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都立日比谷にロック/小石川中等、両国附属にロック/竹の会の指導は神指導

2017.05.16

 遅くなりました。朝はたいてい6時前には目覚めるのですが、まず次の指導の準備を優先させますので、ブログ更新まで時間が回らないことがよくあります。今日はまだ提出課題の添削が残っていますが夕刻から取りかかることにしてひとまず休憩をとることにしました。すき間時間にはたいてい本を読んでおりますが、文庫は1日に1冊は読み切ります。あと新書と話題のソフトカバーの本(今は竹田圭吾の「コメントする力」、「医者の罪と罰」など)、ハードカバーの本(今は「資本論」)で何日かかけて読んでいる本などいつも何冊か読みかけの本があります。考えながら読むのでこちらはなかなか進まない。文庫は江戸時代物が中心だが、ハードカバーの文庫化したものなどもある。

 昨日は「渋谷B」の指導日でしたが、竹の会の指導というのは、退塾という谷をわたる吊り橋の感があります。真剣に取り組まないとすぐに落ちる、いい加減な気持ちだとすぐに落下してしまう、そういうものではないか、と思います。退塾と背中合わせにあるためか、子どもたちはいつも真剣です。勉強するために塾に来ているのだ、という意識がありありと窺える。

 実際勉強しなければ竹の会には来るべきではないし、指導の進捗がはかばかしくなければそれは竹の会では無理ということにほかならずここでは迷わず退塾する、つまり区切りをつけることが最善の選択です。家庭でのようすがどうもおかしい、勉強を嫌がる、そういうことに気がつかれたお母さまのなすことはとりあえず竹の会を止めることです。すべての子が竹の会の指導適性を具えているということなどありえないのですから。その意味では、仮合格ないし不合格入会(去年はそういう子も一握りですがいました)の子というのはいつ限界が訪れるのかヒヤヒヤしながら指導をしております。いや入会試験に合格した子が安心などということも実はない。課題をできるだけ先送りしようとする子もいる、家庭学習ができていない子もいる、家庭の方針が勉強最優先でないというところもある、だから進捗はかばかしからずということもある。塾というのは常にそうした生身の人間とのやりとりを通じての緊張状態にあるものなのです。

 わたしは「この子はこのまま指導を続けていいものか」、本当に常々に悩んでばかりいる。勉強しない中学生というのは、それ以前にわたしには生理的に受けつけられないために、これは即退塾を告知してきました。この点小学生の場合は幼い心を傷つけることを慮りどうも歯切れの悪いことになってしまいます。

 竹の会に入会したらそのままずっと「いる」と考えるのは、わたしの中にはない。指導の現場では日々刻々と子どもの能力の限界を見極めながらの鬩ぎ合いというものが実践されている。たびたび「これはだめだ」と思うことしきりであり、「えっ、できたの」と内心喜ぶとか、ホッとするとか、そういうことで一喜一憂しているというのが本音である。入会試験の成績のいい子のほうがストレスがないのははっきりしている。だから入会試験でいい成績をとって合格した子のみ入れるのがいちばんわたしにはストレスがない。微妙なところで入会を許可すると結局後々自分が苦しむことになることもわかっている。唐突感、違和感のある親というのは後々必ずクレームを言ってくる。そちらのほうがストレスであり、これは普通じゃない、と思ったら、メールの段階で断る勇気をもたなければならない、と自戒している。

 大手に行った子の多くは陸なことになっていない、バカに磨きがかかっているということは、わたしにはわかりすぎるくらいにわかっていることである。だいたい大手に通わせて子どもの異変に気づかない親というのもわたしには信じられない存在であるが、こういう親が多いことは学校説明会でチラシを配ればすぐに察しがつく、というものである。

 計算ひとつとってもまともにできない。ましてや「割合」などどれだけの子がほんとうに理解できているのか、そういう頭の子たちにどうやって難しい適性問題を最初から授業できるのか、わたしには、あたりまえの、ありえない疑問である。

 今のわたしは、子どもたちの能力というか、学力というか、伸びる芽、理解の芽というか、そういうものを見つけたら一気に引き出し、たちまち苗木に成長させる、ことなど簡単にできる。実は、これは余人に真似のできない名人芸なのだということが、親でもわかるまい、と思う。まず小数を仕込む、次に分数を仕込む、それから一気に計算の達人域に引き上げる、そういうことをたちまちしてのける、ことができる。割合概念を子どもの頭の中に組み込んでいくのも名人芸の域に達している。わたしは自分の指導を神指導にまで高めることを追求している。

 ところで小学生を仕込むには現在の渋谷Bの週3ペースが絶対にいい。今の渋谷Bはかつての渋谷Aの下クラスという内実はなく、この渋谷Bから近い将来合格者が出ることは間違いない。渋谷Bで週2というのはもったいないし、事情があって、やむを得ない場合を除き、少なくとも小学生はこの大切な指導の機会を無にしてはなるまい。竹の会がこれから何年もあるとは思わないほうがいい。今のわたしは一年一年が勝負であり、明日に死すことをいつも覚悟しているからである。

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