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2017年師走廿参日初冬の静寂を愉しむ

2017.12.23

 おはようございます。今日もいい天気です。冷たい空気と広がる青空の組合せは清々しい清涼感を運んでくれます。まだ朝冷たい肌を刺すような空気の中に身を投じて一瞬臭う冬の臭いがかつての受験の日の朝に似て身を震わせることがあります。いよいよ受検最直前期に突入します。明日24日は渋谷Aの通常指導最終日です。26日からは子どもたちは緊張と不安を胸に竹の会定番の冬期指導10日間に突入します。冬期が明ければ、正直もうやることはありません。睡眠と休養と少しの見直しだけで十分です。とにかく風邪を引かないように気をつけて下さい。小6のみなさんは1年ちょっとないしは2年に満たない、短い期間でしたが、竹の会と出会い、訓練を重ねてきました、ほんとうにお疲れさまでした。思うように、勉強を進められなかった小6のいたことを承知しております。様々な引くに引けない事情で勉強が先送りになったのだと思っています。わたしは小6のみなさんが、受検指導を開始するに際して、とにかくレジュメを先送りしないでついてくることだ、と27年桜修館合格者の言葉も借りて、訴えましたが、現実は、先送りして、失速するという凡人の習いに堕してしまった子たちも出ました。わたしのいう通りに実行していれば、わたしは7月から始まる早稲田進学会の模試で成績優秀者として恒常的に名前を載せられる、と断言もしました。今は同じ言葉を現小5のみなさんに言わなければなりません。毎回実施される指導レジュメに遅れることなくついてこれるか、です。特に、入会試験でA合格以上とって入会したみなさんは成績優秀者としてのることが、ほぼ確定しています。ただし、それも家庭の事情を盾に、レジュメを先送りしないという条件付きです。さらに、課題レジュメをきちんと出してきたか、です。現小6はすでに11月に課題レジュメを課すことを打ち切っていますが、まじめに出してきた小6でさえも、終わりきれなかったレジュメシリーズがたくさんありました。ましてやほとんど出さなかった子たちの必須知識の欠缺は目を覆うものがあります。かつて25年に小石川に合格した女子は、小石川で出た天体の問題を完璧に解いて「先生のレジュメのおかげです」と言ったことがありますが、課題レジュメは、理科や社会のこれだけは知っておかなければという知識を補充する、重要な意味を担ってもいるのです。現小5のみなさんの中にはほとんど申し訳程度にしか、課題を出さない子もいますけど、これは後々ボディブローのように効いてまいります。

 ※現在配布中の課題レジュメ

  ①「教養のための理科」シリーズ ②四字熟語しりーず ③国語練習帳シリーズ(小4のみ) ④読解の素の素 ⑤読解の素 ⑥国語読解 ⑦教養シリーズ ⑧作文の基本シリーズ ⑨ 新作文問題シリーズ ⑩「社会をクリアーにする」シリーズ ⑪「理科をクリアーにする」シリーズ ⑫資料シリーズ ⑬抽象化シリーズ

 ◎小5入会時のA合格はあてにならない

 現在竹の会で使っている定番の入会試験問題は、小4の4月を基準にしています。このときに、A合格以上をとれる子なら問題ありません。ところが、現実には、小4後半でも、いやそれどころか小5でも不合格者が続出しています。ひとつには、通知表の8割基準を満たさないのに、入会試験を受ける子たちが多いということがあります。竹の会の入会試験に受かるには、8割基準はやはり大前提かと思います。8割基準を満たしても仮合格ということもありますから、「よくできる」が5割、6割という子はまずほとんど不合格となるのが目に見えています。親御さんの中には、そうした事情を知ってか知らずかとにかく入会試験をと申し込んで来られる方がいまして、中には、試験は形式的なものでとにかく入会できると考えているふしがある、そういう親御さんもいます。そういう親御さんは、だから試験よりも入会後の心配ばかりしている。しかし、竹の会では入会試験ができなければ、お断りしています。不合格のときの親子のようすを見るのは辛いのですけど、そういう子を入会させてみても、結局うまくいかないのは目に見えており、それなら最初からお断りしておくのがいいと、考えております。今年だけでも20人以上の方が、入会試験に落ちています。遠くからわざわざ竹の会をめざして見えられて誠に申し訳ないことと心を痛めております。どうかお許しください。

