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都立西への道/小石川、桜修館への道/大手塾で子どもをダメにする、大手信仰のB層の親たち/だから竹の会は高校入試で圧倒的優位に立てる

2016.05.07

 おはようございます。5月7日となりました。今年のゴールデンウイークは8日までお休みという方も多いのかと思います。連日のように高速道路の死亡事故が報じられていますが、とても他人事ではない事故です。自分の身に降りかかってもおかしくないという意味です。桜の季節には桜の名所は群衆で埋まり、連休ともなると行楽地は人、人で溢れかえります。先進国の人口は頭打ちですが、発展途上国の人口増加率は恐ろしいばかりです。日本の人口1億としてこの1億の人すべてに一定の生活水準を維持することなどできるべくもないわけです。生存競争は憲法や法律で社会保障が「ある」というだけで、実は熾烈になるしかない。なにしろこれだけの人口が食べていくというのは並大抵のことではない。

 わたしはほとほと考えこんでしまいます。いえ、大手塾に、大手をほんとうに信頼して2年も子どもを通わせている大勢の親たちのことを考えるとです。親というのは、大手の「九段対策コース」とか、「小石川対策コース」とかにとにかく弱いようです。そういう名が打たれると心を動かされるようです。「両国対策コース」に申し込むともう受かった気になっている、そういうふうに見えます。大手が商売がうまいのですね。そんな対策コースという名札だけでもう信用してしまってこれを申し込まなければ落ちると思い込んでしまっている。

 かつて平成21年のことでしたか、あの桜修館に受かった杉山太一君がいたときです。大手のこの志望校別対策の土日コースというのに竹の会の子どもたち3人がこっそり申し込んだ。当時竹の会は月水金だったのでそういうことができた。当時の竹の会は過去問合格法をとっていた。それを途中放棄して申し込んだ母親や父親たちは、大手の「小石川コース」とかいう冠コースに動かされたようです。とにかく10、11、12月の3か月、竹の会の指導はほとんど無視されたわけです。この志望校別対策で類似問題ばかりやらされていたようですが、母親たちもその暴挙に気がついたようですが、時既に遅しでした。遅れて入った杉山太一君が10月の日能研の模試で確か6番をとり、合格を確実にしていた時期でした。白旗をあげた母親たちに懇請されてやむなく指導再開させたのですが、両国を受けた子が奇跡的に合格できただけ、そういう苦い記憶がありました。他の大手こっそり組はみな落ちました。

 世の母親、父親というのは、大手のこういう冠コース、冠講座に異常に弱いようです。それでですね、2年間、こういうコースに子どもを通わせたらどうなるか、ということです。間違いなく取り返しのつかないことになっています。計算力なし、割合は全く理解していない、したがって、思考力もないに等しい、勉強のスタンスも当然ない、そういうことになっているはずです。

 この1年、ないし2年、大手に子どもを通わせて、受検に失敗したという親はたくさんいると思います。大手に対する信用はわたしから見れば全く疑っていない、神的な信頼ですね。まさに信仰です。大手信仰とはよくいったものです。類似問題を解かせるというのが、大手の言う対策の内実のようですが、そういうものばかり解いてきて、肝心の基本というものは何もできていないわけです。大手に2年も通って計算もろくにできない。割合も理解とはほど遠い。中学生になってもっとも大切な勉強のスタンスもない。いったい大手の2年間というのは何だったのか、ということです。

 いいですか、計算だってまともになろうとすれば、つまり神的な計算力を身につけるには、1年以上かけて1日4問でもいいから、継続して練習する必要がある。割合、つまるところ思考訓練にいたっては、1年どころか小5、小6のすべてをかけてでも訓練する必要がある。いったん取り組んでみればすぐわかることですが、ほんとうに理解するにはそれはそれは1年ではとても足りないほどの時間がかかる。そういう基本的なことを丁寧に丹念に仕上げていって初めて定着するものなのです。大手のように、テキストの単元を終わらせたらそれで終わりというのでは、そんなんでわかる小学生なんてほとんどいないでしょ。

 2年たって、受検に失敗して、さて中学生という段になって、実は、2年間で何も学んできていない、計算もあやふや、割合も理解なし、思考する力などありはしない、そういうことに気がつく、それが、大手に子どもを通わせた親の直面している現実ということです。大手を信用していた、ということを言う親もいますけど、それにしても任せきりで、子どもの実態をまるで知らない。

