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都立3年型か、6年型か~都立高校3年型強し、附属6年型の衰退

2016.03.27

 桜ツアーは虚しく空振りに終わりました。花芽が寒さに身を震わせていました。残念ですが後3日でしょうか。

 さて、公立中高一貫校制度が、凋落した都立高校のてこ入れとして鳴り物入りでスタートしてから、10年の歳月が経ちました。すでに卒業生を送り出して5年ですか、そろそろ評価も定まりつつあるようです。

 公立中高一貫校は、小石川、武蔵が突出しています。まだ前期日程しか出ていませんが、小石川は、東大14名、早稲田は55、慶應は34です。小石川は14名中現役が9名でした。現役合格が多いことが特徴です。武蔵が東大11、うち現役8、早稲田50、慶應21です。しかし、他の有力国立大の合格者はとなると小石川も武蔵もパラパラとほとんどいないのも特徴でしょうか。この傾向は他の都立中高一貫校でも変わらず、立川国際中教が東大4名、早稲田49、慶應14、白鷗が東大5、早稲田43、慶應9、両国が東大2.早稲田61、慶應25、桜修館が東大3、慶應46、慶應14といった状況です。

 旧来型の都立を見てみます。やはり強いという印象です。

 戸山を見てみましょう。東大7名、うち現役2名と現役が少ない。ただ戸山は他の有力国立大の合格者が多い。京大4、北大6、東北大5,名古屋大1、東京工大13、一橋7、筑波大9など。早稲田は88、慶應は27です。

 青山もいいですね。東大3、京大2、北大4、東京工大10、一橋11、筑波大14、早稲田80,慶應32です。

 国立は東大20、京大10、北大11、東北大5、名古屋4,大阪1、九州3、東工大15、一橋16、筑波8、早稲田128、慶應74。

 別格の日比谷、西はどうか。

 まず、日比谷は、東大53、京大9、北大5,東北大5,名古屋2,大阪3、東工大7,一橋16、筑波5,早稲田191、慶應157です。

 次に、西は、東大32、京大14,北大7,東北大7,東工大12、一橋13、筑波4,早稲田155、慶應103

 都立では、八王子東、新宿もがんばっています。

 さて、どうでしょうか。

 一貫校型では、小石川、そしてやはり武蔵が出てきました。ただこの2つはどうしても東大にのみ突出している、東大合格者以外の生徒が続かない。息切れしている。

 わたしは、これから小石川、武蔵は順調に伸びていくと見ていますが、結局、3年型都立の日比谷、西、国立、戸山、青山が、ますます合格実績を伸ばしていくのではないか、そう見ています。

 23区では、日比谷、西、戸山、そして青山が激戦になることは間違いない。日比谷、西、戸山をめざす諸君は、この状況をふまえて、自分の将来というものを冷静に描いてもらいたい。

 都立高校が凋落した間に、中高一貫校型の私立が、難関大合格者を独占する時代が続いております。かつての都立の栄光を木端微塵に打ち砕いたのは、受験競争を害悪の権化として目の敵にし、都立の伝統を無茶苦茶にした無能教育委員会、バカ教育学者・評論家、そしてバカの集団であるB層でした。いまさら何が都立の復権だと思いますが、結局受験競争に戻っているのですから、アホくさくてやってられない。少子化で私立高校は必死です。死に物狂いです。公立のように脳天気にこなし仕事をしているだけというバカ教師が、内申でまじめな生徒に辛い思いをさせたり、実力のない子に高い内申を集中させたり、受験時期に、学校のどうでもいい仕事を内申を脅しに使って協力させたり、ただのこなし仕事にしかすぎない膨大な課題を強制したりと、いったいこの教師たちは子どもたちのために受験を考えているのか、足ばかり引っ張っているではないか。

 天才が集まる東大医学部98人の合格者のほとんどが、私立高校で占められているのは、公立が生徒を伸ばす構造になっていないからでしょ。内申なんて百害あって一利なしでしょ。

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 目黒川ではなく、高輪プリンスホテルの庭園で撮った写真です。

 

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