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都立日比谷・西・戸山への道~受験というものをわかってない親と子

2016.03.18

 おはようございます。昨日より春に突入したという実感がしますね。2月6日・9日・10日、3月2日をそれこそ死ぬ思いで乗り切ってなんとか穏やかな桜の季節を受け入れられそうです。公立中受検も高校受験も結局夏までの勉強量が本番に大きく影響するということです。多くの親たちが脳天気に楽観するように9月以降の勉強で挽回できるということはないのです。そもそも9月以降はだれしもが勉強する時節でしょ。受験生が一斉に動き出している、そういう時期になぜ自分だけが抜きん出ることができるのか、他の生徒とちがって自分の勉強が他の生徒の勉強の質と格段にちがうと思っているところが脳天気というのです。1点を争う合否ラインを想像してみても小石川を受検するほどの子たちの力は紙一重ということがわかるでしょ。

 だれしもが心に油断のある時期に猛然と勉強する、これこそが紙一重のライバルたちに差をつける絶好の機会でしょ。いつものことですが、これから春、桜、穏やかな過ごしやすい季節、5月の連休と続きますが、たいていのアホはこの時期に人並みに余暇を謳歌するわけです。「勉強ばかりをしても・・・」と身内から崩されていくことも多い。しかし、どんな理由でも勉強しない日があってはならない。それが日比谷、西、そして戸山に、ひいては東大、京大、一橋大などへ行くということです。人並みのアホに堕するかどうかは常に試されています。ここで決してブレない人というのが初志を貫く人たちです。「一日くらい・・・」と言って勉強を先送りしてばかりいる凡人になってはいけません。

 自尊心ばかり高くて実行力のないアホ小学生が蔓延しています。習い事、稽古事、スポーツで優れているのは結構なことですが、それと同レベル、それらの一つととらえての勉強がどれほどのものかということです。表面を糊塗するだけの勉強に終始し、内実のともなわない、かたちばかりの勉強をしている子たちが必ずいるものです。そういう小学生の「4時間勉強した」というのが、どれほどのものか、そうでなくてもわたしは「4時間勉強した」という小学生には正直落胆していました。わたしが「最低7時間」と言ったとき、内心はそれ以上、できれば10時間を期待してのことです。かつてわたしが「一日10時間を」と希望したとき、あの杉山太一君は、17時間やった、と言いました。7時間希望しても4時間弱、中には全くやらない日が幾日もある、それで受かるはずがないでしょ。

 世の中には真のバカがいて、東大医学部でも1冊か2冊の参考書なり問題集なりで受かると本気で思っているらしい。どれだけの神の選んだ天才なのか。よく小学生にいるのですが、よほど過保護でわがままに育てられたのでしょう、自分は周りの人間とは違う、だから「わたし、変わっているの」というセリフが出てくるのでしょうが、バカを言っちゃーいけない。世の中は変わっているヤツが失敗するようにできている。変則を特別のこと、他人との差と思い込むバカにだれがした。変わっているのは、普通のことではない。普通じゃない時点でおかしいでしょ。東大医学部に合格するためには。物理的に使う時間、参考書・問題集の物理的量というものがそれなりに定まっているというのが普通のことでしょ。わたしたちは普通に考えて普通の判断にしたがって行動することがいちばんいい結果を生むということをすでに経験的に知っているのです。遊べば失敗する、これは普通のことでしょ。スポーツやって勉強の量が減ればそれだけ失敗に近づく、これも普通のことでしょ。なにもかもやりたいことをやって勉強で成功するなんてありえない、それこそ変則でしょ。

 変則ばかりを好む、つまりは勉強から遠ざかることをやっている人間ほど、現実から逃げたがるものです。自分の素の力を見たくないのですね。親が子どもに甘いとろくなことはない。志望だけがやたら高くて実際の努力は怠る、ほどほどにしかやらない、それがたいていの受験生です。「小石川を受けたい」、「日比谷に行きたい」と言いながら、やってることは人並みです。ばっかじゃないの。よく模試を受けたがらない子というのがいますけど、こういうのは落ちることになっている。たとえ成績が悪くても、まずその現実を見つめる、直視するところから始まる。そんなこともわからないのです。今年の文京合格者は、V5回、W5回受けています。どの一回も理科、社会でまともに点がとれていない。しかし、それでいつもそういう自分を直視できていた。だから必死に勉強できた、そう思いませんか。悪ければとにかくいろいろと改善を試みる、とにかく前へ前と実行することになる。

 模試を逃げてるヤツにはこの理がわからない。できない自分をずっと知られないままにオブラートにつつんでおきたい、そのために自壊していく。

 一日でも勉強しない日があってはならない。一日17時間やった小学生もいた。月曜鎌倉遠足、火曜学校、それでも水曜にはどっさりと課題をやってきた小学生もいた。勉強しなければ受からない、それが普通です。稽古事、習い事、スポーツをやっても時間が人よりいくら少なくても受かると思っているのは普通じゃない。変則で判断してはならない。それは自分の百倍も努力している人よりも、努力していない自分の方が上だと思っていることになるでしょ、そこが変則なのです。

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