 さて、それでです。そういう子を中学でなんとかできるのか、という話しですけど、計算という抽象的・形式的な高度な精神作用を軽視してきたつけ、割合を理解していないということの重大さ、ましや思考する態度そのものもないという、そういう状況の子どもをだれがどう指導していくというのですか。 

 大手ですか。またテキストをもらって、中身が空っぽの頭に、正負の数とか、文字式を教えていくのですか。いや、巷の塾なら、そういうことをやってくれるでしょうね。そしてなかなかできるようにならないのは目に見えていますが、「勉強が足りない」とか、「予習、復習をしっかりやらない」ととか、適当なことを言われて、「がんばろう」ということになるのでしょうね。勉強のスタンスがないから、しだいに怠けるようになる。部活なんかにのめりこんで、というのめり込む体裁をとれば、勉強しない口実になりますから、とにかく部活ばかりで勉強は塾にいったときだけということになる。それがほとんどの大手に通った子たちの通る人生です。

 竹の会で小学生のときに訓練を受けてきた子たちが、たとえ受検に失敗しても、公立中でトップにいるのとは雲泥の差でしょ。何が違うのか、そんなことも大手信仰の親にはわからないでしょ。小学生の4年、5年この時期がいちばん大切なんです。この時期に、徹底して勉強の基本というものをたたき込んであげなければならないのです。計算なんかも神にしなければならない。割合なんかも1年以上かけて徹底してたたき込まなければならない。それが思考をつくりあげ、勉強というものの付き合い方を学ばせることになる。そういう基本的なところでじっくりと時間をかけてあげなければならない。こういう大切な時期に何が志望校別対策講座だ。過去問類似問題ばかり解かされて、わからなくても解説授業ばかり受けて、それで2年も経てば、どうなるのか、恐ろしい話しです。

 中学で割合を理解していないということの意味がわかりますか。勉強のスタンスができていないということの意味がわかりますか。

 中学では、中間テスト、期末テストが2か月おきに必ずある。そうなると、英語でも数学でも、とにかくやるしかないでしょ。塾でテキストもらって、単元ごとに進めていくしかないでしょ。しかしです。計算力はない、割合も理解していない、ましてや文章題をこなすだけの思考力もない、文章題といいますが、正負の数でも、文字式でも、文章問題は出てくる。そういうものが説明を受けなければ自分では解けない、そういう事態を中学の3年間持ち越すのです。これで逃げ道としての部活が当座の問題を先送りしていく口実になる。すぐに迎える高校受験がどうなるのか、推して知るべしです。

 いいですか。すべては小4、小5の選択の時に決まったのです。子どものためと思ったかもしれないけれど、大手を選んだのは、あなたたち母親であり、父親です。その結果、自分たちの子がどういうことになっているのか、いちばかよく知っているのは、あなたたち中1、中2、中3の親でしょ。

 わたしはもう30年以上子どもを見てきました。日能研やサピ、四谷大塚のような進学塾で落ちこぼれた、天才や秀才を教えてきたこともありました。落ちこぼれの中には並才もいたけれど、そういう子を救うのは至難でした。昨今は、エナとか、栄光ゼミナールとか、大原のような進学塾型ではない大手も繁盛しております。そういうところに通っているという人はそれはもう夥しい数です。竹の会のような小塾がつけいるすき間などありません。ただ時たまそういう大手から竹の会に見学なりにきた子たちというので、わたしはまともな子を一度たりとも見たことがありません。計算をやらせれば間違いだらけ、割合のベタな問題さえも全く解けない、思考するという習慣もなく、勉強というものに対する付き合い方も学んでいない、そういう子ばかりでした。まあ、大手で成功しているなら来ることもないのだから当然ですけど。

 わたしは小学のときに大手にやることが、結局、中学という未来も売ることになる、捨てることになっている、そういうことを嘆いているのです。そしてそういう選択をしたのは、あなたたち親です。子どもによかれと気軽にいやむしろ信用して選択した大手だったかもしれないが、子どもの未来をそのときに売り渡してしまったという事実はこれから重くのしかかってくるでしょう。

 わたしは小4のみなさんが、親御さんが、大手の煽動に惑わされることなく、子どもの未来を守ってあげてほしいと切に願っております。

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