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都立日比谷・西・戸山をめざして/なぜ落ちたのか

2016.03.01

 おはようございます。いよいよ3月になりました。わたしには長い2月でした。長いトンネルを抜けてようやく新緑鮮やかな田園風景の中に躍り出ようとする、まさにその直前なのかな、と思います。

 竹の会では、3月2日(水)から、3月の指導をスタートします。今年は、進学指導重点校(日比谷・西・戸山・青山)をめざす新中1が、所定の人数(3名定数)集まり、ほっとしております。竹の会が去年の10月に高校入試指導再開を宣言したものの小塾の悲哀か、なかなか集まらなかった生徒が、初めて定数に満ちました。これから年度毎に新中1を3名ずつ新規補充していけば高校受験枠限界の9人に達する見込みです。1学年を定数を超えて入会させると全体のバランス上も、塾運営上からも望ましくないため、今後定数を超えて受け入れることはありません。

 竹の会にはすでに都立西に合格の実例があります。いずれも小6の4月から中3まで4年間指導してきた子たちでした。平成13年と平成20年です。都立日比谷、西というのは、だれでもめざして受かるというものではありません。

 それなりの天分が当然備わっていることが前提です。その上で、「勉強することにブレがない」、これは絶対的要件です。

 やや話しは逸れますが、「なぜ、小石川なり、・・なりに落ちたのか」と考えてみれば、理由は至極単純明確です。「勉強量が足りなかった」、それだけのことです。言い方を変えれば、「勉強することにブレがありすぎた」ということでしょうか。

 ほとんどの場合、合格できないのは、単に勉強時間が短い、それだけの理由です。とにかく聞いてみて驚くのは、あまりにも勉強時間が少ないことです。不合格の理由はその程度の勉強時間では物理的に無理だったということです。

 絶対に合格できない勉強量で試験に臨む、そしてほとんどの小学生が、目標に対して関係のないことにいくらでも時間を注ぎ込んでいるということです。驚くのは多くの親子が、「それで合格できる」と本気で思っていることです。合格するためにはどこまでの記憶量が必要か、そこから逆算すれば、どれだけの勉強量が最低でも必要か出てくるわけです。ところが、失敗する親子というのは、その基準がおそろしく甘い。目標とは関係のない、そういうことにいくら時間を使っても、それでも合格できる、と本気で思っている。そもそもその辺のところが、こういう親子というのは、いつも漠然として曖昧なままにやり過ごすことで安定している。

 成功の秘訣というものは確かにあります。

 成功する生徒には共通の法則が見てとれます。

 「長時間の勉強ができる」こと、これがまずなによりも重要です。その上で、同じように、同じテキストを渡して、理科、社会をやらせせても、効果に歴然とした差があるのはなぜか、という話しになります。もともと長時間の勉強ができていないのなら、この議論は成り立ちません。

 長時間の勉強を前提にするならば、次はその中身でしょ。記憶効率のいい勉強ができているのか、これです。人間というのは、忘れる動物です。普通にしていればみな忘れてしまう。忘れないためには忘れない工夫が必要です。それが、意味づけです。関連です。ストーリーです。そういうところは成功者に学ぶことも多いでしょう。

 しかし、勘違いしているバカがいます。東大生が書いた本を読んでも東大生には決してなれない。東大生に教わったとしても決して東大生にはなれない。もちろん東大生には学ぶべきことも多々あるでしょう。ノートの取り方とか、勉強の工夫とか、・・。しかし、東大のように頭がよければよいほど、何も得られるものはないでしょ。なぜかって、あたりまえでしょ。最初からトップの人間には、底辺から一気に成績を上げてトップに躍り出たなどという体験が皆無だからです。底辺にいるバカがそこから何を得られるか、でしょ。

 それとは、別に、成功する人間には、どんな分野についても言える法則があります。

 ○常に前向きに物事を考えて実行し続けることです。実行するということを決して止めない。何もしない人間、怠惰な人間ではダメということです。常に前向きというのは、強い上昇志向、プラス思考ということです。そういうものを可能にしているのは内に秘める情熱なのだと思います。

 ○素直で、学ぶ姿勢は飽くまで謙虚です。なにかとひねくれた人間というのは成功しないことになっています。成功者というのは、謙虚深いものです。慢心はスキを作ります。これに対して、謙虚さは慎重です。

 というか、試験に成功する人間というのは、決定的に、「控えめ」な人です。竹の会の合格者を思い起こしてみればすぐわかることです。よくわたしに無礼な態度をとる子というのが、いますけど、そういう子というのは、たいてい失敗します。謙虚さとか、控えめとかいうものがないからです。

 ひねくれている子もダメです。そもそもそういう子は指導もしたくないですね。素直に学ぶ姿勢というものが結局は成功することにつながるということです。勉強に対する姿勢の問題ですが、それは、指導してくれる先生に対する姿勢にもつながることです。

 勉強量が物理的に足りないのに落ちて嘆くなと言いたい。中学生になったら1日最低5時間は勉強しなければ、日比谷だ、西だなどと言ってほしくはないですね。一日使えるときは最低7時間、理想は10時間です。落ちたのは物理的に勉強時間が足りないからです。部活で勉強できないのなら、受験はできないということは当然です。今は少子化で日大系列ぐらいなら内申頑張ってれば推薦で入れる時代です。あるいは無試験で入れる高校がいくらでもある。そういうところで満足できるのならそれはそれで選択でしょ。わたしはどうしても日比谷とか西、戸山に行きたい、そして大学は、早慶、東大、一橋、東京工大、東京農工大、そういうところに行きたい、そういう人を念頭において言っている。

 日大ぐらいだと、いやMARCHレベルでも一部上場に入るのは難しい世の中です。国家公務員上級に受かるのも早慶とか東大、一橋に行かないと難しい。学者になるとか、研究者になるとかだとなおさらでしょ。

 そういう具体的な未来までも見据えて勉強する、もう物理的に可能な限り勉強する、そういう人が成功する、ということです。

 

 

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