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中学受験 高校受験 受験相談 渋谷で創立30年

駒場、新宿が都立最低ライン/小石川、桜修館は、私立併願校/本日漢検実施/しがらみ(柵)

2016.11.06

 おはようございます。素晴らしい天気ですね。澄み切った青空と秋らしい斜めの太陽がほどよい気温を作り出しています。夏と冬の差は、地球の傾きがもたらす奇跡です。23.4度の傾いた姿勢で太陽の周りを回る、すると北半球の日本の位置では、太陽高度が変わる、南中高度が高ければ高いほど、真上から太陽の光があたるから、層の厚い光の束となる。秋は南中高度も低くなり、わたしたちの住む日本では、斜めに光があたる、つまりそれだけ層が薄くなるから、寒いということですね。

 さて本日は漢検の実施日です。竹の会では、漢検の準会場の資格というか、指定をもらっていますので、一定の受検者がそろえば実施できることになっています。今回はギリギリそろいまして実施の運びとなりました。今は、学校でやるところが多く、区によっては費用は区の負担とするところもあり、準会場受検を申し込む人も少なく、事務負担の煩わしさから竹の会でも返上を検討したこともありましたが、とりあえずそのままにしてきました。ただ漢検をどこかで受けているというのならいいのですが、中学生で全くやらない、といのは、かなり危ういですね。先日、竹の会の中3に都立独自の過去問の国語をやったところ、漢字問題がほとんど取れていない。20点分ありますからバカにならない。漢検はやってこなかったのだという。どうして?ありえないでしょ、と思ったけれど時既に遅し。平成23年に都立文京に合格した女子が、漢検を全くやってなく、共通問題の国語の漢字問題も全く取れないありさまでした。わたしは常々言ってきたのですが、漢検やるだけで国語1科目分の受験科目はなくなると、しかし、漢検やらない子というのは、親御さんもプッシュがないというか、無関心で、このへんのところに、どうもわたしの認識と開きがあるようです。

 人生というのは、ストレス社会をどう生きていくかというところで、いろいろと躓くわけです。川の流れのように自然な流れにそのまましたがって流れていければどれほど楽なことか、とよく思います。ストレスというのが、現代人にはもっとも厄介な問題のひとつであることは間違いないと思います。ストレス性ガンは、ストレスがなくなれば消えると言われています。ここでいきなり切除するなどいうことをやればどうなるか、これは、セカンドオピニオンで有名な近藤医師が言っていることですが、ガンというのは切り取れば、それまで眠っていたほかのガンが突然暴れる、というものです。まるで強権的支配者フセインがいなくなったらたちまち群雄割拠と化したイラクのようです。悪が悪を封じ込めている、という理論です。これは勝手にわたしが理論と言っただけですので悪しからず。世の中には、自分の意見を持っている人というのが、少ないですから、たいていはどこかでだれかが言ったことをあたかも自分の意見のように開陳するわけです。これはテレビのお偉いとされる評論家やコメンテーター、弁護士センセ、医師、果てはどこどこ大学の先生までも言えることです。大学の先生してながら、論文を全く書かない、実は書けない、そういう人がかなりいる、それで論文書けばいいかと言えば、これもネットのコピペやどこかの科学誌でだれかが言ったことをパクる、これですから、世の中のアホな人たちも推して知るべしというところです。

 ストレス社会にわれわれは好むと好まざると棲む選択しかないわけです。「生きる」というのは、社会で「生きる」ことですから。親は必死でこのストレス社会の中で子どもを守ろうとするわけです。ただ全くの温室の中で子どもを管理するのはアホです。野草と温室の草花では、タフさが違うでしょ。わたしたちは、自分の子どもをひ弱に育ててはならない、それはこのストレス社会に子どもたちが社会人として参加したときに脆く、危うい精神のまま放り出すことであり、たちまち崩壊してしまう、そういう状況に置くということですから。わたしたちは、細菌やウィルスとの戦いにおいて、体の中にワクチン、つまり細菌やウィルスを入れるでしょ、これは悪に抵抗する力をつけるには悪から隔離していてはだめだ、ということを自然の摂理が教えていることにならないか。わたしが懸念しているのは、大人たちが自らの先入観、思い込みによるしがらみ(柵)をどんどん作っていき、自ら流れの悪いことにしているのではないか、ということである。しがらみというのは、漢字で柵と書く。つまり「さく」ですね。これは、川に杭を打ち込み、竹や枝を横に組んでいって川をせき止める、その柵ですね。現代人というわけではない、枕草子や徒然草を読んでいると現代人とまるで変わらない、人間関係のしがらみが出てきます。ストレスは昔から変わらないけれど、現代のストレスはさまざまなイズムとか、観念主義的価値というものがないまぜになって人の精神に侵入してくるわけです。しがらみを切り捨てること、これが実は現代人がストレスから解放される、もっとも有効な策だと思うのですけれど、そう簡単に切って捨てられれば世話はない、と言われそうです。しがらみを断つ、これは至難なことですけど、自分の先入観や他人の洗脳的言辞に惑わされてのしがらみなら、思い切るかどうかだけです。

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