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2017年 竹の会の歩む道 日比谷・西合格、小石川合格はひとつの過程、それよりも子どもたちを解放することこそ

2017.01.03

 おはようございます。2017年1月3日になりました。竹の会は本日からスタートです。冬期後半は、1月3日~7日の5日間です。冬期が少なくとも10日間というのは竹の会ではもうずっと変わっていない、のではないか。昭和60年(竹の会開設の年)の冬期がどのようなものであったのか、ほとんど思い出せないのですが、たぶん朝9時から始めて、さて夜は何時までやったのであろうか。当時、12月にやってきた、青山学院高等部志望の中2男子を個別に見ていたような気がします。彼はそれからメキメキ力をつけていき第一志望に合格します。このとき滑り止めの市川高校にも合格しています。あの当時の指導はどのようにやっていたのか、なにしろわたしには全くと言って教材や資料というものがなかった、それで書店で難関高校の過去問を片っ端から買ってきてそれを一緒に解いた、そういう記憶があります。受験対策には駿台の市販参考書をよく利用した記憶があります。もともとわたしは家庭教師の経験豊富でわたしの指導した子たちがなぜかよく合格したということはありました。そのときの指導というのはやはり「考えさせる」ということを優先させてはいましたが、家庭教師は時間でカネをとるので「考えさせ」続けることは無理で、どうしても教えることが前提の指導になってしまいます。家庭教師というのは本質的に限界があり、「指導」の契機が少なく、どうしても「教え与える」ことになってしまいます。ただわたしの教えた子たちがよく難関を突破してきたのは、わたしの天性の指導スピリッツというか、そういうものがどうしても出てくる、とにかくこれから何をしていけば成功するのか、常に示してきたこと、その道筋、進むべき道筋を示してきたからではないか、と分析しております。わたしの「説明」は、よく「とてもわかりやすい」と言われてきましたが、これなども私自身が「わからない」ということに苦しみ、それを自らの力で乗り越えてきた、そういう体験が生きている、「わからない」という子の「なにがわからないか」がよくわかる、そういうところから来ているのではないか、と思ったりもします。

 今では、トップ都立高校受験の指導体系は確立しておりますし、小石川中等に合格するにはどうすればいいのか、ということもわかっております。ただ日比谷や西、小石川中等に合格できるのは、だれでもというわけではない。当然高い能力有し、類い稀なる実行力を具えた子でなければならない。それとして、わたしはそれ以上に子どもを訓練しないことから生じる、子どもの絶望的なまでの没落が見逃せないのです。学校の成績が「よくできる」8割前後という子をある種の軛から解放してあげたい、そう思うようになりました。学校では「できる」とされている子たち、学校の授業が「わかる」という子たちです。こういう子たちも訓練しなければただの人のままで終わる可能性が高いということです。少なくとも小4の1年間、そして小5の1年間を訓練に割いて、この子たちを無知の殻から解放してやること、これが竹の会の使命なのではないか、そういう思いが強いのです。竹の会にきた子たちが、竹の会の訓練を受けて変わっていく、のを見るにつけ、23区の親御さんが自分の子をどれだけの天才と思ったのか、大手に託す失敗を繰り返しているのを見るにつけ、わたしはそういう子たちに救いの手を差し伸べなければと思うようになりました。竹の会にやってくる子たちの中で小4のときにやってくるという子たちはほとんどいません。たいていは、小5直前、もっとも多いのが小5の前半です。正直これでは遅いのです。小4の1年間のなんと貴重なことか、この1年間を大手などで無駄にしてしまう子がなんと多いことか。小4のときに思考というものに目覚めさせておくことはそれからの人生を大きく変えることになる。とにかく子どもというのは早く早く訓練を始めることが肝要なのです。そしてこれができるのはおそらく竹の会しかない、ほかにそういう塾があるのか知らないのですが、竹の会のような塾がこの23区にあるとはとても想定できないからです。なにしろ「授業」したがって講師というものが「ない」。テキストもない。それで塾なのか、という根本的な疑問をもたれる方も多いかと思いますが、竹の会という塾を理解するのは、説明を求めるよりもこの「草枕」を過去2、3年分は読むのがいちばんと思います。わたしはよく質問者から、「授業しないのですか」とか、「テキストを使わないのですか」というありがちな質問を受けるのですが、これに答えて、「はい」と言ってた所で質問者は何をどう理解したことになるのであろうか、せいぜい既存の塾を再認識し、竹の会に懐疑心をもつにいたるのが関の山ではないか。かつてよくいたのが、「公文と同じですね」とか、「子どもたちはプリントをやっているだけですか」とかいう認識ですが、これで竹の会がすべて「わかったつもりになって、竹の会を否定してほしくないのです。竹の会がそんなものではないのは、竹の会に実際に入会して子どもさんを通わせている親御さんたちにはよくわかっている、そう思いますが、だからといって、親御さんたちが、竹の会を説明するのはなかなか難しいことではないかと思います。

 これから「竹の会」をめざす親御さんには、どうか「草枕」をよく読んできてください、とお願いしたい。もうわたしに質問などなくなるくらいに読んでいただきたい。そう願っております。

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