 さて、とにかくも入会試験に合格して入会を果たしてもすべての子がうくまいくわけではない。小4時のA合格以上は間違いなく成功します。しかし、小5前後のA合格は実はあてにならない。とにかくも入会許可をしても様々な理由から挫折する子が出てきます。真面目な子が成功するということでもない。現に今の小6で一番伸びたのは小5中途入会でしかも準合格です。類い稀なる勉強姿勢において他の子に遙かに抜きん出ています。そうです。大切なのは、家庭をふくめての勉強姿勢にあるということです。勉強に取り組む姿勢、哲学において、根本的に違うのです。泣きながらとにかく遅れまいと、決して先送りしない、という姿勢において抜きん出ているのです。怠け者は早晩失速するのはわかっています。失速して試験から逃げるという子が昔からいましたが、これはその子の哲学的な性格が災いするようです。逃げない、タフな子というのは、実は哲学的ではない子です。これは、たとえば、剣の達人が、葉っぱにふわりと坐ることができる、という話しを聞いて、「なぜそんなことができるのか」と問うタイプと、そういう不審はおいといて、「なぜそうするのか」と問うタイプがいて、哲学的というのは前者です。後者だと、悩まないから、切り替えよろしく、現実に処する、ということはあります。だから、試験では後者が強い。

 真面目に勉強するのだけれど、なかなか結果が出せないという子がいます。レジュメなんかもよく出し、復習もする。ただ「何時間も考えたけれども分かりません」というのが特徴で、自ら解いて合格はんこをとる、その積み重ねというものがほとんどない、不合格はんこと解説読んでわかりました、で人よりも早く進める、という子です。これは実は、問題を読んで、事実を分析し、関係性に気がつき、解決の糸口を発見するという、未知との対応がまるでない、ことにおいて、致命的のようです。すでに解説でこういう問題点がありますよ、と説明されて、それを理解する、「わかりました」とそれで終わったことにする、そういうことをいくらやっても、つまらないということです。こなした問題数は極端に少ないのに、模試でいい成績をとることがある子というのは、未知の問題で解決の糸口を探し、発見し、正解に結びつけるという作法がわかっている、ということなのかな、思います。

 竹の会では、入会試験の救済策として、仮合格というものを出してきました。これはも小4のときに仮合格というのと、小5のときと言うのでは雲泥の差がありますが、いずれにしても、仮合格者はなおさら指導困難に陥る蓋然性が高いと考えております。勉強の熱意というか、勉強姿勢も仮合格者だと不安がありますが、この点は、小5入会のA合格者たちの勉強姿勢を見ているとどっちもどっちという気がします。

 ◎中学生、特に、中1については、来年1月までで一つの区切りとして、通知表を提出していただき、2月以降の指導継続可否の審査の資料とさせていただきたいと思っています。定期試験のたびに得点を報告している生徒については、状況を把握しているので問題ないのですが、不完全にしか報告してこない、答案を見せての報告ではなく言葉だけの報告しかない、そういう生徒もいますので、一度通知表で確認させてください。二期制の場合、9月には、通知表が出ているはずですから、それを見せてください。

 ◎冬期指導中のお願い

 渋谷Bは、8時以降には入室できます。終了は12時30分ですが、5分ないし10分早めに5人ずつ出ていくように指示します。お迎えの親御さんはやや離れた場所で待機願えれば幸いです。渋谷Aについては、12時45分以降の入室になります。

 年末年始実家帰省等でお休みするのはもちろん自由にしてください。一日の時間も本人の体調に合わせて調整してかまいません。

 風邪を引いたとき、特に、咳が出る風邪については、受検生にために、お休みするようにしてください。

 特に、小5のみなさんは、実家帰省等で体調を壊して風邪を引くという例が毎年ありまして、もし咳をともなう風邪をひいた場合、無理に出席しないようにしてください。受検生には一生の問題となります。

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