画像
中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

都立日比谷・西への道~理科・社会の勉強法

2016.03.12

 昨日からやや体調を崩しまして今日は遅い更新となりました。昨日は、花粉症なのか風邪なのか鼻水が止まらず、追い打ちをかけるように一日中頭が重い気分でした。今日は大好きなごろ寝ができたこともありましてようやく回復基調です。となると、西や日比谷の英文、現代文を1冊にまとめる仕事、去年の都立中高一貫校の作文問題の編集などこれからやらなければならない仕事が山積みでなかなか手がつけられないままに日にちばかり過ぎていくことで焦り気味です。みくに出版から本年実施の問題が刊行されるまでにはなんとか形をつけておきたいものです。

 高校受験の理解・社会ということでは、竹の会では、平成27年戸山合格者について某大手教材会社の問題集を使いました。28年入試では、26年の夏、今年受験した中3が中2の夏ですが、同じ問題集をメインテキストとして使いました。しかし、文京受験者については、この問題集でほとんど点がとれないという事態に直面しました。同じ問題集を使った本年戸山合格者は80%の得点率で27年合格者ほどとれていない。本年の文京合格者と戸山合格者についても同じ問題集を使ってもかなりの得点の開きが出てしまったわけです。

 入試の理科、社会で点がとれないという生徒について、仔細に検証してみると、当然知っていなければならない基本中の基本とされる知識さえもほとんど知らない、ということがわかりました。こういう生徒を入試本番までにどうやって80%程度とれるほどにもっていくか、これはなかなかに骨の折れる仕事です。その指導技術についての詳細についてはここでは触れません。

 理科、社会については、中2の夏から真剣に取り組まなければならない。ここでいい加減にやっているともうほんとうに取り返しのつかないことになる。ただ竹の会としても、今後は、生徒に指示するだけでなく、基本中の基本と言われる知識をレジュメとして提供していくこと、そういうものを蓄積していく必要があるということを実感しました。

 さて、具体的に勉強法というものについて少し述べてみましょう。

 ○社会の勉強法

  メイン本をまず決めることです。竹の会ではこれをまずわたしが決めています。ここでは高校受験についてのメイン本ということでお話しをしていますが、普段の定期試験では、もちろん教科書がメイン本となります。多くの秀才たちは、普段からひたすら教科書をまとめたり、覚えたりしていると思います。今は、いろいろな出版社や進研ゼミみたいなところからカラー版の参考書や図説が出回っていますから、わざわざまとめるなんてと思うかもしれませんが、そういう余計な本は買わない、ないほうが絶対にいい。知識、情報が多すぎて、思考する、考える、工夫する、知識を選別する、節約する、といった勉強のもっとも基本的な脳の訓練過程が抜けてしまっているのです。最初から効率のいいまとめたものを手に入れて後は覚えるだけなどというのは勉強のもっとも大切なところを省略しているわけでいいはずがない。とにかく確実に頭が悪くなります。シンプルに教科書だけ、そこからいろいろ考える、それが勉強ということです。

 メイン本を読み込むことが次の仕事です。読み込むだけでは、基本知識の定着がなかなかできにくいということはあります。ただ勉強というのは基本「読む」ことだと思うのです。頭に入るまで何回も何十回も「読む」、それでいいと思います。

 ただもし定着をはかるということであれば、穴埋め問題がいいと思います、大学受験だと山川出版などからそういうものが出ていますが、みなさんは高校受験、あるいは定期試験ですから、そういうものはない。そこで普段の勉強では、自分で教科書を使ってこの穴埋め問題を作ればいいのです。重要な言葉、理由にあたる部分を空白(穴)にした問題を作っていけばいいのです。こうすることによって教科書の基本と知識の定着が確実になるはずです。

 理科、社会のできない人というのは、基本知識が定着してないのです。

 立体的理解ということがよく言われますけど、立体というのは、クロスレファランスということです、つまり、一つの知識をその章の知識だけにしておかないで、他と比較する、他との関連をみていく、この関連というのが、知識を「つなぐ」わけです。こうして勉強のこつというのは、いかにして知識と知識を数珠のようにつないでいくか、ということなんです。知識を知識だけに孤立させない、常に「つなぐ」という姿勢です。

 いろいろ便利な本や資料ばかり手に入れて、自分で何の工夫もしない、そのような勉強をしているから伸びないのです、根無し草のように他から与えられる知識ばかりに頼っていては、いつもブレてばかりでしょ。

 ○理科の勉強法

  これはもう徹底して「視覚化による理解」です。普段の定期試験対策から高校入試対策まで、全て図を用いて視覚化した上で理解していきます。

 理科のひとつの注意点としては、「問題を通して出題されやすい知識を身につける」ことが大切です。問題を解く過程で「視覚化による理解」をしていくことです。

 総じて、理科、社会の勉強は、メイン本を読む、このとき、視覚化する、そして問題集を解いていくことで知識を定着していく、これです。

ページトップへ