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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

都立日比谷・西にロック/今年は桜修館の年/2月の指導スタート

2017.02.01

 おはようございます。青空と太陽がまぶしい朝です。豊富な光と熱を放ち続ける太陽の存在なくしては地球の生命は存在しえない。灼熱の太陽が地上に降り注ぐ砂漠と日本のような精妙な温度空間を作り上げる差というのは、わずかな地球の傾き、それは太陽面に対しての傾きによるものだということ、この偶然の奇跡がもたらす絶妙な気候というものを今更のように思いいたしております。それもわずか23.4度ほどの傾きがもたらす太陽と地球との距離の差が北半球にある日本と赤道直下の国の気候差になるとは、あまりにも精妙な位置設計ではないですか。

 日本ではこの2月から3月初旬あたりまで低温が続きます。それでも3月の声を聞く頃には寒と暖が交互に繰り返しやがて一瞬の桜色が日本を染め始めます。この寒があるから春が際立つ。桜を求めて歩いたのは去年のことでした。子どもの入学式で慶應大学に行ったときに見たキャンパス一面の桜は見事でしたが、日吉駅から構内までの入学式に参加する人たちで埋め尽くされていたのには唖然としたものです。桜が入学式にはつきものと思うようになったのは東京という桜に溢れた都市のせいなのか、自分のかつての入学式にここまで桜が主役として輝いていたかはとんと記憶にありません。わたしが九州大学に入学したときは郷里から父母がそれは晴れがましい服装でやってきまして九州大学記念講堂まで赤煉瓦造りの旧帝大の面影を遺す構内の道を延々と父母と並んで歩いたのですが、あの並木道はやはり桜だったのか、大学に合格して憧れの旧帝大のキャンパスを歩いているということに感動してまわりの風景は何も見ていなかったのです。ただひとつ覚えているのは今は亡き母がニコニコとほんとうにうれしそうであったということです。わざわざ遠くまで旅館を取ってまでこなくていいのにと思うのに父も母も何かしら晴れがましくうれしそうにキャンパスの散策を楽しんでおりました。

 故郷の別府は海と山に囲まれた小さな温泉都市でした。家から海まで1kmほど、一番近い山まで1kmもない。山といっても500mもない。その山の上に遊園地が昔からあった。わたしの記憶にある桜と言えば、その遊園地の桜しかない。子どもの頃、その小さな遊園地にはよく連れていってもらった。ケーブルカーに乗って上の駅に着くと乗り物と動物園、ゲームなどなんでもあった。旅役者の芝居も観劇できた。展望台からは別府市街が一望できた。幼い頃、そこのレストランで食べたのは、たいていチキンライスだった。赤い色のライスが新鮮で美味しかった。今でもそこで遊んだ光景には桜の光景が重なる。

 ◎小石川を言う親たちの本末転倒の論理

 親が小石川崇拝なのか、子がそうなのか、はたまた親の強い小石川主義に子が感化されただけなのか、それとも子が親の意を汲んで小石川しかないと言い募るのか。小石川病に罹った親というものは自分に不利な情報には耳をふさぐ、それでいいことばかりで合格を夢見る、そういう傾向が強い。そもそも小石川に受かるほどの子というのは、元々の能力が際立つ、ということだけは間違いない。内申について言えば、「よくできる」が100%近い。竹の会でこれまでに小石川に合格した3名については、すべてこれを満たしている。ちなみに27年に桜修館に合格した女子は、「よくできる」100%であったが、この女子がもし小石川を受けてもまず合格していたと思う。それにさらに共通点を言えば、共通して、わたしのレジュメで「合格はんこ」をとりながら進められた子たちであり、つまり、知能がすぐれて高い子たちであった、ことである。この子たちが際立つ点はさらにほかにもある。レジュメの正解率が高いということである。難解とされる開成や麻布、早稲田などの論説問題ばかりを精選した「新読解演習」というレジュメシリーズあるのですが、このレジュメをなんと正解率99%をとりながら進めた子が小石川合格者に一人、桜修館合格者に一人いた。ただし、23年合格者はこの読解ができなくて、冬期に開成などの論説問題ばかりを五十題以上訓練した。

 小石川を志望するのはいい、自由ですが、実際に、合格するかは、そういう条件をそもそも満たしているのか、を問うべきで、並みの小学生が、またその親たちが、「まず小石川の受験ありき」で、それを前提として塾に通わせるなり、家庭で教えるなり、して猛勉強するのはべつに自由だけれど、子どもにとって何が大切かを忘れた本末転倒の論理を優先させていいことがあるのだろうか。

 ◎退塾してホッとするのはいつものこと

 わたしの深層には、この子には指導はもはや無理だとか、親のいろいろな注文がどうしてもわたしには生理的に無理だとか、言うのがあります。わたしがわがままなのか。いやもう親の様々な注文が非常識なのかわかりませんが、今のわたしはいろいろ注文をつけてくる親に媚びるということはない。今塾をやっているのは、正直「おまけ」だと思ってます。もう30年以上もやってきたのですから、いつ止めてもおかしくない、それで生徒がこなくなれば潔く止める、そういう覚悟でやっています。ですから「おまけ」です。ですから親に媚びて自分の信念を曲げることはしません。子どもさんが通塾の途中で事故にまきこまれたとか、緊急の連絡にと思い、わたしのスマホの番号を知らせていますが、正直、緊急ということではなく、いろいろと指導上の問題を直接電話してこられる親御さんというのがたまにいるわけです。正直これはストレスとなっていました。そういえば、かつて入会許可を出した親御さんが、試験日から3日以内ということで、3日目の夜遅くに電話してきて、「入会するつもりだが、週1にしてもらいたい、入会は1か月先にしてもらいた」と言ってきたことがありましたが、3日以内に入会手続きを終わることが条件でして、電話で条件付きで入会の可能性を仄めかすことではありません。これには丁重に入会そのものをお断りしましたが、電話で重要な案件をいろいろ持ち込んで来られる親御さんというのはやはりハッピーな結果では終わらないことが多い。退塾に帰着するのはたいていそういう親御さんの場合です。

