(原稿)を夜には出版社に送信しました。これから何か月かかるのか、細かい打ち合わせをしながら進めていく段取りになります。本を出すいうことはかなり大変なことなのだと改めて改めて実感しております。

 9月3日(日)には、渋谷Aの第1回指導が、4日(月)には、渋谷Bの第1回指導がいよいよ始まります。指導日に向けてのレジュメ準備も万端怠りなく進めてきました。今日は、竹の会の受験算数シリーズの中から「2010算数」について再編集に取り組みました。小4時に入会した子たちの中にはすでに竹の会の割合等五部作を終わり、「推理の素」も終わらせ、さらには、「思考の源」、「算数共通問題」をも終わらせた子も出ております。そういう子にはさらに「算数速解」を渡しましたが、さらに受験算数を深めるには、「2010算数」がいいと判断しました。このレジュメ集は平成25年に桜修館に合格した男子(ただし受験直前退塾)がやったものです。適性練習をやるよりも算数による思考訓練が有効であるということはすでに証明されていることです。これにはとにかく時間をかけて考えるということが前提となります。現小6の中には、時間をかけることなく「小学思考の素 その他編」を駆け足で終わらせたことにしたとか、いや早くに終わらせたけれど解き直しはやっていないとか、そもそも「その他編」を終わらせることができなかったなどいろいろいますが、こうした遅れは、小5スタートということのほかに、「まだ小5だから」という論理から勉強を先送りし、さまざまな事情を優先してきた結果ということもある、のでしょう。

 竹の会における指導開始のタイミングといえば、まず小4早期を強く推奨するところです。小4早期から指導してきた子たちは小4期という比較的緩やかな流れの中において、じっくりと思考を醸成させてくることができたと思います。小5スタートの場合、時間的制約からよほどに勉強に専念する子でない限り必ずしわ寄せが出る、帳尻が合わなくなる、やり残し、積み残しが露呈してくる、ようです。5年の4月新学期に始めたとして、学校の優等生クラスが小4時に大手に行っていたと想定しても、簡単な通分ができればいいほうで、小数の計算から指導していかなければならないのがほとんどです。初期指導でおそらく計算をマスターするのに2から3か月はかかります。するともう7月です。割合の初期導入段階に1か月かかり、夏休みにようやく割合五部作の第1シリーズ「算数の魁」に入る。ここからは個々の能力差というのもありますが、第5シリーズの「小学思考の素 その他の問題編」を翌1月まで終わらせないと、2月から適性対策が開始するわけです。ところが3月、4月になっても「その他編」をやらないままにきてしまった小6も出てくるわけです。適性対策はそれと関係なく2月から始めます。ここで十分に思考力を練り切れていないままに適性対策に突入という悪しき事態が現出してしまうわけです。小6全般に見られる息切れ、つまり積み残し、遅れは遡ればそういうところに行き着くわけです。これにさまざまな家庭行事や学校行事で勉強を犠牲にしていけばどうなるかは自明です。

 小4というのが勝負です。この時期に訓練をスタートさせることの大切さがおそらく世の母親のみなさんにはわかっておられない。いや中にはわかっているから大手にやる母親もいるわけです。しかし、まず公立中高一貫校を専門とする大手では思考は育てられないでしょ。それどころか悪しき勉強習慣を体に染みつくほどに馴化させてしまう。小4期に植えつけられた、悪しき勉強習慣は後からどうにもならない。竹の会で小4期に竹の会の基礎訓練というものを受けた親子なら竹の会の基礎訓練というものがどういうものなのか、よくわかっていることと思います。大手に行かなくてよかったと心から感じているのではないか。それほど竹の会の初期指導はまだ幼かった子たちを訓練して瞬く間に思考の型を身につけさせていく驚異の過程として、多くの親御さんが感嘆してきたものです。

 竹の会で小4の初期指導を受けるということが、それからの未来をいかに稔りある人生にしていくか、竹の会に実際にお子さんを預けている親御さんだけではなくできるだけ多くのみなさんに知ってほしいと願っております。

 仮に受検ということではなくて、高校受験ということであってもこの竹の会の小4期の訓練はなくてはならないものです。都立中受検にしくじっても小4期からの基礎訓練ができている子は都立日比谷や西をねらえる位置にある、ということです。実は、平成27年、28年の戸山合格者たちも都立中失敗組だったのです。竹の会で徹底的に鍛え抜かれた彼らが戸山に合格するのは想定されていたことであったのです。高校受験というのは、小学の間に、基本学力つまりは思考力を培い、勉強との付き合い方、つまりは勉強のスタンスを生活の軸として確立させておくことが先決要件なのです。小6の2月から始める数学、英語は、3年後の受験を見据えてのことです。中学では前倒しで学科をどんどんとやっていかなければなりません。これは簡単な理屈です。中3の8月末の模試に対応するには、中3になったときには、すでに中3までの学科内容を終わらせて、入試過去問を「解ける」ほどにしておかなければならないということです。そこから逆算していけば、中2の夏には中3の内容に入らなければ間に合わない理屈です。遅くとも中2の夏休み前には、中2までは終わらせていなければならない。こうして中1に何をやるべきか、ということも見えてきます。前倒しこそ日比谷、西への道なのです。

 ところが中2までは学校というのは中2の教科書さえできていればたいてい5はとれるようになっている。それで5や4をとって安心している生徒も多い。塾に行かなくても成績がとれるのでなおさらカネなどかけない家庭が多い。特に、女の子の親というのは安くすませようという傾向が強い。しかし、これが後々破滅の原因となる。中3になって「そろそろ」塾に行こうか、では遅いのである。内申はいいけれど実力なしの女子が量産されるのが公立中学である。

 高校入試は戦略で勝負するものである。3年後というのが、多くの親の、「まだ小5だから」の論理に共通した、根拠のない楽観論を闊歩させる。バカを云っちゃ―いけない。高校入試に余裕なんてない。夏遊べばそれだけで未来を捨てることになる。うちの子は夏は勉強もしないで・・などということを言っても捨てた未来はもはやない。部活だってほどほどにである。ほんとうに日比谷、西、戸山、青山に行きたいのか、そこが問われている。

 まず高校受験は、小学から戦いが始まっている。戦略を立ててきちんとやるべきことをやりなさい、ということである。よく中2になってという親がいますけど何を考えているのやら、わたしにはさっぱりわかりません。

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