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2017年もなんとか持ち堪えそうですが、・・・

2017.11.25

 いよいよ寒さが本格的になりつつあります。11月もあっという間でした。毎年11月をねらってお休みをいただき年に一度だけのわがままを通させてもらっております。ただ近年は体力に自信がなく12月を無事迎えることができたことをいつも幸運であった心から思うようになりました。かつてのように激務に持ち堪えられるだけの自信もなく今はとにかく突然の病でみなさまにご迷惑だけはかけないようにと体に気を遣ってはおります。わたしの竹の会がいつまで続くのか、今は正直確たることは何も言えないのです。

 この世の見納めというわけではありませんが、かつて鮮やかだった東福寺の紅葉が忘れられずに意を決して再び訪れてみましたが、中国などの外国の人がどこに行っても溢れていて今は静かな京都はどこにもありませんでした。永観堂というところが東福寺より綺麗だというので朝早くに訪れました。午後の新幹線で帰るとすぐにまた仕事に追われることになりますが、とにかくも出かけました。

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                  錦天満宮

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  東寺

 

◎文の意味も取れない子に授業など意味がない~親は何もわかっていない

 竹の会の入会試験ではこのところ全くと言っていいほど合格者というものが出ておりません。ひとつにはやはり内申(通知表)で「よくできる」を申し訳程度にしかとっていないという子たちの申込が多いということがあるようです。過去にはほとんど例がないのですが、「よくできる」があまりなかったのに、A合格した小4が1名だけですが出たことがありまして、多少成績は悪くても「もしかしたら」と思って受けてもらってきたわけです。しかし、そういう例外というのは実は99%「ない」のだということを思い知らされております。

 竹の会の入会試験というのは、決して偏差値試験ではありませんので、「読みとる」能力さえあれば問題なく受かります。しかし、世の中には文章というものを普通に読みとり理解することのできない子たちが恐ろしい数いるのです。こういう子たちのほとんどはおそらく近くの大手塾に通っているのだろうと推測されますが、そもそも文の意味するところをほとんど自力で読みとれないという子たちが、授業などわかるはずもないのです。親たちはそういうことをおそらくわかっていない。いやむしろ授業を受けてがんばればいずれできるようになると信じ込んでいるようです。親の無知というほかない。こういう子が受検をしても最初から受かるはずもなく当然のように公立中に進むことになる。こういう子が公立中でいずれ勉強しなくなることは目に見えており、少子化で生徒の集まらなくなった、どこやらの私立高校に推薦という名の無試験で雲散霧消、いずれ社会の底辺に吐き出されて散っていく、それが社会のしくみです。

 わたしは夥しい数のそういう運命を辿ることになるであろう小学生がいるのであろうと推測しておりますが、それにしても親たちの大手崇拝には頭が下がります。竹の会のような小塾ではそういう洗脳された、あるいは権威主義的な親たちの心をつかむことなどとてもできません。ですから、まあ勝手に大手にでもなんでも行って勝手にしてください、というほかありません。

 それにしても普通の文章から、言葉の組合せから「意味」を見出すことができないというのはどう考えてもおかしいと思いませんか。何も難しいことなどやる必要もない。特別のことをやる必要もない。ただ言葉というものが、主語と述語からなり、そこから一定の意味を形成している、その意味を読みとる、という基本さえしっかりと勉強、いや訓練しておけばいいだけです。

 それを大手の売りとされるテキストから、知識を手に入れることしか考えない。知識さえ手に入ればいいと、テキストを読まなくても、講師が最初から噛み砕いて教えてくれる。それで「これを覚えておけ」と言われれば暗記するだけ、つまり知識こそが学力であると親も子も信じて疑わない。ちょっと待てよ、きちんと自分で読んで何が書いてあるのかくらい読みとれよ、どうして人が噛み砕いた、「要するに」の知識だけを覚えようとするのか。大手崇拝の親たちは「知識」さえあれば受かる、できるようになる、と信じているから、知識を追うことにのみ心を囚われる。大切なものは何かを完全に見誤っている。

 子どもの脳というのはおそらく知識で麻痺するようにできている。知識に支配される脳に思考はない。そういうことをやるから子どもがバカになる。粗悪品の子が氾濫する。思考というものを知らない。考えるということを知らない。論理のかけらもないから、非合理と非常識に満ちた、嘘が脳を支配する。非合理と非常識が支配する脳は嘘で満ちあふれている。

 言葉で考えるというのは、こういう非合理、非常識から逃れる唯一の方法なのである。ところが親たちは解説好きの講師や家庭教師に代わりに読んでもらい、要点の知識のみを覚えようとする勉強を何年もかけてやらせる。これで子どもがバカにならないとしたらそれはよほどの天才だったということでしょ。わたしの見立てでは、学校の優等生でもまずバカになる。

◎これから竹の会は当分に募集はしません。11月がひとつの目途と見ておりました。これからは体力と相談しながら、自分でできうる範囲の子たちのみを指導していきたい。それと「勉強しない」中学生は、いちおう来年の1月を区切りとする決心をしております。竹の会は、勉強しない生徒、児童は必要ありません。

◎竹の会が終わってエレベーターから出て通路を出るまでは、どうか静かに行動して下さるようにお願いいたします。竹の会としては住人の方から苦情の出ることのないようにと子どもたちにも静かに振る舞い竹の会がいつまでもトラブルなく続けられることを願っております。竹の会はひっそりと勉強好きな子たちのみに来てもらえればそれで十分なのです。騒ぐことは竹の会を追い詰めることになります。どうか理解してください。

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