 わたしもブログでは暗に個々的な指導の状況を報告するようなことを書いているのですが、個人を特定しないために、該当すると勘違いした親御さんが飛び上がるということもよくありました。わたしが意図した子ではない親御さんが過剰に反応して勘違いに退塾したこともありました。深層心理、つまりは無意識的には、指導がうまくいっていない子というのは、かなりのストレスになっているのは間違いない。というのは、そういう子が退塾したとき、退塾そのものはなかなかに心的なストレスがあるものですが、それが去って、すぐに気が楽になる、体からスーッと力が抜ける、ということはいつも経験してきたことです。

 いつも指導の度に指導がうまく進んでいない子についていろいろと悩むわけですが、これはわたしの深層に正直にしたがったほうが、わたしがこうしたストレスから解放されるには、これしかないとは思っています。

 ◎志望校調査について

 今回の志望校調査の目的は、桜修館受検者の早期確定が趣旨でした。志望校を決められないということで悩まれているという親御さんがいましたが、今この時期に決めなくてはならないものではないので、迷われているのなら今決めることはない。もっと勉強が進んだ段階で決めるのも知恵です。ただ今回の調査は、桜修館志望ということで揺るぎない子については、そういう子についてのみ、早期に作文指導を開始する、ということです。ただし、そもそもこれまでの作文の課題を陸に出していない、進めていないという子には、そのような早期練習も無理な話です。具体的に言えば、「作文の基本」と「新作文問題」を終えた子に限ります。まだ終えてないのなら、志望校云々の前にまず終わらせての話しです。

 副次的な目的としては、事前に志望校を知ることで指導に緩急のゆとりがつけられるということです。予め富士なら富士とわかっていればいろいろと打つ手順も変化をつけられるということです。例えば、白鷗なら、国語に力を入れるようにするとか、富士なら平均的な適性訓練と作文を重視していくとか、九段なら細かい計算を確実にできるように指導するとか、です。

 ここで志望校をどこにするのかを決定しなければならない、という重大な問題にして騒いでほしくありません。

 

 ◎ブレないことが合格を確実に呼び込む

 ある親は小石川なら小石川一本にしぼって一心にやることが合格には必要だというような趣旨のことを言いましたが、それはその通りだと思います。過去の小石川合格者も最初から小石川一本でしたし、27年の桜修館合格者は「桜修館に行きたい」ということでやってきましたから。ただ自分の実力との兼ね合いで、これは高校受験では当然やる受験指導なのですが、志望校を下げるということで成功した子たちも、受かるところを受検した子たちも当然いました。だから成功するためには一本にしぼるというのは絶対命題ではありません。そもそも受かるかどうかは、まずなんと言っても、それだけの能力があるかどうか、です。もちろん、それだけではだめです。勉強という生活を、他の楽しみを捨てて、続けられるか、です。能力はあっても、ここで躓いた子たちならいくらでもいます。28年小石川受検の子たちについて、優秀な粒が揃っていましたが、受検の前年の夏休みに一日最低でも7時間の勉強を実行したのは、合格した1名だけでした。他の子は、全くやらない日もかなりあったり、やっても4時間弱という子たちばかりでした。このように勉強することで、迷いというか、屈託というか、頓着があると、ダメです。勉強するという一点ではブレてはいけないのです。ブレはそのまま敗北、失敗を確実に結果します。

 ◎「渋谷B」 現小3(新小4) 3~4名募集中

  竹の会入会試験のお申し込みは、HPのお問い合わせフォームからお申し込みください。折り返し日時をお知らせいたします。なお、直近の通知表が必要です。たとえば、主として小4対象の「入会試験Ⅰ」の場合、通知表の8割基準(「よくできる」が8割)を満たしていれば、合格する例です。もっとも「よくできる」がほとんどないのにA合格した例もあります。

  A合格者については、1年後「渋谷A」に変更することも可能です。

  ※竹の会の入会試験種別 

   ① 入会試験ゼロ 全4問 最新作 対象 2月~3月時点の小3 ※通知表を加味して判断

   ② 入会試験Ⅰ  全6問 合格正解4問以上 5問正解をA合格、全問正解をS合格とする。 対象 小4

   ③ 新入会試験Ⅰ 全5問 合格 3問以上 対象 小5以上

  入会試験Ⅰは、小4であればかなりの精度で受検適否を判定できます。過去小5や小6でもこれを使いましたが、小4でA合格者が続出し、その後の指導が順調に進み、合格するという蓋然性が高いことが証明されてきました。そのため小5や小6ではこの試験は役不足ということで使用を取り止めました。ところが、大手にいたという小5などでこの入会試験ⅠでA合格をとるどころか、準合格、不合格も続出して、世間の受験生というのが、こういうレベルにあるということを実証する結果となっています。

 「渋谷B」は、「渋谷A」に比べて時間数の少ないことが、問題でした。小5の1年間をこれまでの時間設定で過ごせば能力が同じならば確実に「渋谷A」の小5には勝てない、と思います。そこで「渋谷B」は2月より時間を増やして、「渋谷A」に遜色のないものとしました。小4のみなさんは、小5の1年間の過ごし方で合否が決まると言って過言ではないと思います。竹の会がわざわざ用意した「渋谷B」のための配慮を無にすることのないことを祈ります。

 

 

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